【Blankey Jet City・照井利幸】風サウンドの作り方+ベース使用機材セッティングのまとめ|アンプ・エフェクター・音作り解説

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【Blankey Jet City・照井利幸】使用機材まとめ|アンプ・エフェクター・音作り解説

【照井利幸】Blankey Jet City 始めに

照井利幸は、浅井健一(Vo&Gt)、中村達也(Dr)と共に1990年に結成された伝説的ロックバンド、Blankey Jet Cityのベーシストとして活躍しました。バンドは2000年の解散まで、日本のロックシーンに強烈な印象を残しています。

照井のベーススタイルは、力強いピック奏法と独特のグルーヴ感が特徴です。高い演奏技術と絶妙なリズム感で、浅井のギターと中村のドラムを強固に支えながらも、時にリードを取るような大胆なプレイを展開します。特にブリッジピッキングを多用した力強いサウンドは、Blankey Jet Cityの音楽的アイデンティティの一部となっていました。

代表曲「不自然な生き物」では、照井の刻むベースラインが曲全体の骨格を形成し、緊張感のあるサウンドに貢献しています。「カルフォルニア」では、疾走感あるベースプレイが曲の推進力となり、バンドのエネルギッシュな魅力を引き立てています。

使用楽器はFenderの1962年製Precision Bassが代表的で、このビンテージ楽器から繰り出される太く芯のあるトーンがBlankey Jet Cityのパワフルなロックサウンドの礎となっていました。Ampeg SVTアンプとの組み合わせにより、重厚かつクリアなベースサウンドを確立しました。

Blankey Jet Cityの音楽性は、パンクロックの荒々しさとハードロックの技巧性を兼ね備えたものでした。照井のベースプレイは、その双方の要素を見事に体現し、バンドの音楽的アイデンティティを強固にするとともに、日本のロックシーンにおける影響力の大きなベーシストとして、多くの後進に影響を与えています。

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使用アンプ一覧と特徴【Blankey Jet City・照井利幸】

man playing electric guitar
Photo by CYNTHIA REED on Unsplash

照井利幸はBlankey Jet Cityのベーシストとして、主にAmpeg SVTシリーズを愛用していました。特にSVT-CL(Classic)を中心に使用し、そのパワフルかつタイトな低音で知られています。

ライブではSVT-4 PROとSVTキャビネット(8×10)の組み合わせで、バンドサウンドの土台となる重厚な低音を生み出していました。レコーディングではSVT-CLの太くウォームなサウンドを活かし、時にはDIと併用して様々な音作りを試みていたとされています。

照井のベース音は中低域が豊かで芯のある音色が特徴的で、ロックバンドの中でも存在感のあるサウンドを確立。SVTアンプの持つパンチの効いた音質と相まって、Blankey Jet Cityの疾走感のあるロックサウンドの要となっていました。

使用アンプ機材表【Blankey Jet City・照井利幸】

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
SVT-4 PRO AMPEG Blankey Jet City 照井利幸 ライブで使用するヘッドアンプ 検索 検索 検索 検索 検索
SVT-810E AMPEG Blankey Jet City 照井利幸 8×10インチキャビネット 検索 検索 検索 検索 検索
Fender Twin Reverb Fender Blankey Jet City 照井利幸 初期に使用していたアンプ 検索 検索 検索 検索 検索
BASS DRIVER DI Tech 21 Blankey Jet City 照井利幸 定番のプリアンプ/DI 検索 検索 検索 検索 検索
1973 SVT AMPEG Blankey Jet City 照井利幸 ビンテージヘッドアンプ、スタジオレコーディングでも使用 検索 検索 検索 検索 検索
Acoustic 360 Acoustic Blankey Jet City 照井利幸 初期に使用していたアンプ 検索 検索 検索 検索 検索
Hartke 4.5XL Hartke Blankey Jet City 照井利幸 4×10インチキャビネット 検索 検索 検索 検索 検索

使用ベースの種類と特徴【Blankey Jet City・照井利幸】

two men playing instruments in a dark room
Photo by Luis Morera on Unsplash

照井利幸が主に使用するのはFender Jazz Bassで、80年代後半~90年代のアメリカンスタンダードが中心です。照井のJazzベースは、ブリッジピックアップを活かした中高域の抜けとアタック感が特徴的です。

サブとしては、Gibson Thunderbirdも使用しており、より太くうねるような低音と強烈な中域を持つサウンドを求める楽曲で活用されています。ネックスルーボディによる持続力の高さとハムバッカーの太い音色がBlankeyのヘヴィなロックサウンドを支えています。

照井のプレイスタイルは指弾きが基本ですが、曲調によってはピック奏法も取り入れています。特にJazzベースのシングルコイルピックアップの特性を生かした、抜けの良いパンチのあるトーンは、バンドのサウンドの要となっています。

使用ベース機材表【Blankey Jet City・照井利幸】

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト ベースの種類 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
Precision Bass Fender Blankey Jet City 照井利幸 PB スタンダードタイプを使用 検索 検索 検索 検索 検索
Precision Bass Fender Japan Blankey Jet City 照井利幸 PB 国内ツアーで使用 検索 検索 検索 検索 検索
Jazz Bass Fender Blankey Jet City 照井利幸 JB 70年代モデルを使用 検索 検索 検索 検索 検索
ATL-6 Atelier Z Blankey Jet City 照井利幸 6弦ベース 特殊チューニングの曲で使用 検索 検索 検索 検索 検索
MM-4 Musicman Blankey Jet City 照井利幸 スティングレイ アクティブPUのモデル 検索 検索 検索 検索 検索
Thunderbird Gibson Blankey Jet City 照井利幸 サンダーバード ロックサウンド時に使用 検索 検索 検索 検索 検索

使用エフェクターとボード構成【Blankey Jet City・照井利幸】

white electric bass guitar
Photo by Balázs Horváth on Unsplash

照井利幸はBlankey Jet Cityのベーシストとして、荒々しくもソリッドなベースラインを支えるエフェクターセットを構築しています。メインとして愛用するのはSansamp Bass Driver DI。このプリアンプ/DIにより特徴的な歪みと太いサウンドを生み出しています。

MXR Bass Envelope FilterやEBS OctaBassなどのエフェクターも活用し、曲調に応じて表情豊かな音作りを実現。特にロック色の強い楽曲では、Sansampの歪みを絶妙に使いこなしながらも低域の芯はしっかりとキープするセッティングが特徴です。

さらにZOOM 509やADA MB-1といった機材も使用していた時期があり、バンドの音楽性の変化に合わせて機材も進化させてきました。90年代ロックシーンを代表するバンドの重厚なリズム隊としての役割を、エフェクターを駆使して見事に果たしています。

使用エフェクター機材表【Blankey Jet City・照井利幸】

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト エフェクターの種類 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
BOSS OD-1 BOSS Blankey Jet City 照井利幸 オーバードライブ 歪みの質が硬め 検索 検索 検索 検索 検索
BOSS ODB-3 BOSS Blankey Jet City 照井利幸 オーバードライブ ベース専用 検索 検索 検索 検索 検索
DOD FX33 Buzz Box DOD Blankey Jet City 照井利幸 ディストーション アグレッシブなサウンド 検索 検索 検索 検索 検索
Ampeg SVP-BSP Ampeg Blankey Jet City 照井利幸 プリアンプ ヘッド部のプリアンプ機能 検索 検索 検索 検索 検索
MXR M80 Bass D.I.+ MXR Blankey Jet City 照井利幸 ダイレクトボックス ディストーション機能も搭載 検索 検索 検索 検索 検索
MXR Bass Octave Deluxe MXR Blankey Jet City 照井利幸 モジュレーション系 オクターブエフェクト 検索 検索 検索 検索 検索
BOSS FV-50L BOSS Blankey Jet City 照井利幸 ボリュームペダル ペダルボードに組み込み使用 検索 検索 検索 検索 検索

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Blankey Jet City・照井利幸】

照井利幸の低音を支える基本EQ設定は、中低域(200〜400Hz)を適度にブーストし、ロック感を引き立てるためのパンチを生み出しています。
彼の愛用するFender Precision Bassは、ミックス内での存在感を高めるため、800Hz付近を少し持ち上げることで中村和之のギターと周波数バッティングを避けています。
ライブでは特に、60〜80Hzの低域を強調し、会場を揺らす重厚な低音を実現するセッティングを採用しています。

楽曲によってセッティングを使い分け、「赤いタンバリン」では歪みを抑えたクリーンなサウンドで低域の安定感を提供する一方、「不自然な君が好き」ではSANSAMPを通して歪みを加え、楽曲の攻撃的な雰囲気を強調しています。
コンプレッサーの設定はアタックを比較的遅め(30〜40ms)にし、ベース音の立ち上がりを活かしながらサステインを得ています。
レシオは3:1〜4:1程度と控えめに設定し、自然な音圧感を維持しながらもバンドサウンド全体の統一感を高めています。

スタジオレコーディングでは、照井のベースは通常センターからやや左に定位させ、ドラムのキックと絡める形でミックスされています。
高域(2〜3kHz)に少しだけエッジを加えることで、激しいパートでも埋もれない明瞭さを確保しています。
エンジニアは彼の演奏の強弱やニュアンスを活かすため、オートメーションで細かく音量調整を行い、曲の展開に合わせて低域の存在感をダイナミックに変化させるテクニックを駆使しています。
「東京」のようなアンセムでは、サビでベースの5〜7kHzをわずかに持ち上げることで、熱量が増すサウンドメイキングが特徴的です。

比較的安価に音を近づける機材【Blankey Jet City・照井利幸】

Blankey Jet Cityのベーシスト照井利幸の音を安価に再現するなら、まずはFenderタイプのジャズベースかプレシジョンベースがベースとなります。彼のメインはフェンダー製ですが、国産のスクワイアーシリーズや中古市場で手に入るFenderジャパン製でも十分特徴的な太さと芯のある音が得られます。弦はフラットワウンドを使用し、指弾きで演奏することで彼の芯のある音質に近づけることができるでしょう。

アンプに関しては、小型のベースコンボアンプでも十分再現可能です。Fenderやアンペグの小型アンプに、軽めのオーバードライブやディストーションをかけると照井サウンドの要素が出てきます。予算に余裕があれば、ZOOMのマルチエフェクターB3nなどを導入すると、クリーントーンからドライブサウンドまで幅広く対応できます。EQはミッドレンジをやや強調し、ローエンドも程よく出すセッティングがポイントです。

奏法面では、照井利幸の特徴である強めのアタックと適度な抜けを意識しましょう。ブリッジ寄りの位置でピッキングすると硬質な音が得られ、曲調に合わせて指の当て方を調整することでより本人の音に近づけます。また、アンプのゲインを上げすぎずに、弾く強さでニュアンスを付けることも重要です。基本的な機材を押さえた上で、演奏技術で音色をコントロールする意識を持つことが照井サウンド再現の鍵となります。

比較的安価に音を近づける機材表【Blankey Jet City・照井利幸】

種類 機材名 メーカー アーティスト ベーシスト 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
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ベース Squier Jazz Bass Fender Blankey Jet City 照井利幸 照井のFender Jazz Bassの代替として 検索 検索 検索 検索 検索
ベース Fender Japan ジャズベース Fender Blankey Jet City 照井利幸 中古市場で入手可能 検索 検索 検索 検索 検索
フラットワウンド弦 不明 Blankey Jet City 照井利幸 照井サウンドの要素 検索 検索 検索 検索 検索
アンプ 小型ベースコンボアンプ Fender/Ampeg Blankey Jet City 照井利幸 小型でも十分再現可能 検索 検索 検索 検索 検索
エフェクター B3n ZOOM Blankey Jet City 照井利幸 クリーンからドライブまで対応できるマルチエフェクター 検索 検索 検索 検索 検索
エフェクト 軽めのオーバードライブ/ディストーション 不明 Blankey Jet City 照井利幸 照井サウンドの要素 検索 検索 検索 検索 検索
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総括まとめ【Blankey Jet City・照井利幸】

照井利幸のベースプレイは、パンクロックの鋭さと歌心を兼ね備えたミックス感が特徴だ。楽曲に合わせてピック弾きとフィンガーを使い分け、時にはスライドやグリッサンドなど多彩なテクニックで強烈なグルーヴを生み出している。

彼のサウンドを再現するには、ひずみ感とクリーンのバランスが重要となる。ドライブサウンドを基本としながらも、楽曲に合わせて歪みの量を調整し、バンドサウンド全体のなかで埋もれない中低域の存在感を意識することが鍵となる。

照井のプレイスタイルは、特定の機材に依存せず本質的なグルーヴと音楽性にある。どんな機材でも自分らしい音を追求する姿勢こそが重要で、テクニックの正確さよりも楽曲を盛り上げる音楽的センスを優先する彼の哲学に学ぶべきところが大きい。

本記事参照サイト【Blankey Jet City・照井利幸】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

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