【Red Hot Chili Peppers（レッド・ホット・チリ・ペッパーズ）・マイケル・アンソニー】風サウンドの作り方＋ベース使用機材セッティングのまとめ｜アンプ・エフェクター・音作り解説

関連記事

【Lamb of God（ラム・オブ・ゴッド）・ジョン・キャンベル】風サウンドの作り方＋ベース使用機材セッティングのまとめ｜アンプ・エフェクター・音作り解説

2025.11.29

【The Living End（ザ・リヴィング・エンド）・スコット・オーウェン】風サウンドの作り方＋ベース使用機材セッティングのまとめ｜アンプ・エフェクター・音作り解説

2025.12.01

【Booker T. & the M.G.’s（ブッカー・T&MGズ）・ドナルド・ダック・ダン】風サウンドの作り方＋ベース使用機材セッティングのまとめ｜アンプ・エフェクター・音作り解説

2025.12.07

【マイケル・アンソニー】Red Hot Chili Peppers（レッド・ホット・チリ・ペッパーズ） 始めに

Red Hot Chili Peppers（レッド・ホット・チリ・ペッパーズ）のベーシストはマイケル・ピーター・バルザリーことフリーであり、マイケル・アンソニーはメンバーではありません。フリーは1983年のバンド結成当初から在籍している創設メンバーの一人です。

フリーのプレイスタイルはスラップ奏法を取り入れたファンクベースが特徴的で、エネルギッシュかつグルーヴィーなプレイでバンドのサウンドを支えています。彼の高い演奏技術とアグレッシブなアプローチは、RHCPのファンク・ロックサウンドの核となっています。

「Give It Away」や「Can’t Stop」などの代表曲では、フリーの躍動的なベースラインがバンドの原動力となっており、アンソニー・キーディスのボーカルやジョン・フルシアンテのギターと絶妙に絡み合っています。RHCPはファンク、ロック、パンク、サイケデリックなど多様な要素を融合させた独自のスタイルで世界的な人気を獲得しました。

YouTubeでマイケル・アンソニーのプレイをチェック → こちら

使用アンプ一覧と特徴【Red Hot Chili Peppers（レッド・ホット・チリ・ペッパーズ）・マイケル・アンソニー】

マイケル・アンソニーはRed Hot Chili Peppersのベーシストではなく、実際にはFlea（マイケル・バルザリー）がバンド結成当初から現在まで一貫してベースを担当しています。Fleaは主にMusic Man StingRayやFenderのJazz Bassを使用し、Gallien-Krueger、Ampeg SVTシリーズ、Mark Bassなどのアンプを愛用しています。

ライブではパワフルなステージングに合わせて、低域の厚みと中高域の抜けを両立させるAmepg SVTを主に使用してきました。一方、スタジオレコーディングでは楽曲のニュアンスに合わせて様々なアンプを使い分け、特に初期のファンキーな音作りから後期の歌ものまで幅広い音色を実現しています。

Fleaの特徴的なサウンドは、指弾きによる強いアタック感と歪みを組み合わせた独特のトーンで、特にSlap奏法では中低域の太さと高域の輝きを両立させています。Stadium Arcadiumなどのアルバムでは、アナログ機材によるウォームなサウンドを追求し、Ampeg B-15などヴィンテージアンプも積極的に取り入れてきました。

使用アンプ機材表【Red Hot Chili Peppers（レッド・ホット・チリ・ペッパーズ）・マイケル・アンソニー】

使用ベースの種類と特徴【Red Hot Chili Peppers（レッド・ホット・チリ・ペッパーズ）・マイケル・アンソニー】

Red Hot Chili Peppers（レッド・ホット・チリ・ペッパーズ）のベーシストはマイケル・アンソニーではなく、マイケル・”フリー”・バルザリーです。フリーは主にFenderのJazz Bassをメインベースとして愛用しており、そのスラップ奏法と共に彼のシグネチャーサウンドを確立しています。

彼の使用するJazz Bassはシングルコイルピックアップを2基搭載した構成で、鮮明なアタック感と太く芯のある中低域が特徴です。多くの場合、ブリッジピックアップを強めに設定し、鮮やかな高域と共にファンキーなサウンドを作り出しています。

また、Modulus製カーボンネックベースも使用しており、こちらはより現代的な音色と安定性を提供しています。フリーのベースサウンドは、バンドのファンキーなグルーヴを支える低域の太さと、スラップ奏法時の明瞭なアタック感が絶妙なバランスで融合しています。

使用ベース機材表【Red Hot Chili Peppers（レッド・ホット・チリ・ペッパーズ）・マイケル・アンソニー】

使用エフェクターとボード構成【Red Hot Chili Peppers（レッド・ホット・チリ・ペッパーズ）・マイケル・アンソニー】

マイケル・アンソニーの名前に関して訂正が必要です。Red Hot Chili Peppersのベーシストは創設メンバーのマイケル・”フリー”・バルザリーです。フリーは独特のスラップ奏法と高いエネルギーを持つパフォーマンスで知られています。

フリーのエフェクターボードは比較的シンプルな構成で、Electro-Harmonix社のBass Microsynth、MXR社のEnvelope Filter、そしてMoogのLow Pass Filterなどを主に使用しています。彼のファンキーなトーンを作り出すために、ディストーションやファズ系エフェクトも適宜取り入れています。

特に「By The Way」や「Californication」などのアルバムでは、よりクリーンなトーンを追求し、時にはエフェクトを最小限に抑えることで、ジョン・フルシアンテのギターと絶妙に絡み合うベースラインを生み出しています。彼の音作りの特徴は、強烈なアタックと温かみのあるミッドレンジにあります。

使用エフェクター機材表【Red Hot Chili Peppers（レッド・ホット・チリ・ペッパーズ）・マイケル・アンソニー】

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Red Hot Chili Peppers（レッド・ホット・チリ・ペッパーズ）・マイケル・アンソニー】

Red Hot Chili Peppersでは、ベースはミックス内で重要な要素として扱われています。レコーディングでは、中低域（80-200Hz）をやや持ち上げ、800Hz付近にわずかなディップを入れることで、フリーのパンチが際立つように処理されています。特に「By The Way」のセッションでは、コンプレッサーは比較的穏やかな設定（4:1程度）で、アタック時間を少し遅めに設定することでフィンガリングの質感を保ちながらサスティンを確保しています。

楽曲によってセッティングは使い分けられており、「Californication」ではクリーンなトーンで低域と高域をわずかに持ち上げたスクープ型EQが使用され、400-500Hz帯域をわずかにカットしてミックスでのマッド感を抑えています。一方「Stadium Arcadium」ではより太いサウンドを目指し、200-300Hz帯域を強調しながら、1-2kHz帯域も少し持ち上げてアーティキュレーションを明確にしています。録音時にはDIと実機アンプの両方を使い、ミックス段階で適切にブレンドされる手法が採られています。

ミックスにおいては、ベースは常にセンターに定位させながらも、ドラムのキックと周波数がぶつからないよう100Hz付近でサイドチェイン・コンプを軽く効かせています。そしてギターの帯域とも分離させるため、3-5kHzの高域は控えめに設定し、ミックス全体で埋もれないよう2-3kHzあたりにプレゼンスを確保しています。「Snow」や「Dani California」のようなグルーヴ感重視の楽曲では、ベースのダイナミクスをより活かすため、コンプレッションはやや抑え気味に、代わりにチューブエミュレーションで適度な歪みを加えて音の存在感を高めています。

比較的安価に音を近づける機材【Red Hot Chili Peppers（レッド・ホット・チリ・ペッパーズ）・マイケル・アンソニー】

マイケル・アンソニーの音を手頃な価格で再現するなら、ミュージックマン社のスティングレイタイプのベースが基本となります。予算を抑えるならSterling by Music ManのRAY34あたりが良いでしょう。彼の特徴的な太いトーンを作るには、ハムバッカーピックアップを搭載したモデルを選ぶのがポイントです。

アンプはアルテック・ランシングのスピーカーを使用したものが理想ですが、予算を考慮するならAmpeg SVTスタイルのサウンドが出せるアンペグ・ベース・アンプがおすすめです。特にBA-110やBA-210などのコンパクトモデルは価格も抑えられ、彼の力強いサウンドに近づけることができます。

エフェクターは最小限で十分で、軽めのオーバードライブとコンプレッサーがあれば基本的なトーンは作れます。MXRのM80やBoss ODB-3といった定番ペダルでまずは試してみるとよいでしょう。さらに予算に余裕があれば、サンアンプのベースドライバーDIを加えることでより本格的なトーンに近づけることができます。

比較的安価に音を近づける機材表【Red Hot Chili Peppers（レッド・ホット・チリ・ペッパーズ）・マイケル・アンソニー】

総括まとめ【Red Hot Chili Peppers（レッド・ホット・チリ・ペッパーズ）・マイケル・アンソニー】

マイケル・アンソニーは、実際にはRed Hot Chili Peppersのベーシストではありません。同バンドの正規ベーシストはフリー(Michael “Flea” Balzary)であり、1983年の結成以来ほぼ一貫してバンドの重要な屋台骨を支えています。フリーのベースプレイは、スラップ奏法からメロディアスなフレーズまで多彩で、独特のアグレッシブさとファンクネスを融合させた音作りが特徴です。彼の演奏はバンドのサウンドの核心部分を形成し、ジョン・フルシアンテのギターと絡み合って、RHCPの独自性を生み出しています。

フリーのプレイスタイルを再現するポイントは、右手の強いアタックと左手のしなやかさのバランスにあります。スラップ奏法ではサムピングの強さと正確さ、そしてポッピングのクリアさが重要です。さらに、彼のメロディアスなフレーズでは、ノートの選択と表現力豊かなビブラートやベンドの使い方にも注目すべきです。彼はしばしば4弦ベースのEADGチューニングを使用し、開放弦を効果的に活用したフレーズを展開します。特に「Give It Away」や「Can’t Stop」などの代表曲では、彼特有のグルーヴ感とダイナミクスの変化が顕著です。

フリーの音作りは、特定の機材に依存するというよりも、その表現力とテクニックから生まれています。彼は様々なベースを使い分けていますが、最終的には指先から生まれる音にこだわりを持っています。アンプやエフェクターは変えても、彼特有のグルーヴ感や表現力は失われません。これは機材よりも演奏者自身の個性とテクニックが重要であることを示しています。彼の演奏スタイルを学ぶ際には、特定の機材を追求するよりも、彼の音楽的アプローチやグルーヴ感を理解し、自分自身の表現に取り入れていくことが大切でしょう。

本記事参照サイト【Red Hot Chili Peppers（レッド・ホット・チリ・ペッパーズ）・マイケル・アンソニー】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

• Wikipedia
• X Tones Media
• SK1984 Music Media