- 【ウエノコウジ】THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS 始めに
- 使用アンプ一覧と特徴【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS・ウエノコウジ】
- 使用ベースの種類と特徴【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS・ウエノコウジ】
- 使用エフェクターとボード構成【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS・ウエノコウジ】
- 音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS・ウエノコウジ】
- 比較的安価に音を近づける機材【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS・ウエノコウジ】
- 総括まとめ【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS・ウエノコウジ】
- 本記事参照サイト【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS・ウエノコウジ】
【ウエノコウジ】THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS 始めに
ウエノコウジは、1990年代から2000年代にかけて日本のロックシーンを牽引したTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTのベーシストとして知られ、バンド解散後はthe HIATUSでも活躍を続けています。彼のベースサウンドは、太く存在感のある低音と攻撃的なピッキングが特徴で、ロックンロールの核となるグルーヴを生み出しています。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTでは「世界の終わり」や「シャンデリヤ」などで聴かれる重厚かつ疾走感のあるベースラインが印象的で、the HIATUSではよりダイナミックで繊細な表現も加わった多彩なプレイを展開しています。
ウエノコウジのプレイスタイルは、指弾きとピック弾きを曲によって使い分ける柔軟性があり、楽曲の雰囲気に応じてアグレッシブなアタックから抑制されたトーンまで幅広く対応します。Ampeg SVTシリーズをはじめとする真空管アンプを好んで使用し、ヴィンテージライクな温かみと圧倒的な音圧を両立させています。エフェクターはシンプルな構成を基本としつつ、歪み系やモジュレーション系を効果的に組み合わせることで、楽曲ごとに異なる音色を作り込んでいます。
彼の音作りの根幹にあるのは、楽曲全体の中でベースがどう機能すべきかという視点であり、ドラムとの一体感やギターとの棲み分けを常に意識したアンサンブル志向のアプローチです。機材選びにおいてもシンプルかつ堅実なセレクトを重視し、派手さよりも楽曲への貢献度を優先する姿勢が貫かれています。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの荒々しいロックサウンドからthe HIATUSの洗練されたアレンジまで、ウエノコウジのベースは常にバンドサウンドの土台として機能し続けています。
YouTubeでウエノコウジのプレイをチェック → こちら
使用アンプ一覧と特徴【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS・ウエノコウジ】
ウエノコウジのアンプ選択は、真空管による温かみと圧倒的なヘッドルームを重視したセッティングが特徴です。THEE MICHELLE GUN ELEPHANT時代から現在に至るまで、Ampeg SVTシリーズを中心に据えた構成が基本となっており、ライブでは大音量でもクリアさを保つSVT-2 PROやSVT-CLなどを使用しています。レコーディングにおいても同様にAmpegの真空管アンプが多用され、温かみのある低音と中域の存在感が楽曲に深みを与えています。
キャビネットについてもAmpeg 810Eなどの大型スピーカーを組み合わせることで、ステージ上での音圧を確保しつつ、バンド全体のサウンドに埋もれない明瞭さを実現しています。the HIATUS以降はよりダイナミックな表現が求められる楽曲も増え、アンプのゲインやトーン設定を曲ごとに微調整する柔軟な対応も見られます。彼のアンプ使用法は、機材の持つポテンシャルを最大限に引き出しながら、バンドサウンド全体への貢献を第一に考えた実践的なアプローチです。
機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SVT-2 PRO | Ampeg | THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS | ウエノコウジ | メインアンプとして使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
SVT-CL | Ampeg | THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS | ウエノコウジ | クラシックなトーン | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
SVT810E | Ampeg | THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS | ウエノコウジ | キャビネットとして使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
SVT-VR | Ampeg | THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS | ウエノコウジ | ヴィンテージリイシュー | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用ベースの種類と特徴【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS・ウエノコウジ】
ウエノコウジが使用するベースは、Fender Precision Bassを中心としたシンプルで堅実なラインナップです。THEE MICHELLE GUN ELEPHANT時代から一貫してプレシジョンベースをメインに据え、その太く力強い低音とミッドレンジの存在感を活かした演奏スタイルを確立しています。ピックアップ構成はスプリットコイルのシングルピックアップが基本で、シンプルながらバンドサウンドの中核を担う明瞭なトーンが得られます。
曲によってはJazz Bassも使用することがあり、特にthe HIATUS以降はよりバリエーション豊かな音色表現が求められる楽曲でJazz Bassの2ピックアップによる繊細なトーンコントロールを活用しています。またヴィンテージモデルやリイシューモデルを使い分けることで、レコーディングやライブの状況に応じた最適なサウンドを選択しています。ベースの選択においても、派手さよりも楽曲への適合性を重視する姿勢が貫かれています。
機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | ベースの種類 | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Precision Bass | Fender | THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS | ウエノコウジ | プレシジョンベース | メイン使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
Jazz Bass | Fender | THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS | ウエノコウジ | ジャズベース | サブ使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
American Vintage Precision Bass | Fender | THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS | ウエノコウジ | プレシジョンベース | ヴィンテージリイシュー | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
1966 Precision Bass | Fender | THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS | ウエノコウジ | プレシジョンベース | ヴィンテージモデル | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用エフェクターとボード構成【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS・ウエノコウジ】
ウエノコウジのエフェクターセッティングは、シンプルかつ実用的な構成を基本としています。シグナルチェーンは、ベース本体からチューナーを経て、歪み系エフェクター(オーバードライブやディストーション)、モジュレーション系、コンプレッサーを通過し、最終的にアンプへと送られる流れが一般的です。THEE MICHELLE GUN ELEPHANT時代は特に歪み系を強調したアグレッシブなトーンが多用され、楽曲の激しさを支える音作りが行われていました。
the HIATUS以降は、楽曲のダイナミクスに対応するためコーラスやディレイといったモジュレーション系やタイム系エフェクターも積極的に活用され、空間的な広がりや繊細な表現が加わっています。プリアンプやダイレクトボックスもレコーディングやライブでの音質向上のために組み込まれることがあり、アンプとの組み合わせで理想的なトーンを追求しています。エフェクターの選択においても、機材の個性を活かしながらバンド全体のサウンドに調和させるバランス感覚が重視されています。
機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | エフェクターの種類 | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Bass Big Muff Pi | Electro-Harmonix | THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS | ウエノコウジ | ファズ | 歪み系メイン | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
ODB-3 | BOSS | THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS | ウエノコウジ | オーバードライブ | 定番歪み | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
CEB-3 | BOSS | THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS | ウエノコウジ | コーラス | モジュレーション | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
TU-3 | BOSS | THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS | ウエノコウジ | チューナー | ペダルチューナー | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
PARA DRIVER DI | Tech 21 | THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS | ウエノコウジ | プリアンプ/アンプシミュレーター | ダイレクトボックス兼用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
Bass Soul Food | Electro-Harmonix | THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS | ウエノコウジ | オーバードライブ | 透明感のある歪み | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS・ウエノコウジ】
基本EQ設定
ウエノコウジの基本的なEQセッティングは、低音域をしっかり確保しつつ中域の存在感を強調するバランス型です。アンプ側では低音(Bass)を5〜7程度に設定し、ベース本体の太さを損なわない土台を作ります。中音域(Mid)は6〜8程度まで上げることで、バンドサウンドの中でもベースラインが埋もれずに明瞭に聴こえるようにしています。高音域(Treble)は4〜6程度に抑え、必要以上のブライトさを避けてロックらしい温かみを保っています。
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT時代は特に中低域を強調した設定が多く、ドラムとのグルーヴを重視したパワフルなサウンドが特徴でした。the HIATUS以降は楽曲の多様性に合わせてEQをより繊細に調整し、クリーンな楽曲では高音域をやや持ち上げて明瞭さを出し、激しい曲では中域を強めてアグレッシブさを演出するなど、柔軟な対応が見られます。アンプのゲイン設定も曲ごとに微調整し、歪みの量をコントロールすることで表現の幅を広げています。
楽曲別の使い分け
ウエノコウジは楽曲のテンポや雰囲気に応じて音作りを明確に使い分けています。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの代表曲「世界の終わり」や「シャンデリヤ」のような疾走感のある楽曲では、歪み系エフェクターを強めにかけて中域を前面に押し出し、ギターリフと拮抗する力強いベースラインを構築しています。ピック弾きによる鋭いアタックと相まって、攻撃的でエネルギッシュなサウンドが生まれます。
一方、the HIATUSの楽曲では、ダイナミクスの変化が大きいため、クリーントーンから歪みまで幅広く対応できるセッティングが求められます。バラード系の楽曲では指弾きでコンプレッサーを軽くかけ、滑らかで丸みのある音色を作り出しています。モジュレーション系エフェクターを使用する場面では、コーラスやディレイを加えて空間的な広がりを持たせ、楽曲全体のアンビエンスに貢献しています。こうした使い分けにより、バンドサウンドの多彩な表情を支えています。
ミックスでの工夫
レコーディングやミックスの段階では、ベースが楽曲全体の土台として機能するよう、周波数帯域の棲み分けが重視されています。ウエノコウジのベースサウンドは、キックドラムと競合しないよう低域のピークを調整し、ギターの中域とも干渉しない絶妙なバランスで配置されています。特にロック系の楽曲では、ベースとドラムの一体感が重要であり、リズム隊としての結束を強調するミックス処理が施されています。
ライブにおいても、PAエンジニアと密にコミュニケーションを取り、会場の音響特性に応じたEQ調整やゲイン設定を行っています。ステージ上でのモニター環境も重視し、自身のプレイを正確に把握できる音作りを心がけています。ダイレクトボックスやプリアンプを活用することで、アンプからの出音だけでなくPA卓へ送る信号も高品質に保ち、客席での音質向上にも貢献しています。こうした細部へのこだわりが、ウエノコウジのベースサウンドを常に最高の状態で届ける基盤となっています。
比較的安価に音を近づける機材【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS・ウエノコウジ】
ウエノコウジのサウンドを再現するには、必ずしも高額なヴィンテージ機材やプロ仕様のアンプが必須というわけではありません。初心者や予算を抑えたい方でも、エントリーモデルやコストパフォーマンスに優れた機材を選ぶことで、近いトーンを得ることが可能です。特にベース本体については、Fender PlayerシリーズやSquierのプレシジョンベースが本家に近い音色を持ちながら手頃な価格で入手できます。
アンプについても、Ampeg BA SeriesやFender Rumbleシリーズなど、真空管アンプの雰囲気を模したソリッドステートアンプを選ぶことで、練習やライブハウスでの演奏に十分対応できるサウンドが得られます。エフェクターは定番のBOSS製品やBehringerのコスト重視モデルを活用し、歪み系やコーラスなどの基本的なエフェクトを揃えることで、楽曲に応じた音作りが可能になります。以下の表では、初心者でも扱いやすく、ウエノコウジのサウンドに近づけるための機材を紹介します。
種類 | 機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ベース | Player Precision Bass | Fender | THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS | ウエノコウジ | エントリーモデル | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
ベース | Affinity Precision Bass | Squier | THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS | ウエノコウジ | 低価格モデル | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
アンプ | BA-210 | Ampeg | THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS | ウエノコウジ | コンボアンプ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
アンプ | Rumble 100 | Fender | THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS | ウエノコウジ | コンボアンプ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
エフェクター | ODB-3 | BOSS | THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS | ウエノコウジ | オーバードライブ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
エフェクター | CEB-3 | BOSS | THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS | ウエノコウジ | コーラス | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
エフェクター | Bass Big Muff Pi | Electro-Harmonix | THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS | ウエノコウジ | ファズ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
総括まとめ【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS・ウエノコウジ】
ウエノコウジのベースサウンドの本質は、楽曲全体の中でベースがどう機能すべきかを常に考え抜いたアンサンブル志向のアプローチにあります。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの荒々しいロックンロールからthe HIATUSの洗練されたサウンドまで、彼のプレイは一貫してバンドの土台として機能し、ドラムとの一体感やギターとの棲み分けを重視した音作りが貫かれています。派手な技巧よりも、楽曲への貢献度を最優先する姿勢が、彼のベーススタイルの核心です。
機材選びにおいても、シンプルで堅実なセレクトが特徴であり、Ampeg SVTシリーズの真空管アンプとFender Precision Bassという王道の組み合わせを基本に据えています。エフェクターも最小限の構成で最大限の効果を引き出すことを重視し、歪み系やモジュレーション系を効果的に組み合わせることで、楽曲ごとに異なる表情を作り出しています。こうした機材選びの背景には、音色の個性よりもバンドサウンド全体への調和を優先する哲学があります。
ウエノコウジのサウンドを再現する上で最も重要なのは、機材のスペックや価格ではなく、楽曲の中でベースがどう振る舞うべきかを理解することです。低音域をしっかり支えつつ中域の存在感を確保し、ドラムとのグルーヴを大切にする姿勢が、彼のプレイの根幹にあります。高額な機材を揃えるよりも、まずは自分のバンドサウンドの中でベースがどう機能すべきかを考え、それに応じた音作りを追求することが再現への近道です。
また、ピッキングの強弱やタイミング、フレージングの選択といった演奏技術も、ウエノコウジのサウンドを形作る重要な要素です。機材に頼りすぎず、自分の手から生まれる音色やグルーヴを磨くことが、彼のような説得力のあるベースプレイへとつながります。エントリーモデルの機材でも、正しいアプローチと練習を積み重ねることで、十分に彼のサウンドに近づくことが可能です。楽曲への深い理解と、バンド全体への貢献を意識した音作りこそが、ウエノコウジのベースサウンドの真髄なのです。
本記事参照サイト【THEE MICHELLE GUN ELEPHANT・the HIATUS・ウエノコウジ】
本記事は下記公式サイト等も参照させていただいております。
コメント