【Rush・Geddy Lee】風サウンドの作り方+ベース使用機材セッティングのまとめ|アンプ・エフェクター・音作り解説

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【Rush・Geddy Lee】風サウンドの作り方+ベース使用機材セッティングのまとめ|アンプ・エフェクター・音作り解説

【Geddy Lee】Rush 始めに

Geddy Leeは、カナダの伝説的プログレッシブ・ロックバンド「Rush」のベーシスト兼ボーカリスト。高音のボーカルとテクニカルなベースプレイを同時にこなす稀有な才能の持ち主だ。彼のベーススタイルは、ピック奏法とフィンガー奏法を使い分け、複雑なリフと躍動的なフレーズで知られる。特に代表曲「YYZ」や「Tom Sawyer」では、難解なリズムパターンの中で独立したベースラインを展開し、単なるリズムセクションに留まらない前衛的な役割を果たしている。Rickenbacker 4001やFender Jazz Bassを駆使し、クリアで歯切れの良いトーンが特徴的。Rushの音楽性は複雑な拍子やテクニカルな演奏を特徴とするプログレッシブ・ロックであり、Geddy Leeのベースはその中核を担い、バンドの革新的サウンドを支える重要な要素となっている。

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使用アンプ一覧と特徴【Rush・Geddy Lee】

yellow electric bass guitar beside black Fender guitar amplifier
Photo by Enrique Cadena on Unsplash

ゲディ・リーはRushでの長いキャリアを通じて様々なアンプを使用してきました。初期はAmpeg SVTを愛用し、そのパワフルで太いサウンドが70年代の音楽性を支えました。80年代に入るとGallien-Kruegerに移行し、特にGK800RBとGK2001RBの組み合わせで、クリアで中高域が強調されたサウンドを作り上げました。 90年代にはSWR SM-900とGoliathキャビネットを使用し、よりモダンなサウンドを追求。2000年代以降はPalmer PDI-05スピーカーシミュレーターを通してDIでの録音も行い、ライブではSansamp RBI、RPMプリアンプを使用してキャビネットレスのセットアップを確立しました。 ゲディのアンプ選択は、初期のロック志向からプログレッシブ、そして後期のよりクリーンで定義された音へと進化し、常に彼の複雑なベースラインを明瞭に表現できるものを選んでいました。特にSansampsは彼の象徴的なサウンドとなり、低域の太さと中高域の切れ味を両立させた独自のトーンを生み出しています。

使用アンプ機材表【Rush・Geddy Lee】

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
SVT-4 PRO Ampeg Rush Geddy Lee ラック型ヘッドアンプ、ライブでよく使用 検索 検索 検索 検索 検索
SVT-810E Ampeg Rush Geddy Lee 8×10インチキャビネット、ステージで使用 検索 検索 検索 検索 検索
SansAmp RBI Tech 21 Rush Geddy Lee ラックマウント型プリアンプ 検索 検索 検索 検索 検索
SansAmp Bass Driver DI Tech 21 Rush Geddy Lee ペダル型プリアンプ、SVTサウンドのエミュレーション 検索 検索 検索 検索 検索
SVT-CL Ampeg Rush Geddy Lee 真空管ヘッドアンプ、初期のRushサウンドを支えた 検索 検索 検索 検索 検索
Palmer PDI-09 Palmer Rush Geddy Lee スピーカーシミュレーター、ダイレクト録音用 検索 検索 検索 検索 検索
BGW 750B BGW Rush Geddy Lee パワーアンプ、初期に使用 検索 検索 検索 検索 検索
API 2500 API Rush Geddy Lee コンプレッサー、スタジオレコーディングで使用 検索 検索 検索 検索 検索
Orange AD200B MK3 Orange Rush Geddy Lee 真空管ベースアンプ、Snakes & Arrowsツアーで使用 検索 検索 検索 検索 検索

使用ベースの種類と特徴【Rush・Geddy Lee】

Geddy Leeのメインベースとして長く愛用されてきたのはFender Jazz Bass(ジャズベース)です。特に彼の名を冠したシグネチャーモデル「Geddy Lee Jazz Bass」は定番となっています。PUはフロント・リアのシングルコイル2基で、クリアで歯切れの良いサウンドを特徴とします。 サブとしてはWal(ウォール)、Rickenbacker 4001(リッケンバッカー)、Steinberger(スタインバーガー)なども使用。特にWalは80年代の彼のサウンドを特徴づけました。 音色面では、アタックの強さとミッドレンジの張りが特徴的で、複雑なフレーズでも音の分離が良く明瞭に聴こえます。Rush特有の疾走感あるアレンジの中でも存在感を放ち、ボーカルも担当する彼にとって演奏しやすいバランスの良さも重要な要素となっています。

使用ベース機材表【Rush・Geddy Lee】

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト ベースの種類 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
Fender Jazz Bass Fender Rush Geddy Lee JBタイプ メイン機材。代表的なレッドJazz Bassは1972年製 検索 検索 検索 検索 検索
Rickenbacker 4001 Rickenbacker Rush Geddy Lee 独自形状 初期に愛用。Fly By Night等の録音に使用 検索 検索 検索 検索 検索
Steinberger XL-2 Steinberger Rush Geddy Lee ヘッドレス 80年代に使用。ヘッドレスベースの代名詞的存在 検索 検索 検索 検索 検索
Wal Bass Wal Rush Geddy Lee カスタム ラッシュ中期の音作りに貢献した英国製ベース 検索 検索 検索 検索 検索
Fender Jazz Bass Geddy Lee Signature Fender Rush Geddy Lee JBタイプ 自身の名を冠したシグネチャーモデル 検索 検索 検索 検索 検索
Sans Amp Tech 21 Rush Geddy Lee プリアンプ ベース音作りに欠かせないプリアンプ 検索 検索 検索 検索 検索
Ampeg SVT Ampeg Rush Geddy Lee ベースアンプ ライブでの音作りに長年愛用してきたアンプ 検索 検索 検索 検索 検索

使用エフェクターとボード構成【Rush・Geddy Lee】

Geddy Leeのベースサウンドはクリアでパンチのあるトーンが特徴的です。彼のシグネチャーサウンドを支えているのは、SansAmp RPM、Tech 21 SansAmp GED-2112などのプリアンプペダルです。これらによってチューブアンプのような温かみと歪みを得ています。またコーラスエフェクトとしてMXR Micro Chorusを使用し、80年代以降の楽曲で広がりのある音作りを実現。さらにAPCマルチエフェクターやFuzzペダルも状況に応じて導入し、プログレッシブロックに求められる多彩な音色変化を可能にしています。彼のエフェクトボードは機能的でありながらシンプルに保たれており、演奏技術とエフェクトの絶妙なバランスが、Rushの複雑な楽曲の中でも明瞭なベースラインを際立たせています。

使用エフェクター機材表【Rush・Geddy Lee】

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト エフェクターの種類 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
SansAmp GT2 Tech 21 Rush Geddy Lee ダイレクトボックス 2000年頃から 検索 検索 検索 検索 検索
SansAmp RPM Tech 21 Rush Geddy Lee プリアンプ RX4のリプレイス機 検索 検索 検索 検索 検索
Tech 21 dUg Tech 21 Rush Geddy Lee プリアンプ Ultra Metalカスタム版 検索 検索 検索 検索 検索
Tech 21 Q\Strip Tech 21 Rush Geddy Lee イコライザー ペダル式EQ 検索 検索 検索 検索 検索
Palmer PDI-05 Palmer Rush Geddy Lee ダイレクトボックス ギターアンプシミュレーター 検索 検索 検索 検索 検索
Behringer BEQ700 Bass Graphic Equalizer Behringer Rush Geddy Lee イコライザー ペダル式EQ 検索 検索 検索 検索 検索

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Rush・Geddy Lee】

Geddy Leeは楽曲に応じてEQ設定を巧みに変化させ、80年代の『Moving Pictures』では中域をわずかに持ち上げて2〜3kHzにピークを作る特徴的な音作りをしていた。
ライブでは低域(80〜120Hz)を強調しつつも、ミックスで埋もれないよう800Hz〜1.2kHzの帯域をブーストし、指の粒立ちを保持。
Rickenbacker 4001のピックアップセレクターを使い分けながら、フロントピックアップでは温かみのあるトーン、リアピックアップでは金属的な倍音を引き出していた。

スタジオレコーディングではAPI 550AやNeve 1073などのハードウェアEQを使用し、200Hz付近を持ち上げて太さを維持しながら、350Hzをわずかにカットして濁りを防いでいた。
『Permanent Waves』以降の録音では、Ampeg SVTアンプの5kHz帯域を強調して、ピック弦の攻撃感とフレーズの明瞭さを引き出す工夫が見られる。
Wal BassやFender Jazz Bassを使用した90年代以降は、400〜500Hzをわずかにディップさせることで、ギターの音域との干渉を減らしていた。

ミックスにおいてはコンプレッションの使い方が独特で、アタックタイムを15〜20ms、レシオを4:1程度に設定し、ベースの粒立ちを保ちながらサステインを強調した。
『Counterparts』のような後期作品では、パラレルコンプレッションを採用して原音の躍動感を残しつつ、音の密度を高める処理が施されていた。
Neil Peartのドラムとの絶妙な音バランスを実現するため、サイドチェインを用いたダイナミクス処理により、キックドラムとベースの低域衝突を回避する工夫も行われていた。

比較的安価に音を近づける機材【Rush・Geddy Lee】

Geddy Leeのサウンドに近づける基本は、まずハイゲインなプリアンプを持つ機材選びから始めましょう。中古のAmpeg系ベースアンプやSansamp Bass Driver DIなど比較的手頃な価格で鮮明なミッドレンジが特徴的な機材がおすすめです。特にSansampシリーズは1万円台後半から入手可能で、Geddyのような歪みと明瞭さを両立させた音作りの核となります。

ベース本体は完全なJazz Bassでなくとも、PJ配列のものでも十分Geddy的サウンドに近づけられます。重要なのはピックアップよりも弦高を低めに設定し、弦はステンレス系を選ぶことで特徴的なアタック感を再現できます。安価なSquier VMシリーズのJazz BassにRotosound製のステンレス弦を組み合わせれば、予算3万円程度でもかなり近い音色が得られるでしょう。

エフェクターはコーラスとオーバードライブが重要ですが、まずはSansamp一台で基本的な歪みを作り、余裕があれば安価なコーラスを加えると良いでしょう。初期投資を抑えたい場合は、マルチエフェクターZoom B1 Fourなどを活用し、Sansamp系のモデリングとコーラスを組み合わせるアプローチも効果的です。何よりも重要なのはピッキングの強さとリズム感なので、機材よりも演奏技術の向上に力を入れることをお忘れなく。

比較的安価に音を近づける機材表【Rush・Geddy Lee】

種類 機材名 メーカー アーティスト ベーシスト 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
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機材種類 機材名 メーカー Rush Geddy Lee 備考 検索 検索 検索 検索 検索
エフェクター Bass Driver DI Sansamp Rush Geddy Lee 1万円台後半、Geddyの歪みと明瞭さを再現 検索 検索 検索 検索 検索
ベース VMシリーズ Jazz Bass Squier Rush Geddy Lee 予算3万円程度、弦高を低めに設定 検索 検索 検索 検索 検索
ステンレス弦 Rotosound Rush Geddy Lee 特徴的なアタック感の再現に効果的 検索 検索 検索 検索 検索
マルチエフェクター B1 Four Zoom Rush Geddy Lee Sansamp系モデリングとコーラス効果を組み合わせ可能 検索 検索 検索 検索 検索
ベースアンプ 中古Ampeg系 Ampeg Rush Geddy Lee 鮮明なミッドレンジが特徴 検索 検索 検索 検索 検索
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総括まとめ【Rush・Geddy Lee】

Geddy Leeの音作りの核は、パンチのある中音域とシャープな高域を持ち合わせた特徴的なサウンドにある。ピック弾きにも似た明瞭さと、指弾きならではの温かみを兼ね備えた彼のプレイスタイルは、Rushの複雑なアレンジメントの中でも埋もれることなく存在感を放つ。彼のトーンは時代と共に進化しており、70年代の歪みを効かせた攻撃的なサウンドから、80年代以降のよりクリーンでダイレクトな音へと変化してきた。特にRickenbackerベースでのピックアップ選択やプリアンプの活用により、低域の芯を残しながらも中高域が明確に主張する独自の音色を確立している。

Geddy Leeサウンドを再現するポイントは、まずベース本体の特性を理解することから始まる。彼の代名詞となったRickenbackerのトレブリーな特性を活かすなら、プリアンプでの適切なEQ設定が重要だ。中音域を少し持ち上げ、高音域にも十分な存在感を与えるように調整すること。また、弾き方のニュアンスも重要で、ピック弾きのようなアタックと明瞭さを指弾きで表現するには、ブリッジに近い位置での力強いプレイが効果的。さらに、プログレッシブ・ロックの複雑なフレーズをクリアに表現するためには、右手のミュートテクニックも欠かせない要素となる。

機材への執着よりも重要なのは、Geddy Lee自身が示す音楽への姿勢だ。彼は常に楽曲やバンドのサウンドに最適な音を追求し、必要に応じて機材を変化させてきた。特定のベースや機材に固執するのではなく、自分の音楽的アイデアを実現するためのツールとして柔軟に使いこなす姿勢が重要である。どんな機材を使っていても、プレイヤー自身の個性や表現力が最も重要であり、Geddy Leeの音楽性とテクニックを理解することが、真の彼のサウンド再現への近道となる。機材は変われど、彼の音楽に対する真摯な姿勢と進化を止めない探究心こそが、長きにわたって支持される理由である。

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