【露崎義邦】パスピエ 始めに
パスピエのベーシスト露崎義邦は、バンドの個性的な楽曲にダイナミックなグルーヴと確かな音楽性で彩りを添える存在です。ジャズやファンク、プログレッシブ・ロックなどのエッセンスを取り入れた複雑なリズムパターンとメロディックなフレーズが特徴的で、独自の世界観を持つパスピエの楽曲において要となるベースラインを構築しています。
彼のプレイスタイルは技術的な高さと感性の豊かさを兼ね備え、スラップやタッピングなどのテクニックも効果的に使いこなします。時にシンプルに楽曲を支え、時に前面に出て主張するフレーズを展開する多彩さが魅力です。特に16分音符を駆使した緻密なフレーズやリズミカルなカッティングは、バンドのダンサブルな要素を強化しています。
「ナイトクルージング」や「とおりゃんせ」などの代表曲では、独特の間と浮遊感のあるベースラインが楽曲の骨格を形成し、シンセサイザーやギター、ボーカルとの絶妙なバランスを保ちながらも存在感を放っています。使用機材では、独特のトーンを生み出すModulus Quantum 5弦ベースやFender Jazz Bassなどを愛用していることでも知られています。
2009年結成のパスピエは、テクノやエレクトロニカの要素とロックを融合させた先鋭的なサウンドが特徴で、露崎のベースプレイはそのダンスミュージック的要素とバンドサウンドの橋渡し役を担っています。緻密に構築されたアレンジの中で、露崎のベースは単なる土台にとどまらず、楽曲の展開を導く重要な役割を果たしているのです。
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使用アンプ一覧と特徴【パスピエ・露崎義邦】
パスピエのベーシスト露崎義邦は、主にGallien-Krueger(GK)社のベースアンプを愛用しています。特にGK MB800をメインに据え、2010年代後半からはGKの800RBや1001RBⅡなども使用しています。
ライブではGKアンプの明瞭なサウンドと安定性を重視し、キャビネットはGK NEO III 410/4を組み合わせることが多いようです。レコーディングでは状況に応じてアンプを使い分け、楽曲に合わせた音作りを行っています。
露崎のベースサウンドは中高域の輪郭がはっきりとした明瞭なトーンが特徴で、パスピエの緻密な楽曲構成の中でもしっかりと存在感を示すことができます。特にバンドのダンスミュージック的な楽曲では、タイトで芯のあるGKサウンドが効果的に機能しています。
使用アンプ機材表【パスピエ・露崎義邦】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| SVT-4PRO | AMPEG | パスピエ | 露崎義邦 | 主要なライブ・レコーディングで使用するベースアンプヘッド | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| SVT-810E | AMPEG | パスピエ | 露崎義邦 | 定番の8×10インチキャビネット | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| HA-1500 | HARTKE | パスピエ | 露崎義邦 | パワフルなベースサウンドを生み出すアンプヘッド | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| VT BASS | TECH 21 | パスピエ | 露崎義邦 | ヴィンテージチューブサウンドをエミュレートするペダル | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| SANSAMP BASS DRIVER DI | TECH 21 | パスピエ | 露崎義邦 | ライブやレコーディングで使用するプリアンプ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| AVALON U5 | AVALON DESIGN | パスピエ | 露崎義邦 | 高品質DI/プリアンプ、レコーディングで使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Mark Bass | Mark Bass | パスピエ | 露崎義邦 | コンパクトなアンプも使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用ベースの種類と特徴【パスピエ・露崎義邦】
パスピエのベーシスト露崎義邦は、メインベースとしてFender USA American Vintage ’62 Jazz Bassを愛用しています。このベースは絶妙なミドルレンジの張りと豊かな音色で、パスピエの複雑なアレンジの中でも埋もれない存在感を放っています。
サブ機としては、Music Man StingRayやFender Jazzmasterベースも使用しており、特にStingRayはパワフルな低域と特徴的なアタック感で、バンドサウンドに厚みを与えています。エフェクターはMXR M-80 Bass D.I.+をメインに据え、クリーンなトーンから歪みまで幅広い音作りを実現しています。
また、ピックとフィンガーの両方のプレイスタイルを使い分け、楽曲に合わせて繊細なニュアンスからアグレッシブなフィールまでを表現。パスピエの独特なサウンドの土台として、絶妙なグルーヴ感とテクニカルなプレイを支えています。
使用ベース機材表【パスピエ・露崎義邦】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | ベースの種類 | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| AR300 | Moon | パスピエ | 露崎義邦 | JBタイプ | パスピエ初期に使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| AT-ZB-5L/FM | Atelier Z | パスピエ | 露崎義邦 | 5弦JBタイプ | ルシファーモデル、カスタムオーダー | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| AT-MML-5/AL | Atelier Z | パスピエ | 露崎義邦 | 5弦JBタイプ | エンヴェロープフィルターを多用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| OMES-5S | Overload | パスピエ | 露崎義邦 | 5弦PJタイプ | アッシュボディ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| AT-ZB-5L/FM | Atelier Z | パスピエ | 露崎義邦 | 5弦JBタイプ | 縦ストライプ柄 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| JPB-5 Custom | Atelier Z | パスピエ | 露崎義邦 | 5弦PBタイプ | ライブにて使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用エフェクターとボード構成【パスピエ・露崎義邦】
パスピエのベーシスト露崎義邦は、独特のサウンドメイキングでバンドのサウンドを支えています。エフェクターボードには、BOSS ODB-3をメインに据え、歪みのあるパンチの効いた音作りを構築。さらにMXR M-80やAguilar Tone Hammerなど複数のディストーションを使い分けることで、楽曲に合わせた表現の幅を広げています。
また、エレクトロニカ要素を取り入れたパスピエのサウンドに合わせ、BOSS DD-3やEarthQuaker Devices Rainbow Machineなどの空間系エフェクターを駆使。ベース音にアンビエントな響きを加え、バンドのダンスミュージック感を高めています。シンセとベースが共存する楽曲では、オクターバーやフィルターを効果的に使用し、低域の厚みと存在感を保ちながらも他の楽器と絶妙に調和するサウンドを実現しています。
使用エフェクター機材表【パスピエ・露崎義邦】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | エフェクターの種類 | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Bass Driver deluxe | Providence | パスピエ | 露崎義邦 | オーバードライブ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | |
| RBH-1 | Providence | パスピエ | 露崎義邦 | プリアンプ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | |
| SDT-1 | Providence | パスピエ | 露崎義邦 | ディストーション | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | |
| PHB-4 | Providence | パスピエ | 露崎義邦 | フェイザー | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | |
| Delay Builder | BOSS | パスピエ | 露崎義邦 | ディレイ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | |
| Hyperion Drive | Strymon | パスピエ | 露崎義邦 | オーバードライブ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | |
| Bass Big Muff Pi | Electro-Harmonix | パスピエ | 露崎義邦 | ファズ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【パスピエ・露崎義邦】
パスピエのベーシスト露崎義邦は、バンドサウンドの土台となる重厚なベースサウンドを作り上げるために独自のEQ設定を行っています。基本的にはMid帯域(800Hz前後)を少し削り、Low-Mid(250Hz付近)を適度に持ち上げることで芯のある音を確保。さらにHigh(3kHz以上)を控えめに上げることで弾き方のニュアンスを表現し、特徴的なフレーズが埋もれないよう調整しています。
楽曲によってセッティングを変えており、疾走感のある「トーキョーシティポップ」では歪みを抑えたクリーントーンを採用。一方で「センチメンタルの証明」ではオクターバーを使用して低域を増強し、バンドサウンドに厚みを持たせています。ライブではコンプレッサーのアタックを速めに設定し、サスティーンをやや長めにすることで曲間の音量差を最小限に抑えています。
ミックス段階では、ドラムのキックとの干渉を避けるため80Hz以下を若干カットしつつ、100-200Hzを中心にベース帯域を確保。空間系エフェクトは控えめにし、定位は中央からやや左寄りに設定することでキーボードやギターとの周波数バッティングを回避しています。アルバム「&DNA」では録音機材を一新し、Ampeg SVTとSansamp Bass Driver DIを併用したダブルアンプ方式でより立体的な音作りを実現させました。
比較的安価に音を近づける機材【パスピエ・露崎義邦】
露崎義邦の特徴的なタイトで明瞭なベース音は、良質なピックアップを持つベースとシンプルな機材構成から生まれています。ベース本体はFenderの日本製モデルなど5万円台から入手可能なものから始められ、アクティブタイプで音の輪郭がはっきりしたものを選ぶと近い音作りの第一歩になります。サウンドの要となるのはコンパクトエフェクターで、特にMXR M80やSansamp Bass Driver DI(1万円台)といったプリアンプ系を導入すると音の芯と存在感が増します。
ベース弦選びも重要な要素で、露崎氏が使用するような45〜105のミディアムゲージのステンレス弦(3千円前後)を選ぶことで鮮明な音質が得られます。また彼の特徴である「くっきりとした輪郭」はイコライザーの設定で近づけることが可能で、中音域(800Hz〜1kHz付近)をやや持ち上げ、低域は100Hz前後を少し強調すると芯のあるサウンドに近づきます。アンプに内蔵されているEQだけでも十分調整できるため追加投資は不要です。
演奏技術面では、弦を適度な強さでしっかり押さえることと、ピッキングのコントロールが鍵になります。弦高は若干高めに設定し、右手はピック弾きか指弾きの場合は指先を立てて弾くとアタック感が増します。録音時はコンプレッサー(BOSS CS-3など1万円前後)を軽く効かせると音のバランスが整い、トラックミックスでも存在感のある音作りが可能になるでしょう。
比較的安価に音を近づける機材表【パスピエ・露崎義邦】
| 種類 | 機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| BEGIN_ROWS | undefined | undefined | パスピエ | 露崎義邦 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | |
| ベース | Fender 日本製モデル | Fender | パスピエ | 露崎義邦 | 5万円台から入手可能、アクティブタイプ推奨 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| エフェクター | MXR M80 | MXR | パスピエ | 露崎義邦 | プリアンプ系、1万円台 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| エフェクター | Sansamp Bass Driver DI | Tech 21 | パスピエ | 露崎義邦 | プリアンプ系、1万円台 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| 弦 | ミディアムゲージ ステンレス弦(45〜105) | 各社 | パスピエ | 露崎義邦 | 3千円前後 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| エフェクター | BOSS CS-3 | BOSS | パスピエ | 露崎義邦 | コンプレッサー、1万円前後 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| END_ROWS | undefined | undefined | パスピエ | 露崎義邦 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
総括まとめ【パスピエ・露崎義邦】
露崎義邦のベースプレイはパスピエの楽曲に不可欠な要素として機能している。エフェクターを効果的に活用しながらも、楽曲の世界観を壊さない絶妙なバランス感覚と、バンドサウンドを支える確かなグルーヴ感が彼の音楽性の核となっている。
ライブでのサウンド再現においては、細かいニュアンスやダイナミクスを大切にした演奏を心がけている。適切なエフェクターチェインの構築と繊細なパラメーター設定が、彼の特徴的な音色を作り出す重要なポイントだ。
機材選びにおいては「良い楽器は弾きやすい」という考えを持ちつつも、機材に依存しすぎない姿勢を貫いている。自身の音楽性や表現したいものを明確にした上で機材を選定し、それらを最大限に活かすテクニックの研鑽に重きを置いているのだ。
本記事参照サイト【パスピエ・露崎義邦】
本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

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