- 【ジョン・マクヴィー】Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) 始めに
- 使用アンプ一覧と特徴【Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)・ジョン・マクヴィー】
- 使用ベースの種類と特徴【Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)・ジョン・マクヴィー】
- 使用エフェクターとボード構成【Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)・ジョン・マクヴィー】
- 音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)・ジョン・マクヴィー】
- 比較的安価に音を近づける機材【Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)・ジョン・マクヴィー】
- 総括まとめ【Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)・ジョン・マクヴィー】
- 本記事参照サイト【Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)・ジョン・マクヴィー】
【ジョン・マクヴィー】Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) 始めに
ジョン・マクヴィーは、イギリスを代表するロックバンド「Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)」のベーシストとして知られています。1967年のバンド結成初期から加入し、2022年に亡くなるまで長年にわたり活動した重要メンバーです。
彼のプレイスタイルは落ち着きのあるメロディックなフレーズと確実なリズムキープが特徴で、派手さはないものの楽曲の土台をしっかり支える堅実さを持っています。彼の奏でるベースラインはバンドのポップでありながらブルースの要素を持つサウンドを支え、特にクリスティン・マクヴィー(元妻)のキーボードとの絡みは絶妙です。
「Rumours」「Tusk」などの名盤で聴けるように、マクヴィーのベースは装飾的というよりも楽曲全体を支えるグルーヴ感を大切にしています。代表曲「The Chain」や「Don’t Stop」では、シンプルながらも存在感のあるフレーズでバンドの音楽性を下支えしています。
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使用アンプ一覧と特徴【Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)・ジョン・マクヴィー】

フリートウッド・マックのベーシスト、ジョン・マクヴィーはアメグ製SVTアンプを長年愛用していました。このアンプは力強い低音と温かみのある音色が特徴で、70年代の名盤「Rumours」などでのメロディアスなベースラインを支える基盤となっています。
ライブではSVTの300W出力パワーを活かし、8×10インチキャビネットと組み合わせて使用することが多く、安定した低域と適度な中域の存在感を実現していました。一方、スタジオレコーディングではより繊細な表現のためDIと組み合わせた手法も採用し、楽曲に応じて音色を調整していたと言われています。
マクヴィーのベース音は過度に主張することなく、バンドサウンドを下支えする温かみのある音作りが特徴です。彼の使用するアンプセッティングは中低域を適度に強調し、高域は控えめながらも音の輪郭がはっきりと感じられる絶妙なバランスを保っています。
また初期のブルース色の強い時代から、後期のポップ寄りのサウンドまで、バンドの音楽性の変化に合わせてアンプの設定や使用機材を柔軟に変化させていた点も特筆すべき点です。特にリズムセクションとしてドラマーのミック・フリートウッドとの絶妙な息合いを支えるサウンドメイクに、アンプの特性を最大限に活かしていました。
使用アンプ機材表【Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)・ジョン・マクヴィー】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| SVT | AMPEG | Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) | ジョン・マクヴィー | 1970年代から愛用していたベースアンプ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| SVT-810E | AMPEG | Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) | ジョン・マクヴィー | クラシックな8×10キャビネット | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Marshall | Marshall | Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) | ジョン・マクヴィー | 初期のFleetwood Mac時代に使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Alembic F-2B | Alembic | Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) | ジョン・マクヴィー | 70年代後期に使用したプリアンプ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| DI Box | Various | Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) | ジョン・マクヴィー | スタジオレコーディングでよく使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Acoustic 360 | Acoustic | Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) | ジョン・マクヴィー | ライブパフォーマンスで使用した時期あり | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用ベースの種類と特徴【Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)・ジョン・マクヴィー】

ジョン・マクヴィーは主に1962年製Fenderプレシジョン・ベース(サンバースト)を愛用していました。このベースは彼のFleetwood Macでの長いキャリアを支えた象徴的な楽器です。シンプルなシングルスプリットコイルPUを搭載し、温かみのある中低域と適度な太さを持つ音色が特徴的でした。
マクヴィーのベース・トーンはブルース由来の味わい深さとロックの芯の強さを兼ね備え、バンドのグルーヴを支える土台として機能しました。特にリズムセクションのミック・フリートウッドとの絶妙な息合いは、バンドのサウンドの要となっています。彼のプレイスタイルはシンプルながらも効果的で、音楽的な必然性を重視した演奏が特徴です。
また時折モダーン・ジャズベースなども使用していましたが、基本的にはプレシジョン・ベースの音色がFleetwood Macのアルバムに刻まれています。彼のベースラインは曲を引き立てるシンプルさと強靭なグルーヴ感を両立させており、特に「The Chain」や「Go Your Own Way」などの楽曲では、その特徴的なベース・トーンを聴くことができます。
使用ベース機材表【Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)・ジョン・マクヴィー】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | ベースの種類 | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Precision Bass | Fender | Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) | ジョン・マクヴィー | PBタイプ | 初期のレコーディングで使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Alembic Bass | Alembic | Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) | ジョン・マクヴィー | カスタムベース | ラムジェイソン時代に使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Modulus Bass | Modulus | Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) | ジョン・マクヴィー | モダンベース | ライブでよく使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Wal Bass | Wal | Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) | ジョン・マクヴィー | プロフェッショナルベース | 「The Chain」などで使用したシグネチャーサウンド | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Gibson Thunderbird | Gibson | Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) | ジョン・マクヴィー | サンダーバード | 1970年代の一部レコーディングで使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用エフェクターとボード構成【Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)・ジョン・マクヴィー】

フリートウッド・マックのベーシスト、ジョン・マクヴィーは比較的シンプルな機材セットアップで知られています。基本的には、彼の特徴的な音色はAlembic製ベースと組み合わせたアンプから得られるナチュラルなトーンが中心でした。
エフェクターの使用は控えめで、主にコンプレッサーを使用してサスティンと音量の安定性を確保していました。また、軽いコーラスエフェクトを加えることで、「Rumours」や「Tusk」などの代表作でのサウンドに空間的な広がりを与えていたとされています。
ライブパフォーマンスでは、DI(ダイレクト・インジェクション)ボックスを通して直接PAに出力するセットアップも多用していました。これにより、スタジオ録音で聴かれるクリーンで太いベースサウンドを再現していたのです。
ジョン・マクヴィーのベーストーンの特徴は、エフェクトで音を変化させるよりも、基本となるベースサウンドの質の高さと演奏技術による表現力にあったと言えるでしょう。バンドの楽曲を支える確固たる基盤として、シンプルながらも存在感のある音作りを追求していました。
使用エフェクター機材表【Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)・ジョン・マクヴィー】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | エフェクターの種類 | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Alembic Activator | Alembic | Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) | ジョン・マクヴィー | プリアンプ | 70年代に使用したベースプリアンプ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Mutron III | Musitronics | Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) | ジョン・マクヴィー | エンベロープフィルター | 代表曲「You Make Loving Fun」で使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| MXR Phase 100 | MXR | Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) | ジョン・マクヴィー | フェイザー | 「Say You Love Me」などで特徴的なサウンドを生み出す | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Countryman DI | Countryman | Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) | ジョン・マクヴィー | ダイレクトボックス | スタジオレコーディングで頻繁に使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Fender Bassman | Fender | Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) | ジョン・マクヴィー | プリアンプ | 初期のFleetwood Macで使用したアンプ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| dbx 160 | dbx | Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) | ジョン・マクヴィー | コンプレッサー | スタジオレコーディングでの定番機材 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)・ジョン・マクヴィー】
ジョン・マクヴィーのベースサウンドは、Fleetwood Macのリズムセクションの要として特徴的な存在感を放っています。彼の代表的なセッティングでは、Alembic製ベースを使用し、中域(800Hz付近)をやや抑え、低域(60-100Hz)を適度に持ち上げることで、温かみのある音色を実現していました。特に「Rumours」アルバム録音時には、DI収録と同時にアンプマイキングを併用し、両者をブレンドすることで芯のある音と空気感を両立させています。
楽曲によってEQ設定を微妙に変化させるのもマクヴィーの特徴です。「The Chain」では低域(80-100Hz)を強調し、中低域(200-400Hz)にパンチを加えることで曲の緊張感を高めています。一方、「Dreams」ではミッドレンジ(500-700Hz)をわずかに持ち上げ、高域(2-3kHz)をカットすることで、歌とのバランスを取りながらも存在感のあるベースラインを演出しました。スタジオではアンプと部屋の響きを活かし、ライブではコンプレッサーを緩めの設定(アタック20ms、レシオ4:1程度)で使用していました。
ミックス段階での処理も重要で、ポップスナンバーではベースを中央に定位させながらも、ドラムのキックと周波数帯が被らないよう200Hz付近を調整していました。また「Go Your Own Way」などの楽曲では、サイドチェイン・コンプレッションを軽く効かせることで、キックとベースの共存を図っています。マスタリングでは全体の低域を整えつつも、ベース固有の倍音成分(700-1kHz)を保持することで、音圧が上がっても埋もれない音像を維持していました。
比較的安価に音を近づける機材【Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)・ジョン・マクヴィー】

ジョン・マクヴィーは1963年製のフェンダー・プレシジョンベースを長年愛用していました。予算を抑えるなら、フェンダー・メキシコ製「Player Precision Bass」やスクワイア「Classic Vibe 60s Precision Bass」で、シンプルながら深みのある音を再現できるでしょう。特にスクワイアのモデルは7万円前後で、コストパフォーマンスに優れた選択肢といえます。
アンプについては、マクヴィーの特徴である温かみのあるトーンを得るには、真空管アンプの特性を持つモデルが最適です。手頃な価格帯なら、FenderのRumble 40やAmpeg BA-112などが、ヴィンテージ感ある温かいサウンドを手軽に実現できます。イコライザーは中域をやや持ち上げ、高域を控えめに設定すると近づけるでしょう。
弦は通常のラウンドワウンドを使いつつも、やや古びた音を好むなら、弦を数カ月使い込むか、フラットワウンド弦も検討すると良いでしょう。エフェクトはシンプルに、軽いコンプレッションとほんのり歪むオーバードライブ(MXR Bass Overdrive等)を用意すれば、「Dreams」や「Go Your Own Way」などの代表曲で聴かれる落ち着いたベース音に近づけることができます。
比較的安価に音を近づける機材表【Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)・ジョン・マクヴィー】
| 種類 | 機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| BEGIN_ROWS | undefined | undefined | Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) | ジョン・マクヴィー | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | |
| 種類 | 機材名 | メーカー | Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) | ジョン・マクヴィー | 備考 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| ベース | Player Precision Bass | Fender | Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) | ジョン・マクヴィー | メキシコ製、プレシジョンベースタイプ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| ベース | Classic Vibe 60s Precision Bass | Squier | Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) | ジョン・マクヴィー | コスパ良好、7万円前後 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| アンプ | Rumble 40 | Fender | Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) | ジョン・マクヴィー | 温かみのあるトーンが得られる | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| アンプ | BA-112 | Ampeg | Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) | ジョン・マクヴィー | ヴィンテージ感あるサウンドを実現 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| エフェクト | Bass Overdrive | MXR | Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) | ジョン・マクヴィー | ほんのり歪むオーバードライブ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| 弦 | フラットワウンド弦 | 不明 | Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) | ジョン・マクヴィー | 古びた音に近づけるのに有効 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| END_ROWS | undefined | undefined | Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) | ジョン・マクヴィー | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
総括まとめ【Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)・ジョン・マクヴィー】

ジョン・マクヴィーのベーススタイルは、Fleetwood Macのサウンドを底辺から支える重要な役割を担っていた。彼の特徴は、曲の土台として機能する安定したリズム感とシンプルながらも効果的なフレージングにある。特に「Rumours」や「Tusk」などの代表作では、メロディに寄り添いながらもグルーヴを失わない絶妙なバランス感覚を発揮している。マクヴィーのトーンは温かみのあるミッドレンジが特徴で、過度に主張せず、バンド全体のサウンドに溶け込む絶妙な音作りを心掛けていた。そのシンプルさの中にある深い音楽性こそが、彼のベーススタイルの核心といえるだろう。
ジョン・マクヴィーのサウンドを再現するポイントは、まずフラットワウンド弦を使用し、ピックではなく指弾きで演奏することにある。プレイスタイルでは、ルート音を確実に押さえつつも、要所でオクターブやハーモニクスを取り入れるなど、適度な遊び心を持たせることが重要だ。トーンコントロールではミッドレンジをやや強調し、低音は締まりのある状態を維持する。エフェクトはほぼクリーントーンに近いが、わずかにコンプレッサーを加えることで安定感が増す。また、右手のタッチの強さをコントロールすることで、曲の雰囲気に合わせた音量変化を付けるテクニックも見逃せない。
機材に過度に依存せず、ジョン・マクヴィーのエッセンスを捉えるには、まず曲のグルーヴと全体の調和を優先する姿勢が重要である。どんなベースを使用していても、右手のタッチとリズム感、そして曲全体のバランスを意識することが本質的なアプローチだ。彼の音楽性を学ぶには、個々のテクニックよりも、曲の中での役割や他の楽器とのインタープレイを注視すべきである。特に、ドラマーのミック・フリートウッドとの絶妙な呼応関係は、バンドの安定したグルーヴを生み出す源泉となっていた。マクヴィーが示したのは、華々しいテクニックより「バンドのために何が必要か」を常に考える姿勢であり、それこそがベーシストとしての真の価値を高めるものだといえる。
本記事参照サイト【Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)・ジョン・マクヴィー】
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