【GRAPEVINE・西原誠】風サウンドの作り方+ベース使用機材セッティングのまとめ|アンプ・エフェクター・音作り解説

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【GRAPEVINE・西原誠】使用機材まとめ|アンプ・エフェクター・音作り解説

【西原誠】GRAPEVINE 始めに

1997年結成のロックバンドGRAPEVINEにおいて、西原誠は重要な役割を担うベーシストとして活動しています。田中和将(Vo/Gt)、西川弘剛(Gt)と共に3ピースバンドとして25年以上にわたって独自の音楽性を追求してきました。

西原のベースプレイは、シンプルながらも深みのある音色と確かなグルーヴ感が特徴です。繊細かつダイナミックな演奏スタイルで、バンドのサウンド基盤を支えています。テクニカルな派手さよりも、曲の本質を引き立てるプレイを重視し、田中のボーカルと楽曲の世界観を損なわないバッキングに徹しています。

代表曲「光の雨」ではシンプルかつ重厚なベースラインが曲の骨格を形成し、「スロウ」では繊細なフレーズが楽曲の情感を増幅させています。特に「マイル」では、彼の特徴である流れるようなベースラインが全体の浮遊感を生み出し、バンド特有の透明感のある音世界を構築しています。

GRAPEVINEのサウンドは、エモーショナルでオルタナティブな要素を持ちながらも、ポップなメロディセンスと叙情的な歌詞世界が特徴です。西原のベースは、そうした複雑な音楽性の基盤となり、バンドの音楽的成熟と変化を支える重要な要素となっています。長年の活動を経ても、常に新しさを追求するGRAPEVINEの音楽的冒険において、西原の存在は欠かせないものとなっています。

woman in white shirt playing electric guitar
Photo by Kate Darmody on Unsplash

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使用アンプ一覧と特徴【GRAPEVINE・西原誠】

GRAPEVINE・西原誠が愛用するベースアンプの中心はMarkbassのF1が長らく使用されてきました。その後、同じくMarkbassのLittle Mark IIIに変更し、温かみと力強さを兼ね備えた音作りを重視しています。

ライブではMarkbassのキャビネット「Standard 104HF」との組み合わせが定番で、中低域の太さと高域の抜けの良さを両立させています。レコーディングではアンプのダイレクト出力とマイク収録を併用するケースが多く、西原特有の粒立ちの良いタイトな低域を実現しています。

西原の音作りは、バンドサウンドの土台となる重厚な低域を保ちながらも、繊細なニュアンスが伝わる中域の表現力に特徴があります。アルバム「Roadside Trees」以降は特に、より温かみのある音色へと変化しています。

使用アンプ機材表【GRAPEVINE・西原誠】

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
SVT-4PRO AMPEG GRAPEVINE 西原誠 初期のライブで使用していたヘッドアンプ 検索 検索 検索 検索 検索
SVT-810E AMPEG GRAPEVINE 西原誠 メインのキャビネット、重低音が特徴 検索 検索 検索 検索 検索
B-15 PORTAFLEX AMPEG GRAPEVINE 西原誠 レコーディングでも使用する小型アンプ 検索 検索 検索 検索 検索
REDDI A DESIGNS GRAPEVINE 西原誠 ダイレクト録音時に使用するチューブDI 検索 検索 検索 検索 検索
SWR SWR GRAPEVINE 西原誠 ライブでも使用していた時期のアンプ 検索 検索 検索 検索 検索
B2R GALLIEN-KRUEGER GRAPEVINE 西原誠 コンパクトなベース用パワーアンプ 検索 検索 検索 検索 検索
LITTLE MARK III MARKBASS GRAPEVINE 西原誠 小型ながらパワフルなヘッドアンプ 検索 検索 検索 検索 検索
RBI SWR GRAPEVINE 西原誠 プリアンプとして使用 検索 検索 検索 検索 検索

使用ベースの種類と特徴【GRAPEVINE・西原誠】

GRAPEVINEのベーシスト西原誠は、主にFender Precision Bass(Pベース)をメインに使用しています。特に初期から愛用している1966年製ヴィンテージPベースが代表的な機材です。このベースは豊かな低域と芯のあるミドルレンジを持ち、バンドサウンドの土台となる安定感のある音色が特徴です。

ピックアップはオリジナルのスプリットコイルを使用し、クリアで力強いトーンを生み出しています。サブ機としては同じくFenderのJazz Bassも所有しており、より細かいニュアンスやブライトな音色が必要な楽曲で使い分けています。

西原のプレイスタイルは丁寧なフィンガリングと正確なリズム感が特徴で、彼のベーストーンはGRAPEVINEの楽曲における重厚な低音部を支える重要な要素となっています。アンプはAmpegを使用することが多く、ベース本来の音色を大切にした温かみのあるサウンドメイクを心がけています。

使用ベース機材表【GRAPEVINE・西原誠】

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト ベースの種類 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
Precision Bass Fender GRAPEVINE 西原誠 PBタイプ タイタンフィニッシュカラー、別名「ガンダム」 検索 検索 検索 検索 検索
ATB-4 Atelier Z GRAPEVINE 西原誠 JBタイプ 赤茶色のボディ、ライブや制作でのメイン 検索 検索 検索 検索 検索
Fretless Bass Fender GRAPEVINE 西原誠 フレットレス 初期に使用、特徴的なアタック感が特徴 検索 検索 検索 検索 検索
Jazz Bass Fender GRAPEVINE 西原誠 JBタイプ サンバースト、録音でも使用 検索 検索 検索 検索 検索
Sterling by MusicMan Ernie Ball GRAPEVINE 西原誠 スティングレイタイプ スタジオレコーディングで使用 検索 検索 検索 検索 検索
ATB-5 Atelier Z GRAPEVINE 西原誠 5弦ベース 低音域の表現に活用 検索 検索 検索 検索 検索

使用エフェクターとボード構成【GRAPEVINE・西原誠】

GRAPEVINE西原誠のベースサウンドは独特の存在感があり、バンドの音楽性に欠かせない要素となっています。使用エフェクターはMXR Bass Octave DeluxeやEBS MultiCompなどを基本に、曲調に応じて適切なエフェクターを選択しています。

特にオクターバーを効果的に使い、重厚なローエンドとともに空間を埋める音作りが特徴的です。ドライブ系のエフェクターも駆使し、GRAPEVINE特有の繊細さと力強さを兼ね備えたサウンドを生み出しています。

ライブではペダルボードを効率的に配置し、曲の展開に合わせて素早く音色を変化させることで、バンドの楽曲に豊かな表情を与えています。その音作りはシンプルながらも奥行きがあり、タイトなリズム隊としての役割を果たしています。

使用エフェクター機材表【GRAPEVINE・西原誠】

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト エフェクターの種類 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
BOSS DD-7 Digital Delay BOSS GRAPEVINE 西原誠 ディレイ 様々な遅延効果を持つデジタルディレイ 検索 検索 検索 検索 検索
MXR M-80 BASS D.I.+ Jim Dunlop GRAPEVINE 西原誠 ディレクトボックス ベース用のD.I.ボックス 検索 検索 検索 検索 検索
ELECTRO-HARMONIX BASS BIG MUFF Electro-Harmonix GRAPEVINE 西原誠 ファズ ベース用ファズペダル 検索 検索 検索 検索 検索
SansAmp Bass Driver DI Tech 21 GRAPEVINE 西原誠 プリアンプ ベース用プリアンプ/DIボックス 検索 検索 検索 検索 検索
Aguilar AGRO Aguilar GRAPEVINE 西原誠 オーバードライブ ベース用オーバードライブ 検索 検索 検索 検索 検索
BOSS GEB-7 Bass Equalizer BOSS GRAPEVINE 西原誠 イコライザー 7バンドベース用イコライザー 検索 検索 検索 検索 検索

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【GRAPEVINE・西原誠】

西原誠のベースサウンドは、密度の高い中低域と明瞭な粒立ちが特徴的だ。基本EQでは400Hz付近をわずかに持ち上げることで芯のある音を確保し、低域は60〜80Hzを適度に保ちながら200Hz周辺を抑えてモコつきを防いでいる。ミディアムピックでの力強いアタックと相まって、バンドサウンドの土台となる安定感を生み出している。特にMusicmanのStingRay使用時は、フロントピックアップの特性を活かし、2.5kHz付近を少し強調して輪郭をクリアに演出している。

楽曲ごとの使い分けも緻密で、「蒼い生命」ではコンプレッサーのアタックを遅めに設定し、トランジェントを活かした弾力のある音作りを採用。一方「グラスハウス」では歪みを控えめにかけて中域に厚みを持たせ、ドラムとの一体感を重視している。レコーディングでは部屋の響きも意識し、直接音と室内マイクのバランスを調整することで奥行きある低域を獲得。バンドサウンド全体を支えるためにコンプの比率は3:1程度に抑え、音量変化に柔軟に対応できるよう設定している。

ミックス段階では、ベースの存在感と定位を安定させるためパンを中央に固定し、キックドラムとの周波数バッティングを避ける工夫が施されている。マルチバンドコンプでは150Hz以下を適度に抑制し、ミックス全体での低域バランスを整えている。GRAPEVINEの繊細かつダイナミックな楽曲表現では、サイドチェインを控えめに設定し、キックとベースのグルーヴ感を損なわないよう慎重に処理。マスタリング前の最終調整では、800Hz付近のプレゼンスを微調整し、トラックごとの特性を尊重している。

比較的安価に音を近づける機材【GRAPEVINE・西原誠】

GRAPEVINE西原誠のサウンドは味わい深いパンチ感と、艶やかな低音域が特徴的です。比較的安価に近づけたいなら、まずアンペグ系の音質をもつベースアンプを選ぶと良いでしょう。Fenderベース(特にJazzBass)を持っていれば、フラットワウンド弦に交換することで、適度な倍音が抑えられた太く落ち着いた音が得られます。

エフェクターについては、コンプレッサーが重要で、MXRのM87 BASSCOMPやTC Electronicの比較的安価なモデルがおすすめです。彼の艶やかさを出すには、軽いコンプレッションと、わずかなオーバードライブの組み合わせが効果的でしょう。オーバードライブは、高価なNEO INSTRUMENTS Microtubeよりも、SansAmpなど4〜5万円以下の製品でも近い質感が得られます。

また奏法面では、西原氏が多用するピック奏法とフィンガー奏法の使い分けを意識してみましょう。硬めのピックを使用して弦を強くはじくと彼のような芯のある力強いサウンドに近づきます。機材だけに頼らず、曲中での右手の当て方や強弱のコントロールを練習することで、コストを抑えながらも本質的なグルーヴ感を再現できるようになるでしょう。

比較的安価に音を近づける機材表【GRAPEVINE・西原誠】

種類 機材名 メーカー アーティスト ベーシスト 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
BEGIN_ROWS undefined undefined GRAPEVINE 西原誠 検索 検索 検索 検索 検索
ベース Fender JazzBass Fender GRAPEVINE 西原誠 フラットワウンド弦と組み合わせると効果的 検索 検索 検索 検索 検索
コンプレッサー M87 BASSCOMP MXR GRAPEVINE 西原誠 西原氏の艶やかな音作りに重要 検索 検索 検索 検索 検索
コンプレッサー 未指定モデル TC Electronic GRAPEVINE 西原誠 比較的安価なモデル 検索 検索 検索 検索 検索
オーバードライブ SansAmp Tech 21 GRAPEVINE 西原誠 Microtubeより安価(4〜5万円以下)で近い質感 検索 検索 検索 検索 検索
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総括まとめ【GRAPEVINE・西原誠】

西原誠のベースプレイは、主張しすぎないながらも確固たる存在感を持ち、バンドサウンドの土台を形成している。曲のグルーヴを支えつつも、シンプルなフレーズの中に要所で効果的なフィルやニュアンスを盛り込み、GRAPEVINEのサウンドに深みを与えている。

彼の音色を再現するには、指弾きを基本としたアタックの強さと抜け感のバランスが重要だ。低域の芯と中域の艶やかさを両立させるミックスセッティングを心がけ、楽曲に合わせて歪みの加減を調整することで、シチュエーションごとに異なる表情を引き出せる。

西原は特定の機材に執着するよりも、音楽的文脈に適した表現を追求する姿勢を持つ。テクニックの誇示より曲の世界観を優先し、バンドの音楽性に寄り添うプレイスタイルが特徴だ。どんな機材でも自分らしい音を鳴らせる対応力と、曲に奉仕する謙虚さが彼のベーシストとしての本質といえる。

本記事参照サイト【GRAPEVINE・西原誠】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

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