【The Who・John Entwistle】風サウンドの作り方+ベース使用機材セッティングのまとめ|アンプ・エフェクター・音作り解説

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【The Who・John Entwistle】風サウンドの作り方+ベース使用機材セッティングのまとめ|アンプ・エフェクター・音作り解説

【John Entwistle】The Who 始めに

ジョン・エントウィッスル(1944-2002)は、イギリスのロックバンド「The Who」のベーシストとして革新的なプレイスタイルを確立しました。「サンダーフィンガーズ」の異名を持ち、超絶技巧的なフィンガリングとピック奏法の両方を駆使し、リード楽器としてのベースの可能性を広げました。彼の特徴は、低音の強靭さと高域までカバーする豊かな表現力、そして独創的なフィル演奏です。「My Generation」での史上初のベースソロや、「The Real Me」「Baba O’Riley」などでは、ドラミングのようなフィルと流麗なフレーズで楽曲を牽引。バンド内の空間を埋める演奏スタイルは、ギターとドラムが暴れる中でも楽曲の骨格を形成。The Whoのパワフルで演劇的な音楽性にとって、彼の技術と音色は不可欠な要素となりました。

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使用アンプ一覧と特徴【The Who・John Entwistle】

ジョン・エントウィッスルは圧倒的な存在感のあるベース音を実現するために、特徴的なアンプセットを使用していました。初期はVOXのAC100やSound City L100/300、その後Sunn 2000Sを使用し、大音量と歪みのある音作りが特徴です。70年代後半からはMarshal Major 200Wアンプにカスタムキャビネットを組み合わせ、さらにハイパワーなサウンドを追求しました。 80年代にはTraceElliott GPシリーズやTRACE ACOUSTIC製アンプを導入し、より洗練されたサウンドを模索。特に有名なのが「Buzzard」と呼ばれるHiwatt Custom 200WアンプとSunn 2000Sの組み合わせで、重低音と中高域のアタックが絶妙にミックスされた「ピアノのような」音色を実現しました。 晩年はAshdown ABM-900EVO IIを愛用し、ビンテージとモダンの融合を図りました。エントウィッスルのアンプ選びは常に「大音量かつクリアな音質」を追求するものであり、バンド内での存在感を確保するための工夫が随所に見られます。彼の「ピック奏法とフィンガリングの融合」という独特の奏法を活かすセッティングが特徴的です。

使用アンプ機材表【The Who・John Entwistle】

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
Hiwatt Custom 100 HIWATT The Who John Entwistle 初期の代表的な使用アンプ 検索 検索 検索 検索 検索
Marshall Stack Marshall The Who John Entwistle 60年代後期に使用 検索 検索 検索 検索 検索
Sunn 2000S Sunn The Who John Entwistle 70年代に使用したことがある 検索 検索 検索 検索 検索
Sound City Sound City The Who John Entwistle 初期に使用していたアンプの一つ 検索 検索 検索 検索 検索
Trace Elliot Trace Elliot The Who John Entwistle 80年代に使用 検索 検索 検索 検索 検索
Ashdown ABM900 Ashdown The Who John Entwistle 晩年に使用していたベースアンプ 検索 検索 検索 検索 検索
Ampeg SVT Ampeg The Who John Entwistle 70年代に使用していたアンプの一つ 検索 検索 検索 検索 検索
SWR SM-900 SWR The Who John Entwistle 90年代に使用 検索 検索 検索 検索 検索

使用ベースの種類と特徴【The Who・John Entwistle】

ジョン・エントウィッスルは「The Who」のベーシストとして、革新的な演奏スタイルを支える複数の特徴的なベースを使用していました。メインとして愛用したのは「Fender Jazz Bass」で、クリアなトーンと豊かな中域の張りを活かした演奏に使用。後にはAlembic社製の「Spiderベース」をメインに据え、その鋭いアタックと低域の量感で独特のサウンドを確立しました。 サブとしてはFender Precision Bass、Gibson Thunderbird、Warwick Streamer等を使用。特に「Precision Bass」はパンチのある太い低域と安定した音色を提供し、初期のザ・フーのレコーディングで活躍しました。 エントウィッスルの使用ベースは多くが複数のピックアップを搭載しており、幅広い音域をカバー。彼の特徴である速弾きソロと力強いバッキングの両立を可能にする、高出力かつ明瞭なトーン設定が特徴でした。特にAlembicベースでは、オンボード・プリアンプで多彩な音色を生み出していました。

使用ベース機材表【The Who・John Entwistle】

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト ベースの種類 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
Precision Bass Fender The Who John Entwistle PBタイプ マグネット交換、ピックアップカバーなし 検索 検索 検索 検索 検索
Thunderbird Bass Gibson The Who John Entwistle サンダーバードタイプ 1970年代に使用 検索 検索 検索 検索 検索
Explorer Bass Gibson The Who John Entwistle エクスプローラータイプ ブロンズ弦使用 検索 検索 検索 検索 検索
Spider Bass Alembic The Who John Entwistle カスタムタイプ 1980年代に使用 検索 検索 検索 検索 検索
Buzzard Bass Status Graphite The Who John Entwistle グラファイトネック 軽量設計 検索 検索 検索 検索 検索
Quantum 5 Warwick The Who John Entwistle 5弦ベース ソロ活動時に使用 検索 検索 検索 検索 検索
Axe Bass Warwick The Who John Entwistle カスタムタイプ 斧型のカスタムモデル 検索 検索 検索 検索 検索
Fretless Bass Warwick The Who John Entwistle フレットレス 後期に使用 検索 検索 検索 検索 検索

使用エフェクターとボード構成【The Who・John Entwistle】

ジョン・エントウィッスルは、The Whoの音楽における縦横無尽な動きを支えるために、独自のエフェクト構成を確立していました。初期はファズ系エフェクターを愛用し、特にMXR Phase 90やTone Benderを使用して特徴的な歪みを生み出していました。後にはSansamp Bass DriverやAlembic社のプリアンプも取り入れ、クリアで太いサウンドを追求。彼のボード構成は、ファズとオクターバーを組み合わせた独創的なもので、バンド内でのギターとドラムの激しい演奏に負けない存在感を確保するための工夫でした。特にライブではRotosoundの弦と相まって、低音の輪郭をはっきりさせながらも中高域の倍音を豊かに出せる設計になっており、「My Generation」や「Baba O’Riley」での超絶技巧を支える土台となっていました。

使用エフェクター機材表【The Who・John Entwistle】

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト エフェクターの種類 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
Rotosound Swing Bass Rotosound The Who John Entwistle 亜鉛メッキのラウンドワウンド弦を愛用 検索 検索 検索 検索 検索
Buzzaround Baldwin Burns The Who John Entwistle ファズ ユニークなサウンドで知られるヴィンテージファズ 検索 検索 検索 検索 検索
Alembic F-1X Alembic The Who John Entwistle プリアンプ 高品質なアクティブプリアンプを使用 検索 検索 検索 検索 検索
The Octave Box Octavia The Who John Entwistle オクターバー 初期のオクターバーの一種を使用していた 検索 検索 検索 検索 検索
Fender Bassman Fender The Who John Entwistle アンプ クラシックなチューブアンプをライブで愛用 検索 検索 検索 検索 検索
Ashbory Bass Guild The Who John Entwistle ベース シリコンラバー弦の小型ベースも使用 検索 検索 検索 検索 検索
Marshall Major Marshall The Who John Entwistle アンプ 200Wのハイパワーアンプも使用 検索 検索 検索 検索 検索

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【The Who・John Entwistle】

ジョン・エントウィッスルのベーストーンは、中域から高域を強調したEQセッティングが基本でした。
Rotosound製のラウンドワウンド弦を使用し、ベース本体のトレブルを9、ミドルを7、ベースを4程度に設定することで、ピッキングの音がはっきりと出る特徴的な音を作り上げていました。
アンプには主にHi-Watt製のものを使い、キャビネットを複数台重ねることで太い低域と明瞭な高域を両立させていました。
「My Generation」などの曲では、このセッティングに歪みを加え、さらに存在感のあるサウンドを生み出しています。

楽曲によってEQ設定を微妙に変えており、「Baba O’Riley」のような曲では低域を若干抑え、中高域を強調することでドラムとのバッティングを避けていました。
スタジオ録音では、コンプレッサーを控えめに使用し、ダイナミクスを活かした演奏を心がけていたといいます。
特にソロパートでは1〜4kHz帯を持ち上げることで、他の楽器と埋もれないように工夫していました。
後期には自身のシグネチャーモデルであるAlembic社のSpider Bassを使用し、より精密なEQコントロールを実現しています。

ミックス段階では、ベース音の定位を中央に固定しつつ、800Hz付近にわずかなノッチフィルターをかけることでギターとの干渉を防いでいました。
ライブではベースアンプを複数台使用し、低域用と中高域用に分けることで、大きな会場でも埋もれないサウンドを実現していたのです。
スタジオでは直接アンプに入れる音とDIからの音を別々に録音し、ミックス時に2つの音をブレンドする手法も取り入れていました。
このテクニックにより、ハード過ぎず明瞭なベースサウンドを確立し、The Whoの楽曲において不可欠な存在感を放っていたのです。

比較的安価に音を近づける機材【The Who・John Entwistle】

エントウィッスルの特徴的な音を手頃に再現するには、ラウンドワウンド弦を張ったプレシジョンベースかジャズベースがおすすめです。彼のクリアで太いトーンを出すには、弦高をやや高めに設定し、ピック弾きを試してみるとよいでしょう。また、アンプはコンプレッション機能付きのもので、中音域をやや持ち上げる設定が効果的です。

エフェクターは必須ではありませんが、低価格帯のコンプレッサーとオーバードライブがあれば十分近づけます。特に「My Generation」のようなアグレッシブな曲ではオーバードライブを軽く効かせると雰囲気が出せるでしょう。フラットピックを使い、ブリッジに近い位置を強めに弾くテクニックもエントウィッスルサウンドの要素です。

ベース本体は高級モデルでなくても、ピックアップの出力が高めのものを選ぶと近い音作りができます。初心者にはスクワイアーのプレシジョンベースやヤマハのBBシリーズが手頃な選択肢になるでしょう。エントウィッスルのような複雑なフレーズを弾くには、指板半径がフラットに近いネックのモデルが演奏しやすいのでおすすめです。

比較的安価に音を近づける機材表【The Who・John Entwistle】

種類 機材名 メーカー アーティスト ベーシスト 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
BEGIN_ROWS undefined undefined The Who John Entwistle 検索 検索 検索 検索 検索
種類 機材名 メーカー The Who John Entwistle 備考 検索 検索 検索 検索 検索
ベース プレシジョンベース スクワイアー The Who John Entwistle ラウンドワウンド弦、弦高やや高め、ピックアップ出力高め 検索 検索 検索 検索 検索
ベース ジャズベース 不明 The Who John Entwistle ラウンドワウンド弦、弦高やや高め、ピックアップ出力高め 検索 検索 検索 検索 検索
ベース BBシリーズ ヤマハ The Who John Entwistle フラットに近いネック 検索 検索 検索 検索 検索
エフェクター コンプレッサー 不明 The Who John Entwistle 低価格帯 検索 検索 検索 検索 検索
エフェクター オーバードライブ 不明 The Who John Entwistle 低価格帯、「My Generation」向け 検索 検索 検索 検索 検索
アクセサリー フラットピック 不明 The Who John Entwistle ブリッジに近い位置を強めに弾く 検索 検索 検索 検索 検索
アンプ コンプレッション機能付きアンプ 不明 The Who John Entwistle 中音域を持ち上げる設定 検索 検索 検索 検索 検索
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総括まとめ【The Who・John Entwistle】

ジョン・エントウィッスルのベースプレイは、まさに”サンダーフィンガー”の異名にふさわしい革命的な音作りが特徴だ。彼の音作りの核心は、ギターのように前に出るアグレッシブなトーンと、ベースでありながらリードパートを奏でる高度な技術にある。その音色はピックを使用せず指弾きという点が特筆すべきで、右手の親指と人差し指によるツーフィンガー奏法で驚くべき速さと力強さを実現した。バンド内でギターとドラムが荒々しい中、しっかりとバンドを支えつつも、独創的なフレーズと歪んだ音色で存在感を放った。特にオーバードライブさせた音色と高域の粒立ちは、ロックベースの新たな地平を開拓したといえる。

エントウィッスルのサウンドを再現する上でのポイントは、ハイミドルを強調した周波数特性にある。基音をしっかり残しつつも、中高域を大胆に持ち上げた設定で、弦を強く弾いた時の歪みと弦のアタック音を活かす。また、彼の指弾きにおける独特のタッチ感は極めて重要で、指で弦を弾く際に「引っ掛ける」ようなテクニックを用いている。ラウンドワウンド弦を使用し、弦高は比較的高めに設定することで、弦の振動を最大限に活かしたパワフルな音を引き出せる。さらに、彼のフレージングの特徴である細かなフィルインや和音、ハーモニクスなど多彩な技術を取り入れることで、より本質的な再現が可能になる。

エントウィッスルの偉大さは、特定の機材に依存しない音楽性にこそある。彼のキャリアを通じて様々なベースやアンプを使用してきたが、どの環境でも彼独自の音楽性と存在感を失わなかった。重要なのは機材選びよりも、強いアタックと明瞭さを持つ演奏アプローチだ。右手の強靭な指使いと左手の正確なポジショニング、そして音楽的センスこそが本質である。特にバンド内での自分の役割を理解し、時にはリズムキーパーとして、時にはリードとして柔軟に演奏するその姿勢が重要だ。どんな機材であれ、まずは基本的な技術と音楽的理解を深めることが、エントウィッスルの精神を受け継ぐ真の道といえるだろう。

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