【沙我】アリス九號. 始めに
沙我(サガ)はヴィジュアル系ロックバンド「アリス九號.」のベーシストとして、独特のグルーヴ感と力強いプレイスタイルで知られています。1992年2月17日生まれの沙我は、2004年に結成されたアリス九號.のオリジナルメンバーとして、バンドの重厚なサウンドを支え続けています。
そのプレイスタイルの特徴は、ロックの骨太なリズム感と繊細なニュアンスを兼ね備えた演奏にあります。特にピック奏法での力強いアタックと、曲調に応じて変化するダイナミックなベースラインが魅力です。緻密なリズムキープと同時に、要所で印象的なフレーズを挿入する技術は、バンドのサウンドに深みと個性を与えています。
代表曲「RAINBOWS」や「月に吠える」などでは、曲の土台となる重厚なベースラインを提供しながらも、サビでの盛り上がりに貢献するフレーズワークが光ります。また「CROSS GAME」では沙我のタイトなリズムキープが曲全体を引き締め、バンドのドラマチックな展開を支えています。
アリス九號.の音楽性はヴィジュアル系の美学とハードロックの要素を融合させ、メロディアスでありながらも激しいサウンドが特徴です。沙我のベースプレイはその中で、メロディの美しさとロックの激しさを絶妙にバランスさせる重要な役割を担っています。彼の使用機材にはESP製のカスタムベースが多く、独自の音色作りへのこだわりが感じられます。
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使用アンプ一覧と特徴【アリス九號.・沙我】
アリス九號.のベーシスト沙我は主にAmpeg SVTシリーズを愛用しています。ライブではSVT-4 PROやSVT-3 PROをメインアンプとして使用し、力強い低音とクリアなサウンドを実現しています。
キャビネットにはAmpeg SVT-810Eを組み合わせることで、バンドのヴィジュアル系サウンドに欠かせない太いベース音を作り出しています。レコーディングでは状況に応じてAmpeg B-15などのビンテージアンプも使い分け、楽曲の雰囲気に合わせた音作りを行っています。
また、ESP製のシグネチャーモデルベースと組み合わせることで、中低域の厚みがありながらも芯のあるサウンドを生み出しています。特にヘヴィなナンバーではアンプのゲインを活かした歪みも効果的に取り入れています。
使用アンプ機材表【アリス九號.・沙我】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| AMPEG SVT-4PRO | AMPEG | アリス九號. | 沙我 | ライブで使用するヘッドアンプ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| AMPEG SVT-810E | AMPEG | アリス九號. | 沙我 | 8×10インチキャビネット | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| TECH 21 SANSAMP BASS DRIVER DI | TECH 21 | アリス九號. | 沙我 | ベース用プリアンプ/DIボックス | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| KEMPER PROFILER | KEMPER | アリス九號. | 沙我 | プロファイリングアンプ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Dual Bass Station | Providence | アリス九號. | 沙我 | ベース用プリアンプ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| ZOOM B3 | ZOOM | アリス九號. | 沙我 | マルチエフェクター | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| MXR M-80 BASS D.I.+ | MXR | アリス九號. | 沙我 | ベース用プリアンプ/DIボックス | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用ベースの種類と特徴【アリス九號.・沙我】
アリス九號.のベーシスト沙我は、ESPから発売されているシグネチャーモデル「Original Series SAGA BASS」をメインに使用しています。このモデルはアクティブPUを搭載した24フレット仕様で、太くパワフルなサウンドを持ち、バンドのビジュアル系音楽性に合わせた独特のデザインが特徴です。
また、ESP製5弦ベース「BTL-CTM5」も愛用しており、低音域の拡張性を活かした演奏にも対応しています。沙我のベースは全体的に中域の張りがあり、アタックの効いた音色が特徴で、バンドのヘヴィなサウンドを支える重厚な低域も備えています。
エフェクターではSansAmp Bass Driver DI、BIGMUFFなどを使用することでより攻撃的な音作りを実現しています。沙我の奏でる音色は、アリス九號.の楽曲において低域のドライブ感とクリアな輪郭を両立させた重要な要素となっています。
使用ベース機材表【アリス九號.・沙我】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | ベースの種類 | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ESP Order Made | ESP | アリス九號. | 沙我 | JBタイプ | チタン・ブロックが埋め込まれたアッシュボディ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| ESP DESIGN LINE SAGA | ESP | アリス九號. | 沙我 | JBタイプ | シグネイチャーモデル | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| AMAZE-CTM-5 | ESP | アリス九號. | 沙我 | 5弦ベース | カスタムモデル | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| AMAZE-DX-5 | ESP | アリス九號. | 沙我 | 5弦ベース | 国産モデル | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| AMAZE-DX-4 | ESP | アリス九號. | 沙我 | JBタイプ | 4弦モデル | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| FOREST-GT | Bacchus | アリス九號. | 沙我 | アクティブベース | ワンオフモデル | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| AC-BT | Atelier Z | アリス九號. | 沙我 | JBタイプ | 2008-2010年頃使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用エフェクターとボード構成【アリス九號.・沙我】
沙我(SAGA)は重厚なサウンドと繊細なフィンガリングを持ち合わせるベーシストとして知られています。彼のエフェクトボードはESP製ベース「AMAZE-SOL」の音色を最大限に引き出す構成になっています。主にSANSAMP BASS DRIVER DIをメインに据え、温かみのあるドライブサウンドを基調としています。さらにDIGITECH BASS SYNTHWAHでシンセベース的な効果を加え、TC ELECTRONIC POLYTUNE2での正確なチューニングを心がけています。BOSSのノイズサプレッサーやDIGITECH JAMMANでのループ機能も活用し、バンドサウンドに欠かせない重低音と抜けの良さを両立させています。アリス九號.の楽曲に合わせ、曲想に応じて繊細に音色を変化させる工夫が光ります。
使用エフェクター機材表【アリス九號.・沙我】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | エフェクターの種類 | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| BOSS CEB-3 | BOSS | アリス九號. | 沙我 | イコライザー | ベース用のイコライザー | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| BOSS CS-3 | BOSS | アリス九號. | 沙我 | コンプレッサー | サスティナー | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| BOSS SYB-5 | BOSS | アリス九號. | 沙我 | モジュレーション系 | ベース・シンセサイザー | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| BOSS ODB-3 | BOSS | アリス九號. | 沙我 | オーバードライブ | ベース用のオーバードライブ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Tech21 SansAmp Bass Driver DI | Tech21 | アリス九號. | 沙我 | プリアンプ | アナログベースプリアンプ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| MXR Bass Envelope Filter M82 | MXR | アリス九號. | 沙我 | モジュレーション系 | ベース用エンベロープフィルター | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Darkglass Microtubes B7K | Darkglass | アリス九號. | 沙我 | プリアンプ | ベース用プリアンプ/ディストーション | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【アリス九號.・沙我】
アリス九號.のベーシスト沙我は、低域の存在感と高域の抜けを両立させたベース音を作り出しています。録音時にはローを強めに出しながら、500Hz付近を若干削り、2〜3kHzを持ち上げてピック音の輪郭を強調しています。ESPの「沙我 Model」と「AMUSE LAB.」のプリアンプを組み合わせることで、ロックバンドの楽曲に最適な芯のある音質を実現しています。
楽曲によって音作りを変える沙我は、重厚なロック曲ではコンプレッサーの比率を5:1程度まで上げ、アタックを速めに設定して一定の音圧を保っています。「GEMINI」や「華」などのスピード感のある曲では、ミッドレンジを6dB程度持ち上げてキレのある音に変化させ、バンドサウンドの中で埋もれないようにしています。対照的に「血の轍」のようなミディアムテンポの曲ではローミッドを強調し、温かみのある音響特性を引き出しています。
ミキシングにおいては、ベースの定位を中央にしっかり配置しながら、60Hz以下をハイパスフィルターで整理して混濁を防いでいます。キックとの周波数バッティングを避けるため、100〜200Hz帯域を楽曲ごとに調整し、400Hz周辺を少し削ることでドラムとギターの空間を確保しています。リバーブはほとんど加えず、必要に応じて短いディレイを使用して音に奥行きを与え、サチュレーションで倍音を豊かにすることで、アリス九號.特有の重厚かつクリアなベースサウンドを完成させています。
比較的安価に音を近づける機材【アリス九號.・沙我】
アリス九號.の沙我さんの音に近づくには、ESPブランドのベースとハイゲインアンプの組み合わせが基本となります。エントリーモデルならESP BTL-STDシリーズ(8〜9万円台)やEdwards E-AM-165(10万円台)が手頃です。サウンドの要となるアクティブ回路とハムバッカーピックアップがポイントで、これらを備えたモデルを選びましょう。
アンプ周りはマーシャルサウンドを意識すると良いでしょう。予算を抑えるならBlackstarのFLY 3 BassやVOXのPathfinder Bassなどの小型アンプでも、ゲインを上げて歪ませれば雰囲気が出ます。DAW環境があれば、Neural DSPやAmplitube、Bias FX2などのシミュレーターも低コストで本格的なサウンドが作れます。
エフェクターは最初からそろえる必要はなく、まずはアンプのゲインやEQだけで音作りに集中しましょう。余裕があればBOSSのODB-3(ベース用オーバードライブ)を加えるとサウンドの幅が広がります。最も大切なのはピッキングの強さやフレーズ感なので、機材よりも沙我さんのプレイスタイルを研究することで、より本人の音に近づけます。
比較的安価に音を近づける機材表【アリス九號.・沙我】
| 種類 | 機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| BEGIN_ROWS | undefined | undefined | アリス九號. | 沙我 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | |
| 種類 | 機材名 | メーカー | アリス九號. | 沙我 | 備考 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| ベース | BTL-STD シリーズ | ESP | アリス九號. | 沙我 | 8〜9万円台、アクティブ回路とハムバッカーピックアップ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| ベース | E-AM-165 | Edwards | アリス九號. | 沙我 | 10万円台 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| アンプ | FLY 3 Bass | Blackstar | アリス九號. | 沙我 | 小型アンプ、ゲインを上げて歪ませると雰囲気が出る | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| アンプ | Pathfinder Bass | VOX | アリス九號. | 沙我 | 小型アンプ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| ソフト | Neural DSP | Neural DSP | アリス九號. | 沙我 | アンプシミュレーター | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| ソフト | Amplitube | IK Multimedia | アリス九號. | 沙我 | アンプシミュレーター | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| ソフト | Bias FX2 | Positive Grid | アリス九號. | 沙我 | アンプシミュレーター | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| エフェクター | ODB-3 | BOSS | アリス九號. | 沙我 | ベース用オーバードライブ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| END_ROWS | undefined | undefined | アリス九號. | 沙我 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
総括まとめ【アリス九號.・沙我】
沙我の音作りの核はタイトなフィンガープレイと歪みを効果的に使った音色にある。ピッキングとフィンガリングの強弱コントロールで繊細な表現と攻撃的なサウンドを使い分け、ロック系のサウンドでありながらもメロディアスな要素を加えたベースラインを創り出している。
沙我のサウンド再現のポイントは、適度なミッドレンジを持たせた音作りと、フロントピックアップとリアピックアップを効果的に切り替える奏法にある。曲の展開に合わせて歪みの強弱をコントロールしながら、バンドサウンド全体の中で存在感を示しつつも楽曲を支える演奏スタイルが特徴だ。
機材へのこだわりを持ちながらも、沙我は本質的な演奏技術と表現力を重視している。様々なジャンルの影響を受けた独自のプレイスタイルを確立し、機材に頼りすぎることなく自身の表現を追求する姿勢が、長きにわたる彼のキャリアを支えているのだろう。
本記事参照サイト【アリス九號.・沙我】
本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

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