【Impellitteri・ジェームズ・ロメンゾ】風サウンドの作り方＋ベース使用機材セッティングのまとめ｜アンプ・エフェクター・音作り解説

関連記事

【LA Guns（エルエー・ガンズ）・フィル・マナス】風サウンドの作り方＋ベース使用機材セッティングのまとめ｜アンプ・エフェクター・音作り解説

2025.12.05

【凛として時雨・345（みよこ）】風サウンドの作り方＋ベース使用機材セッティングのまとめ｜アンプ・エフェクター・音作り解説

2025.10.19

【GRAPEVINE・西原誠】風サウンドの作り方＋ベース使用機材セッティングのまとめ｜アンプ・エフェクター・音作り解説

2025.10.27

【ジェームズ・ロメンゾ】Impellitteri 始めに

ジェームズ・ロメンゾは、超絶技巧のギタリスト、クリス・インペリテリ率いるヘヴィメタルバンドImpellitteriのベーシスト。彼のプレイは正確なフィンガリングと重厚な音色が特徴で、クリスの高速ギターワークと共にバンドの音楽的基盤を支えています。

テクニカルでありながらグルーヴ感を失わない彼のベースラインは、楽曲にダイナミックさを加え、特にバンドのスピード感あふれるナンバーでは、リズムセクションを強固に固めています。ロメンゾのベースは「Stand In Line」や「Speed Demon」などの代表曲において、シンプルな部分と技巧的なフレーズを効果的に使い分け、曲の起伏を生み出しています。

Impellitteriはネオクラシカルメタルの要素とハードロック、スピードメタルを融合させた独自のサウンドで知られていますが、ロメンゾのベースは単なるバッキングに留まらず、時に前面に出て曲を牽引する役割も担っています。彼の安定したプレイは、クリスのテクニカルなギターソロを支える重要な要素となっています。

YouTubeでジェームズ・ロメンゾのプレイをチェック → こちら

使用アンプ一覧と特徴【Impellitteri・ジェームズ・ロメンゾ】

ジェームズ・ロメンゾはImpellitteriのベーシストとして活躍し、そのパワフルかつ正確なプレイスタイルに合わせたアンプセッティングが特徴です。ライブではAmpeg SVTシリーズを主に使用し、そのパンチの効いた低音と明瞭な中高域により、速いフレーズでも埋もれることのないサウンドを実現しています。

レコーディングでは状況に応じてGallien-Kruegerも併用することがあり、よりタイトで現代的なメタルサウンドを追求する際に重宝しています。特にImpellitteriの疾走感あるナンバーでは、アタック感を強調したドンシャリサウンドが際立ち、クリス・インペリテリのギターワークとロブ・ロックのボーカルを支える土台となっています。

ロメンゾは音作りにおいて、低域の太さと中域の存在感のバランスに細心の注意を払っており、特にバンドの代表曲「Stand In Line」や「Answer To The Master」などでは、スピード感を保ちながらも芯のある音を提供しています。近年のレコーディングではデジタル機材も取り入れ、クラシカルなメタルサウンドに現代的な要素を加えた革新的なアプローチも見られます。

使用アンプ機材表【Impellitteri・ジェームズ・ロメンゾ】

使用ベースの種類と特徴【Impellitteri・ジェームズ・ロメンゾ】

ジェームズ・ロメンゾはスピード/パワーメタルバンド「Impellitteri」のベーシストとして知られています。メイン機材として複数のFenderベース、特にJazz Bassタイプを使用していることが確認されています。

彼のベースはアクティブPUを搭載したモデルが多く、ロックサウンドに必要なパワフルな低域と明瞭なアタック感を両立させています。バンドのハイスピードな楽曲でもしっかりと音像が立つよう、中域の張りを重視したセッティングが特徴的です。

Impellitteriの音楽性に合わせ、高速フィンガリングでも音抜けの良いサウンドを実現しています。クリストファー・インペリテリのハイテクニカルなギターと共に疾走感のあるリズムセクションを支える上で、パンチの効いた音色とキレのあるアタックを両立させた音作りを行っています。

使用ベース機材表【Impellitteri・ジェームズ・ロメンゾ】

使用エフェクターとボード構成【Impellitteri・ジェームズ・ロメンゾ】

ジェームズ・ロメンゾはImpellitteriのベーシストとして、クリス・インペリテリの超絶ギターと共にバンドの重厚なリズム隊を支えています。彼はクリーンかつパワフルなベースサウンドを重視しており、シンプルながら効果的なエフェクター構成を採用しています。

ロメンゾの基本的なセットアップには、コンプレッサーとオーバードライブを中心とした構成が見られます。特にロック/メタルの激しい楽曲でも埋もれないサウンドを実現するため、音の輪郭をはっきりさせつつも太さを保つエフェクト選びに注力しています。

彼のプレイスタイルはテクニカルでありながらもグルーヴ感を大切にしており、エフェクターもそれを損なわないシンプルな構成を好んでいます。Impellitteriのスピード感あるトラックでも安定したベースラインを提供するため、コンプレッションの効いたタイトな音作りを心がけているようです。

使用エフェクター機材表【Impellitteri・ジェームズ・ロメンゾ】

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Impellitteri・ジェームズ・ロメンゾ】

ジェームズ・ロメンゾはImpellitteriのパワフルなアンサンブルを支える重厚なベースサウンドを作り出している。基本的なEQ設定では250Hz帯を若干ブーストし、低域の存在感を確保しつつ、800Hz付近を少し削ることでミッドレンジのモコモコした音を排除している。高速なフレーズが多いバンドの特性に合わせ、2〜3kHzを強調することで、クリス・インペリテリのギターと干渉せず明瞭な音像を維持している。

楽曲のテンポやスタイルによってサウンドの使い分けも緻密だ。”Stand In Line”のような疾走感あるトラックでは、アタックを立たせるためピック弾きを活かしたコンプ設定（アタックタイム3ms、レシオ4:1程度）を採用している。一方、バラード調の楽曲では指弾きに切り替え、ミックス段階で60Hzの低域をさらに増強し温かみのあるサウンドを実現。ロックバラッドではスライドやハーモニクスの音色が際立つよう、1.5kHz周辺を若干持ち上げている。

ライブではステレオセットアップを採用し、ギターとのバランスを取るため500Hz付近にノッチフィルターを入れてサウンドの分離を図っている。録音時には通常ディレクトとマイク録りの2系統を使用し、ミックス時にその比率を調整している。速いテンポの曲では歪み成分を20％ほど加えてサスティンを延ばし、ツイン・ギターのリフに埋もれないよう処理。ダブルベースが効いたリズムセクションと完璧に同期するためコンプのリリースタイムは曲のテンポに合わせて細かく調整されている。

比較的安価に音を近づける機材【Impellitteri・ジェームズ・ロメンゾ】

ジェームズ・ロメンゾはハードロック/ヘヴィメタルバンド「Impellitteri」のベーシストとして知られ、力強くタイトなプレイが特徴です。彼の音に近づくには、アクティブ回路を搭載したジャズベースタイプのベースがベースとなります。比較的安価な選択肢としては、ESP LTD B-204やSquier Active Jazz Bassなどが挙げられ、これらはロメンゾのような太くパンチの効いたサウンドの基礎を作れます。

アンプやエフェクターに関しては、歪みとコンプレッサーが重要な要素となります。ベース用のオーバードライブとして手頃な価格帯ではMXR Bass OverdriveやEBS BassIVEなどが選択肢となり、適度な歪みとミッドレンジのブーストが可能です。また、アタック感とサスティンを確保するためにMXR DynaCompのようなコンプレッサーを導入すると、より彼のサウンドに近づけることができるでしょう。

イコライザーの設定では中音域（800Hz〜1.2kHz付近）を少し持ち上げ、低域は80〜100Hz辺りをブーストするとメタルベースらしい存在感が出ます。アンプはできればチューブアンプが理想的ですが、予算を考慮するならHeartke HD50やFender Rumble 100などのソリッドステートアンプでも、適切な設定でロメンゾ風の音作りが可能です。ピックを使用した演奏スタイルも彼のサウンドを再現する上で重要なポイントとなります。

比較的安価に音を近づける機材表【Impellitteri・ジェームズ・ロメンゾ】

総括まとめ【Impellitteri・ジェームズ・ロメンゾ】

ジェームズ・ロメンゾは、クリス・インペリテリ率いるヘヴィメタルバンドImpellitteriのベーシストとして、バンドのパワフルなサウンドを支える屋台骨としての役割を果たしている。彼の音作りの核は、歪みを効かせつつもクリアな低音を保持し、ロブ・ロックやグレン・ヒューズの影響を感じさせる力強いフィンガーピッキングにある。特にImpellitteriの疾走感あるギターワークに合わせたタイトなリズムキープと、必要に応じて繰り出される技巧派プレイのバランスが絶妙で、楽曲の土台を揺るぎないものにしている。メタルベースでありながらも音の輪郭がはっきりしており、バンドサウンド全体を引き締める役割を担っている。

ロメンゾのプレイを再現する上で重要なのは、攻撃的かつ明瞭なトーンの作り方だ。中高域をしっかり出しながらも低域の芯を失わない絶妙なEQ設定と、フィンガリングの強弱によるダイナミクスの付け方がポイントとなる。速いテンポの楽曲でも一音一音を明確に鳴らすためのピッキングハンドの安定性と、左手の正確なフレット操作も不可欠だ。特に「The Nature of the Beast」などのアルバムに見られる彼の演奏スタイルは、メタルベーシストとしての基本に忠実でありながらも、随所に挿入される印象的なフレーズやフィルインで楽曲に奥行きを与えている。テクニカルな要素を持ちながらも、常にバンド全体の音楽性を優先する姿勢が彼のプレイの魅力である。

ロメンゾのプレイスタイルは特定の機材に依存するものではなく、どんな環境でも自身の音楽性を表現できる普遍的な技術に基づいている。彼のように楽曲の核心を捉えたプレイを身につけるには、様々なジャンルの音楽に触れることで引き出しを増やしつつ、自分の音楽的アイデンティティを確立することが大切だ。機材に頼りすぎるのではなく、自身の指先から生み出される音色や表現力を磨き、バンドアンサンブルの中でベースの役割を理解することが重要である。特にスピード感のあるメタルサウンドの中でも埋もれない音量バランスと、ギターやドラムとのグルーヴの一体感を追求する姿勢は、機材を超えた音楽的センスとして学ぶべき点が多い。

本記事参照サイト【Impellitteri・ジェームズ・ロメンゾ】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• BURRN! Online
• Young Guitar
• TOWER RECORDS
• Wikipedia