【EGO-WRAPPIN・真船勝博】風サウンドの作り方＋ベース使用機材セッティングのまとめ｜アンプ・エフェクター・音作り解説

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【真船勝博】EGO-WRAPPIN 始めに

真船勝博はジャズとロックを融合させたサウンドで知られるバンド「EGO-WRAPPIN’」のベーシスト。緻密なテクニックと独特のグルーヴ感で、バンドのジャズ、ロック、ファンクを取り入れた多彩な音楽性を支える。特にピックとフィンガーの両方を使い分け、楽曲に応じて豊かな表現力を発揮する。「くちばしにチェリー」では落ち着いた低音でバンドの土台を形成し、「GO ACTION」などアップテンポな曲では躍動感あるラインでリズムセクションを牽引。ORBベースの使い手としても知られ、そのサウンドは独特の存在感で楽曲に深みを与える。EGO-WRAPPINのジャズノワールな世界観を支える重要な音の担い手だ。

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使用アンプ一覧と特徴【EGO-WRAPPIN・真船勝博】

EGO-WRAPPINのベーシスト真船勝博は、特徴的な音作りのためにいくつかのアンプを使い分けています。メインとして使用しているのはAmpeg SVT-4 PRO/SVT-810Eで、太くパンチのあるロックサウンドを基調としています。 レコーディングではGalien Krueger 1001RB-IIも多用しており、クリアな中高域と適度な低域の太さを両立させた音作りを実現。ライブではAmpegの温かみのある低域とアタック感のバランスを重視し、バンドのジャズ・ソウルからロックまで幅広いジャンルに対応しています。 近年ではORBのBA1-Banditsという小型ベースアンプも導入。コンパクトながら太く芯のある音を評価しており、機動性の高いセッションやサポート時に重宝しています。 音の方向性としては、中低域にしっかりとした厚みを持たせつつも、サポートミュージシャンとしての活動も考慮し、様々なジャンルに対応できる汎用性を重視した機材選択を行っています。特に温かみのある低域と適度な中域の主張が真船サウンドの特徴と言えるでしょう。

使用アンプ機材表【EGO-WRAPPIN・真船勝博】

使用ベースの種類と特徴【EGO-WRAPPIN・真船勝博】

EGO-WRAPPINのベーシスト真船勝博は、Fender Jazz Bassをメインに使用しています。特にAmerican Vintageシリーズの62年と64年モデルを愛用しており、その温かみのある中域と適度な抜けの良さがEGO-WRAPPINのグルーヴィーなサウンドを支えています。 サブ機としてはJazzmaster Bassを使用し、独特の太い低域と柔らかい音色でバンドサウンドに多様性を与えています。また、最近ではORB製カスタムベースも使用しており、精密な音作りと高い演奏性を評価しています。 真船のプレイスタイルは力強いフィンガーピッキングが特徴で、Jazz Bassのシングルコイルピックアップの特性を活かした音作りを行っています。ピックアップセレクターを巧みに操り、曲調に合わせて中域の張りと低域の量感をコントロールする繊細なプレイも魅力です。

使用ベース機材表【EGO-WRAPPIN・真船勝博】

使用エフェクターとボード構成【EGO-WRAPPIN・真船勝博】

EGO-WRAPPINのベーシスト・真船勝博は、シンプルながらも特徴的なエフェクトボードを構築しています。中心となるのは、「ORB Bass Preamp BPE-5」で、真船自身が開発に携わったこのプリアンプを愛用しています。歪み系ではBOSS ODB-3とRAT2を使い分け、モジュレーション系ではBOSS CE-2wコーラスとMXR Phase 90を活用。ORBのKILIMENJARO ISとBABY BASSをメインに、音の輪郭をしっかり保ちながらもバンドの世界観に合った暖かみのあるトーンを追求しています。シンプルな構成ながら、EGOの個性的なグルーヴ感を支えるサウンドメイキングは、効果的なエフェクト選びと独自の感性によるものといえるでしょう。

使用エフェクター機材表【EGO-WRAPPIN・真船勝博】

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【EGO-WRAPPIN・真船勝博】

真船勝博のベースサウンドは、EGO-WRAPPINの曲調に合わせて絶妙なEQ設定を施している点が特徴的だ。
基本セッティングでは、ミッド域（800Hz付近）をやや抑え、低域（60-100Hz）と高域（2-3kHz）を適度に持ち上げることで、躍動感のあるグルーヴを生み出している。
レコーディングでは、ORB製のプリアンプを愛用しており、そのナチュラルな音色を活かしつつ、真空管の温かみを付加することでアナログ感を大切にしている。

楽曲のスタイルによって音作りを使い分ける工夫も見事だ。
ジャズ調の曲では、コンプレッションを控えめに設定し、フィンガリングのニュアンスが伝わるよう中域（400-800Hz）をわずかに強調する。
一方、ファンキーなグルーヴが求められる曲では、アタック値を短めにしたコンプで音の立ち上がりをシャープにし、低中域（200-400Hz）にパンチを加えている。
この細やかな調整により、多彩な表現力を実現しているのだ。

ミックス段階では、キックとベースの分離に特にこだわりを持っている。
キックが支配的な80-100Hz帯域をベースで避けつつ、40-60Hzの超低域と120-200Hzの低中域をベース側で強調することで、互いを邪魔せず共存させる空間を創出している。
サイドチェイン・コンプレッションも効果的に使用し、キックのアタック時にベースを一瞬だけ抑えるような繊細な処理を施している。
こうした技術的な工夫が、EGO-WRAPPINの洗練されたサウンドの土台となっているのだ。

比較的安価に音を近づける機材【EGO-WRAPPIN・真船勝博】

真船勝博のサウンドを手頃な価格で再現するなら、まずはジャズベースタイプのベースを選ぶことが基本です。ORBのNEO-J4やSquier Classic Vibe ’60sなどの中価格帯モデルは、彼のFenderスタイルのトーンに近づける第一歩となります。弦はフラットワウンドを使用し、やや高めのアクションに設定することで、温かみのあるヴィンテージ感のあるサウンドが得られるでしょう。

アンプについては、真船氏が愛用するMarkbassの代わりに、より手頃なAmpeg BA-110やFender Rumble 40などを検討してみましょう。EQはミッドレンジを若干持ち上げ、低域と高域を控えめにすることで、EGO-WRAPPIN’のアルバムで聴けるようなウッディで温かみのあるトーンに近づけることができます。演奏時には親指でピッキングし、ネック側を多用するのも特徴的な音作りのコツです。

エフェクターは最小限に抑え、まずはコンプレッサーから揃えるのがおすすめです。MXR Dyna CompやTC Electronic SpectraCompなどの手頃な機種でも十分です。時折使用されるコーラスやオーバードライブは、演奏の幅が広がった段階で徐々に追加していくことで、予算を抑えながら真船サウンドに近づけていくことができるでしょう。

比較的安価に音を近づける機材表【EGO-WRAPPIN・真船勝博】

総括まとめ【EGO-WRAPPIN・真船勝博】

真船勝博のベースワークは、その確かなグルーヴ感とEGO-WRAPPINの音楽性に寄り添う柔軟性が特徴的だ。彼の音作りの核は、ジャズとソウルを基盤としながらもロックの要素を取り入れた重厚かつしなやかな音色にある。特にバンドのジャンルレスな音楽性を支える土台として、曲の世界観に合わせた音色変化と、歌とのバランスを重視したダイナミクスのコントロールを大切にしている。彼のプレイは曲の本質を捉え、必要な音を必要な場所に配置する洗練された感覚が光る。その結果、バンドの多彩な音世界を下支えしながらも、要所では存在感を放つ絶妙なバランス感覚を実現している。

真船サウンドを再現する上で重要なポイントは、指弾きによる温かみのある音色と、状況に応じたアタック感の使い分けだろう。彼のプレイスタイルは曲のグルーヴを重視し、シンプルながらも高い表現力を持つ。特にマフネット（彼のファンの愛称）が注目するのは、ピックやスラップなど多彩な奏法を駆使しながらも、常に曲全体のバランスを見据えた音量や音色のコントロールだ。また、エフェクターを効果的に使いつつも、過度に依存せず本質的なグルーヴと歌心を大切にする姿勢が見られる。彼のベースラインは派手さよりも音楽全体の調和を重視した、まさに「縁の下の力持ち」的な役割を果たしている。

真船勝博の魅力は、特定の機材に依存しない本質的な音楽性にある。彼はインタビューなどで「機材よりも演奏者の感性や技術が重要」という考えを示している。どんな楽器を使っても自分らしい音を出せることが真のミュージシャンの姿だと考え、常に自身の感性を磨き続ける姿勢を持つ。この考え方は、彼のソロ活動やセッションワークにも表れており、様々な音楽シーンで活躍できる柔軟性と確かな技術力の源となっている。機材に頼りすぎず、自身の耳と感覚を信じて音楽と向き合う姿勢こそが、長年にわたりEGO-WRAPPINの音楽を支え、多くのベーシストから尊敬される理由といえるだろう。

本記事参照サイト【EGO-WRAPPIN・真船勝博】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• Twitter (X) – 真船勝博 Official
• Spice – Entertainment Media
• Ikebe Gakki – Manufacturer Blog
• Wikipedia – 真船勝博