JIRO】GLAY 始めに
GLAYのベーシストJIROは、バンドの重厚なサウンドを支える存在として知られています。彼のベースプレイは、単なるリズムセクションの役割を超え、メロディアスなフレーズと力強いグルーヴを両立させている点が特徴です。代表曲「HOWEVER」や「誘惑」では、印象的なベースラインが楽曲全体を牽引し、GLAYサウンドの核となっています。
JIROの音作りは、太く温かみのある低音域と、抜けの良い中高域のバランスに優れています。ライブでは5弦ベースを多用し、楽曲の幅広いレンジに対応する柔軟性を持っています。彼の機材選びは実用性を重視しており、長年にわたりFenderのジャズベースを中心に据えつつ、必要に応じてシグネチャーモデルや多弦ベースを使い分けています。
プレイスタイルは指弾きとピック弾きを曲調に応じて使い分け、時にはスラップ奏法も交えることで表現の幅を広げています。エフェクター類は比較的シンプルな構成ながら、コーラスやオーバードライブを効果的に使用し、楽曲ごとに最適なトーンを作り出しています。JIROのベースサウンドは、ロックバンドとしての力強さと、ポップスとしての聴きやすさを兼ね備えた、GLAYならではの音楽性を体現していると言えるでしょう。
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使用アンプ一覧と特徴【GLAY・JIRO】
JIROのアンプセッティングは、ライブとレコーディングで柔軟に使い分けられています。ライブでは大型アンプヘッドとキャビネットを組み合わせ、会場全体に響き渡る重厚な低音を実現しています。レコーディングでは楽曲の性質に応じて真空管アンプやソリッドステートアンプを選択し、求められるトーンを精密に作り込んでいます。
特にAmpeg SVTシリーズは彼の定番機材として知られ、ロックサウンドに必要な力強さと温かみを提供しています。またAguilarのアンプも使用され、クリアで現代的なサウンドが求められる楽曲で活躍しています。これらのアンプ選択により、GLAYの多様な楽曲群に対応する音作りが可能となっています。
機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
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SVT-CL | Ampeg | GLAY | JIRO | 真空管ヘッドアンプ、クラシックなロックサウンド | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
SVT-810E | Ampeg | GLAY | JIRO | 8×10インチキャビネット、定番スタック | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
DB750 | Aguilar | GLAY | JIRO | ハイパワーヘッド、クリアなサウンド | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
GS 412 | Aguilar | GLAY | JIRO | 4×12インチキャビネット | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
Super Bassman | Fender | GLAY | JIRO | 真空管ヘッド、ヴィンテージトーン | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用ベースの種類と特徴【GLAY・JIRO】
JIROは長年にわたりFenderのジャズベースを愛用しており、その明瞭で抜けの良いサウンドがGLAYの楽曲に最適にマッチしています。特にシグネチャーモデルであるFender JIRO Jazz Bassは、彼の理想とする音色を実現したモデルとして知られています。このベースは2つのシングルコイルピックアップを搭載し、指弾きとピック弾きの両方で優れた表現力を発揮します。
5弦ベースも積極的に使用しており、低音域が重要な楽曲やヘヴィなアレンジの曲で活躍しています。5弦ベースの導入により、ダウンチューニングせずに低いB音までカバーでき、演奏の自由度が大幅に向上しています。また、プレシジョンベースタイプのモデルも使用され、よりパンチのあるロックサウンドが求められる場面で選択されています。
機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | ベースの種類 | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
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JIRO Jazz Bass | Fender | GLAY | JIRO | ジャズベース | シグネチャーモデル、メインベース | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
American Standard Jazz Bass | Fender | GLAY | JIRO | ジャズベース | 4弦、スタンダードモデル | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
American Deluxe Jazz Bass V | Fender | GLAY | JIRO | ジャズベース | 5弦、アクティブ回路搭載 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
Marcus Miller Jazz Bass | Fender | GLAY | JIRO | ジャズベース | シグネチャーモデル、スラップ向き | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
Precision Bass | Fender | GLAY | JIRO | プレシジョンベース | パンチのあるロックサウンド | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
ESP Custom Bass | ESP | GLAY | JIRO | カスタムモデル | 初期に使用、オーダーメイド仕様 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用エフェクターとボード構成【GLAY・JIRO】
JIROのエフェクターボードは比較的シンプルな構成で、必要最小限のペダルを厳選して配置しています。シグナルチェーンは、ベース本体からチューナー、コンプレッサー、オーバードライブ、コーラス、そしてアンプへと続く基本的な流れとなっています。この構成により、ベース本来の音色を保ちながら、必要な場面で効果的に音色変化を加えることができます。
特にコーラスエフェクトは彼のサウンドの特徴的な要素で、バラード曲やミディアムテンポの楽曲で空間的な広がりを演出しています。オーバードライブは激しいロックナンバーで使用され、ベースラインに攻撃性と存在感を付加します。コンプレッサーは常時オンで使用し、音の粒を揃えることでバンドアンサンブル全体の安定感を高めています。
機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | エフェクターの種類 | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
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TU-3 | BOSS | GLAY | JIRO | チューナー | 定番ペダルチューナー | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
CEB-3 | BOSS | GLAY | JIRO | コーラス | ベース用コーラス、定番モデル | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
ODB-3 | BOSS | GLAY | JIRO | オーバードライブ | ベース用オーバードライブ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
BB-1X | BOSS | GLAY | JIRO | オーバードライブ | 高品位ベース用ドライブ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
Bass Compressor | MXR | GLAY | JIRO | コンプレッサー | M87、ダイナミクス管理 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
Bass DI | MXR | GLAY | JIRO | ダイレクトボックス | M80、プリアンプ機能付き | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
Tone Hammer | Aguilar | GLAY | JIRO | プリアンプ/アンプシミュレーター | DIプリアンプ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
LS-2 | BOSS | GLAY | JIRO | スイッチングシステム | ラインセレクター | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【GLAY・JIRO】
基本EQ設定
JIROの基本的なEQ設定は、低音域と中音域のバランスを重視したものとなっています。低音域は80Hz前後を適度にブーストし、ベースの土台となる太さを確保しつつ、過度なブーストは避けてキックドラムとの棲み分けを図っています。中音域は250Hz~500Hzあたりを中心に調整し、ベースラインの存在感を前面に押し出しています。
高音域は3kHz以上を軽くブーストすることで、ピック弾きの際のアタック音や指弾きのニュアンスを明瞭にしています。この設定により、バンドアンサンブルの中でもベースラインがしっかりと聴き取れる音像が実現されています。アンプのトーンコントロールでは、BassとMidを少し高めに、Trebleは曲調に応じて調整する傾向があります。
楽曲別の使い分け
バラード系の楽曲では、コーラスエフェクトを活用し、柔らかく広がりのあるサウンドを作り出しています。指弾きを中心に、レガートなフレージングで楽曲の情感を表現します。「HOWEVER」のような代表的なバラードでは、この手法が顕著に現れています。
ロック系の楽曲では、オーバードライブを使用してエッジの効いたサウンドを構築しています。ピック弾きを多用し、リフやフレーズに攻撃性を与えることで、楽曲全体のエネルギーを高めています。「誘惑」などのアップテンポな楽曲では、5弦ベースの低音域を活かしたヘヴィなサウンドも特徴的です。
ミックスでの工夫
レコーディングにおいては、DIとアンプの両方の音をブレンドする手法が採用されています。DIの音はクリアで輪郭がはっきりしており、高音域の明瞭さを提供します。一方、アンプからの音は温かみと厚みを付加し、両者をバランス良くミックスすることで理想的なベースサウンドが完成します。
コンプレッションは適度にかけられ、音の粒を揃えつつも自然なダイナミクスを保つよう配慮されています。低音域はサイドチェインコンプレッションでキックドラムとの干渉を避け、ミックス全体の低域の明瞭性を確保しています。空間系エフェクトは控えめに使用し、ベースの定位を中央にしっかりと保つことで、楽曲の土台としての役割を果たしています。
比較的安価に音を近づける機材【GLAY・JIRO】
JIROのサウンドを再現するには高額な機材が必要と思われがちですが、エントリーモデルでも十分に近いトーンを得ることができます。重要なのは機材選びよりも、EQ設定やピッキングの位置、タッチの強さなどの演奏技術です。以下の機材は比較的入手しやすい価格帯でありながら、GLAYらしいベースサウンドの要素を備えています。
ベース本体については、Fender傘下のSquierブランドのジャズベースが優れた選択肢です。アンプはAmpegのBA系やFenderのRumbleシリーズが、手頃な価格でありながら必要十分な音質を提供します。エフェクターについては、BOSSの定番ペダルがコストパフォーマンスに優れており、初心者から中級者まで幅広く対応できます。
種類 | 機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
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ベース | Affinity Jazz Bass | Squier | GLAY | JIRO | エントリーモデル、コスパ良好 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
ベース | Classic Vibe Jazz Bass | Squier | GLAY | JIRO | 中級モデル、ヴィンテージ仕様 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
アンプ | BA-108 | Ampeg | GLAY | JIRO | コンパクト練習用アンプ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
アンプ | Rumble 40 | Fender | GLAY | JIRO | 40Wコンボアンプ、自宅練習向き | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
エフェクター | CEB-3 | BOSS | GLAY | JIRO | ベース用コーラス、定番 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
エフェクター | ODB-3 | BOSS | GLAY | JIRO | ベース用オーバードライブ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
エフェクター | TU-3 | BOSS | GLAY | JIRO | ペダルチューナー、視認性良好 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
エフェクター | CS-3 | BOSS | GLAY | JIRO | コンプレッサー、音の粒揃え | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
総括まとめ【GLAY・JIRO】
JIROのベースサウンドの本質は、シンプルな機材構成と確かな演奏技術の組み合わせにあります。高価な機材を多数揃えることよりも、自分の持っている楽器とアンプの特性を深く理解し、適切なセッティングを見つけることが重要です。彼のサウンドメイキングは、ベース本来の音色を大切にしながら、楽曲に必要な要素だけを加えるというミニマルなアプローチが特徴的です。
音作りの再現において最も重要なのは、EQ設定とピッキングの位置です。低音域と中音域のバランスを適切に取り、ネックよりのピッキングで温かみを、ブリッジ寄りのピッキングで明瞭さを使い分けることで、GLAYらしいベースサウンドに近づけることができます。また、コンプレッサーを適切に使用して音の粒を揃えることで、バンドアンサンブルの中での存在感が格段に向上します。
エフェクターは必要最小限に留め、各ペダルの役割を明確にすることが大切です。コーラスはバラード系楽曲で空間的な広がりを、オーバードライブはロック系楽曲で攻撃性を加えるというように、目的を持って使用することで効果的なサウンドメイキングが可能になります。過度なエフェクト使用は音の輪郭を曖昧にしてしまうため、常にベース本来の音色を基準に調整することが重要です。
機材に頼りすぎないことも、JIROのサウンドから学べる重要な教訓です。どれだけ高価な機材を使用しても、演奏技術や音楽的センスが伴わなければ良い音は生まれません。右手のタッチの強弱、ミュート技術、フレージングのニュアンスなど、演奏者自身のスキルこそが最も重要なサウンドメイキングの要素です。日々の練習を通じて基礎技術を磨き、自分の音楽表現を追求することが、理想のベースサウンドへの最短距離となるでしょう。
最後に、JIROのプレイから学ぶべきは、バンドアンサンブル全体を考えた音作りの姿勢です。ベースは単独で目立つ楽器ではなく、ドラムとともにリズムセクションを形成し、ギターやボーカルを支える役割を担います。常にバンド全体のサウンドバランスを意識し、自分の音が他の楽器とどのように調和するかを考えることで、より音楽的で説得力のあるベースプレイが実現できます。
本記事参照サイト【GLAY・JIRO】
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