【BUCK-TICK・樋口豊】風サウンドの作り方+ベース使用機材セッティングのまとめ|アンプ・エフェクター・音作り解説

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【BUCK-TICK・樋口豊】使用機材まとめ|アンプ・エフェクター・音作り解説

【樋口豊】BUCK-TICK 始めに

樋口豊はBUCK-TICKのベーシストとして、1985年のバンド結成当初からメンバーとして活動しています。シンプルかつ力強いプレイスタイルと、バンドのダークな世界観を支える重厚なベースサウンドが特徴です。ジャパニーズゴシック、ダークウェイブといった独自の音楽性を持つBUCK-TICKの楽曲において、樋口の低音は不可欠な要素となっています。

プレイスタイルは、シンプルでありながらも緻密なフィンガリング技術を持ち、力強いピッキングと正確なリズムキープが持ち味です。主にフィンガープレイを基本としながらも、曲調に合わせてピック奏法も取り入れる柔軟性を持っています。音色は太く深みのあるサウンドで、楽曲の土台を確実に支えています。

代表曲「悪の華」「JUPITER」「JUST ONE MORE KISS」などでは、シンプルながらも印象的なベースラインが楽曲の骨格を形成しています。特にミドルテンポの楽曲では、繊細かつ力強いフレーズで楽曲の世界観を支えています。彼の奏でる低音は、ギターやシンセサイザーとの絶妙なバランスを保ちながら、BUCK-TICKの独特な音楽性を形作る重要な要素となっています。

graphical user interface
Photo by tommao wang on Unsplash

機材面では長年Fender Jazz Bassをメイン機材として使用していましたが、近年ではSadowsky NYやFodera Emperor 5 Standardなどもステージで使用しています。アンプにはAmpeg SVT-4 PRO、キャビネットはAmpeg SVT-810Eを愛用するなど、太く芯のある音作りを追求しています。その音色はBUCK-TICKの暗黒で官能的な世界観を支える重要な要素となっています。

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使用アンプ一覧と特徴【BUCK-TICK・樋口豊】

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Photo by Derek Truninger on Unsplash

BUCK-TICKのベーシスト樋口豊は、Ampeg SVT-4PRO、SVT-CL、SVT-VR、SVTVR、B-15などのAmpeg製アンプを中心に使用しています。これらのアンプは太く芯のある音質で、バンドのダークで重厚なサウンドの基盤を形成しています。

ライブではSVTシリーズの力強いドライブ感を活かし、レコーディングではB-15の温かみのある音色も使い分けているようです。キャビネットにはSVT-810Eを愛用し、低域の豊かさと中域の存在感を両立させています。

近年ではMarkbass製品も取り入れており、特にLittle Mark Tubeはチューブサウンドの温かみと現代的な明瞭さを兼ね備えた音作りに活用しています。樋口氏の音作りは、ロック的な芯の太さと繊細なニュアンスの表現を両立させた特徴的なものとなっています。

使用アンプ機材表【BUCK-TICK・樋口豊】

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
SVT-4PRO AMPEG BUCK-TICK 樋口豊 初期からのメインアンプ。多くのライブで使用 検索 検索 検索 検索 検索
SVT-810E AMPEG BUCK-TICK 樋口豊 8×10インチスピーカー構成のキャビネット 検索 検索 検索 検索 検索
SVT-CL AMPEG BUCK-TICK 樋口豊 真空管アンプ。2023年最新機材でも使用 検索 検索 検索 検索 検索
B-15 AMPEG BUCK-TICK 樋口豊 ヴィンテージアンプ。レコーディングでも愛用 検索 検索 検索 検索 検索
PORTAFLEX AMPEG BUCK-TICK 樋口豊 コンパクトなフリップトップデザインのアンプ 検索 検索 検索 検索 検索
SANSAMP BASS DRIVER DI TECH21 BUCK-TICK 樋口豊 長年愛用しているプリアンプ/DI 検索 検索 検索 検索 検索
Axe Fx III Fractal Audio BUCK-TICK 樋口豊 最新のデジタルプロセッサー 検索 検索 検索 検索 検索
RBI AMPEG BUCK-TICK 樋口豊 中期のライブでも使用していたラックマウント型プリアンプ 検索 検索 検索 検索 検索

使用ベースの種類と特徴【BUCK-TICK・樋口豊】

brown and black electric guitar
Photo by ZAKI ARIK on Unsplash

BUCK-TICKの樋口豊は、メインベースとしてFender USA Jazz Bassを長年愛用しています。特に1990年代初期から使用している赤いJBは、彼のトレードマークとなっています。このベースはカスタムショップ製で、独特の中域の張りとパンチのあるアタックが特徴です。

サブベースとしては、Fernandes BASS JAPAN JB-LTDやSTREAMを使用。特にSTREAMは低音の豊かさとサステインの長さで知られています。また近年ではLakland社のDJ4やDJ5も使用しており、これらは太く芯のある低域と明瞭な高域が魅力です。

ピックアップ構成は基本的にJazzベース仕様のシングルコイルを2基搭載したモデルを好んでおり、明るく歯切れの良いサウンドから重厚な低域まで幅広い音作りを可能にしています。彼のプレイスタイルに合わせた機材選定が、BUCK-TICKの音楽性を支える重要な要素となっています。

使用ベース機材表【BUCK-TICK・樋口豊】

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト ベースの種類 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
ATB-4 Atelier Z BUCK-TICK 樋口豊 JBタイプ メインベース 検索 検索 検索 検索 検索
ATB-5 Atelier Z BUCK-TICK 樋口豊 5弦JBタイプ 低音域拡張用 検索 検索 検索 検索 検索
AJB-5 Atelier Z BUCK-TICK 樋口豊 5弦JBタイプ 初期のメインベース 検索 検索 検索 検索 検索
Fender Jazz Bass Fender BUCK-TICK 樋口豊 JB 初期に使用 検索 検索 検索 検索 検索
G&L L-2000 G&L BUCK-TICK 樋口豊 アクティブ 多彩なトーンコントロール 検索 検索 検索 検索 検索
AYB-5 Atelier Z BUCK-TICK 樋口豊 5弦マルチスケール 最新モデル 検索 検索 検索 検索 検索
RD-LD1 RYOGA BUCK-TICK 樋口豊 アクティブ シグネチャーモデル 検索 検索 検索 検索 検索

使用エフェクターとボード構成【BUCK-TICK・樋口豊】

Man playing guitar outdoors in black and white
Photo by mostafa meraji on Unsplash

BUCK-TICKのベーシスト樋口豊は、プリアンプとしてEBS MicroBass IIを核としたエフェクターボードを構築しています。このプリアンプに加え、BOSS OC-2やEBS Billy Sheehan Signature Drive、さらにEBS MultiComp等を組み合わせ、バンドの楽曲に最適な音作りを実現しています。

特にMicroBass IIはベース音の基礎となり、その上で各エフェクターの特性を活かした音色づくりを行っています。近年はBOSS CE-2wコーラスも取り入れ、よりカラフルな音作りも追求。樋口氏独自の繊細かつパワフルなベースサウンドは、これらのエフェクターによって支えられています。

また樋口氏は、状況に応じてエフェクターの配置や組み合わせを変更することもあります。特にドライブ系とモジュレーション系の組み合わせを巧みに操り、BUCK-TICKのダークで幻想的な世界観を支える重厚なベースサウンドを作り出しています。

使用エフェクター機材表【BUCK-TICK・樋口豊】

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト エフェクターの種類 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
RMX Carl Martin BUCK-TICK 樋口豊 ディストーション BUCK-TICKの音作りに欠かせない定番歪み 検索 検索 検索 検索 検索
AF-1 ANALOG FILTER ALBIT BUCK-TICK 樋口豊 フィルター バンドイメージを支える個性的なトーン作りに使用 検索 検索 検索 検索 検索
HYPER METAL BOSS BUCK-TICK 樋口豊 ディストーション 歪み系エフェクトとして使用 検索 検索 検索 検索 検索
Guyatone PS-3 Guyatone BUCK-TICK 樋口豊 ディストーション 歪み系エフェクトとして使用 検索 検索 検索 検索 検索
BL-2 BOOST’n LINE ALBIT BUCK-TICK 樋口豊 ブースター ブースト効果を得るために使用 検索 検索 検索 検索 検索
VT Bass DI Tech 21 BUCK-TICK 樋口豊 プリアンプ ベース音作りの基本となるプリアンプ 検索 検索 検索 検索 検索
BASS MICRO SYNTH electro-harmonix BUCK-TICK 樋口豊 シンセサイザー シンセベース音を作り出すのに使用 検索 検索 検索 検索 検索
LS-2 Line Selector BOSS BUCK-TICK 樋口豊 スイッチングシステム 複数のエフェクトラインを切り替える 検索 検索 検索 検索 検索

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【BUCK-TICK・樋口豊】

樋口豊のベースサウンドは低域の豊かさと中域の存在感が特徴的です。
基本的なEQ設定では低域(80-100Hz)を+2dB程度ブーストし、中低域(250-400Hz)を若干カットします。
中域(800Hz-1kHz)はバンドミックスで埋もれないよう+3dB程度持ち上げ、サウンドの芯を形成しています。
さらに高域(3kHz付近)を適度にブーストすることで、フレーズの輪郭をはっきりさせています。

楽曲のスタイルによってセッティングを使い分ける工夫も見られます。
ロックナンバーでは中低域を抑えめにし、コンプレッサーのアタックを遅めに設定してパンチ感を強調します。
対してダークな雰囲気の曲では低域(60-80Hz)を厚くし、中域を控えめにすることで重厚感を出しています。
ライブではステージ上のアンプとPAへの直接出力を併用し、低域の分離感を確保しています。
これにより他の楽器と干渉せず、バンドアンサンブルの土台としての役割を果たしています。

レコーディングでは繊細なニュアンスも重視されています。
メインとなるDI音に対し、アンプ音をブレンドして立体感を出す手法を採用しています。
コンプレッサーの比率は3:1程度と控えめに設定し、ダイナミクスを保ちながら安定感を確保します。
空間系エフェクトは控えめに使用し、ベース本来の存在感を損なわないよう配慮されています。
ミックス時には低域を単純に持ち上げるのではなく、キックドラムとの関係性を考慮した周波数配分が行われています。

比較的安価に音を近づける機材【BUCK-TICK・樋口豊】

BUCK-TICKの樋口豊の音を安価に再現するには、まずプレシジョンベースタイプのベースを選ぶことが基本になります。Squier Classic Vibe 60sやYAMAHA BB400/500シリーズなど5万円前後の機種でも、太く安定した音の土台が得られます。弦はDR社のHi-Beamsのような明るい中音域を持つラウンドワウンドを使用すると、樋口サウンドの輪郭がつかみやすくなるでしょう。

アンプはコンパクトなベースアンプでも工夫次第で近づけられます。Fender Rumble 40やAmpeg BA-110などの入門機でも、中域を少し持ち上げ高域をやや絞ることで、温かみのあるロックサウンドの基礎が作れます。エフェクターはTech 21 SansAmp Bass Driver DIやZoom B1 Fourのようなマルチエフェクターで、軽いオーバードライブと適度なコンプレッションをかけるのがポイントです。

奏法面では、指弾きを基本としつつ、曲に合わせてピック弾きも取り入れる柔軟さが重要になります。樋口氏特有の安定したリズムキープのためには、メトロノームを使った練習が効果的です。初期曲ではシンプルな8ビートから始め、徐々に「JUST ONE MORE KISS」などの特徴的なフレーズに挑戦していくと、技術と表現力が自然に身につくでしょう。

比較的安価に音を近づける機材表【BUCK-TICK・樋口豊】

種類 機材名 メーカー アーティスト ベーシスト 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
BEGIN_ROWS undefined undefined BUCK-TICK 樋口豊 検索 検索 検索 検索 検索
種類 機材名 メーカー BUCK-TICK 樋口豊 備考 検索 検索 検索 検索 検索
ベース Classic Vibe 60s Squier BUCK-TICK 樋口豊 プレシジョンベースタイプ、5万円前後 検索 検索 検索 検索 検索
ベース BB400/500シリーズ YAMAHA BUCK-TICK 樋口豊 5万円前後、太く安定した音 検索 検索 検索 検索 検索
Hi-Beams DR BUCK-TICK 樋口豊 明るい中音域を持つラウンドワウンド 検索 検索 検索 検索 検索
アンプ Rumble 40 Fender BUCK-TICK 樋口豊 入門機、中域を少し持ち上げ高域をやや絞る 検索 検索 検索 検索 検索
アンプ BA-110 Ampeg BUCK-TICK 樋口豊 入門機、温かみのあるロックサウンド 検索 検索 検索 検索 検索
エフェクター SansAmp Bass Driver DI Tech 21 BUCK-TICK 樋口豊 軽いオーバードライブと適度なコンプレッション 検索 検索 検索 検索 検索
エフェクター B1 Four Zoom BUCK-TICK 樋口豊 マルチエフェクター 検索 検索 検索 検索 検索
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総括まとめ【BUCK-TICK・樋口豊】

樋口豊の音作りの核は、精緻なピッキングワークとパーカッシブなプレイにある。低域の厚みと輪郭のはっきりした中高域のバランスで、バンドサウンドの土台となる強靭なグルーヴを生み出している。

彼のサウンド再現には、パッシブタイプのベースを基本としつつ、フィンガリングの強弱コントロールと弦のミュートテクニックが重要だ。多彩な表情を引き出すプレイングテクニックが、どんな機材でも樋口サウンドの要となっている。

長年のキャリアで様々な機材を経験してきた樋口は、道具に頼りすぎず自身の手から音を作り出す姿勢を持つ。機材知識は豊富だが、それに依存せず音楽性とグルーヴを優先する姿勢こそが、彼の魅力の本質である。

本記事参照サイト【BUCK-TICK・樋口豊】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

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