【Mary’s Blood・RIO】風サウンドの作り方+ベース使用機材セッティングのまとめ|アンプ・エフェクター・音作り解説

bass

【RIO】Mary’s Blood 始めに

Mary’s BloodのベーシストRIOは、鋼のリフワークと歌うようなフレーズを両立させる「メロディック×アタック」型。速い曲でも16分の粒立ちを崩さず、ユニゾン/対旋律の出し入れで楽曲のドラマを押し上げる設計が特徴です。ピッキングはストロークの角度が浅く、ミッド帯の抜けを保ったままローの重量感をキープ。ステージではハイゲインなギター2本とツーバスに埋もれないよう、上中域(1~2 kHz付近)の存在感と100 Hz前後の土台を緻密にスタックしています。

メインのSago製カスタムは24F&アクティブ回路を活かした俊敏なレスポンス。必要に応じて5弦のOveで帯域を拡張し、リフものでは歪みとコンプレッションを薄くブレンド、歌モノ/バラードではコーラスで広がりを付与。ライブではOrangeのソリッドなアンプ/キャビとAvalonのDIで、PAに確実なライン信号を供給しつつステージ上のパンチを両立するのが定番です。代表曲では、スラッシーなナンバーで歪みを強め、メロスピ/バラードで倍音を整えたクリーン~軽いドライブへ素早くスイッチ。全体として「速いのに太い」「歪んでいてもクリア」がキーワードと言えるでしょう。

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使用アンプ一覧と特徴【Mary’s Blood・RIO】

person playing guitar
Photo by Derek Truninger on Unsplash

ライブはOrangeの小型ハイパワーヘッド+4×10/1×15の混合キャビで瞬発力と低域の量感を両立。レコーディング/PAにはAvalonのクリーンDIを並走させ、歪みを前段で作ってもライン側で基音を確保する二系統運用が基本です。ワイヤレス/受信機はラック/足元に集約し、切替はボードのスイッチャー依存にすることでノイズと誤差を抑制します。アタックが重要な楽曲では4×10の寄与が大きく、重心を下げたい曲で1×15の寄与を上げるなど、会場規模や曲順に応じてバランスを微調整します。

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
Terror Bass Orange Mary’s Blood RIO ライブ定番の小型ヘッド 検索 検索 検索 検索 検索
OBC410 Orange Mary’s Blood RIO 4×10″ キャビ 検索 検索 検索 検索 検索
OBC115 Orange Mary’s Blood RIO 1×15″ キャビ 検索 検索 検索 検索 検索
U5 Avalon Design Mary’s Blood RIO DI/プリアンプ(ライン並走) 検索 検索 検索 検索 検索
PRO-10 PLL Ex-Pro Mary’s Blood RIO ワイヤレス受信(アンプ下) 検索 検索 検索 検索 検索

使用ベースの種類と特徴【Mary’s Blood・RIO】

man playing electric guitar
Photo by CYNTHIA REED on Unsplash

メインはSago製のRIO Original Model(Veze’r派生)。アクティブ回路で俊敏、レンジが広く、24Fでハイポジ・ユニゾンが楽。5弦のOveは広い下支えとローBの安定感でスラッシュ~ラウド局面に強く、セットによってはパッシブ寄りのキャラクターも活かされます。初期~過去の活動ではZemaitis系の使用歴が語られており、トーン設計の源流として参照されていると想定されます。

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト ベースの種類 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
RIO Original Model Sago Mary’s Blood RIO アクティブ/24F Veze’rベースのカスタム 検索 検索 検索 検索 検索
Ove 5strings Sago Mary’s Blood RIO 5弦/パッシブ寄り ローBの安定と太さ 検索 検索 検索 検索 検索
Bass(各種) Zemaitis Mary’s Blood RIO パッシブ想定 過去の使用歴/影響源と想定 検索 検索 検索 検索 検索

使用エフェクターとボード構成【Mary’s Blood・RIO】

white electric bass guitar
Photo by Balázs Horváth on Unsplash

シグナルチェーン概略:ベース入力 →(ワイヤレス/チューナー)→ スイッチャー(VAPS-4)→ [Comp → OD1 → Chorus] → スイッチャーOUT → OD2(Darkglass)→ アンプ/DI。歪みは前段SD-1でエッジとミッド寄りの咆哮、後段Vintage Deluxeで厚みと倍音。コンプは軽くかけっぱなし、コーラスはクリーン/バラードでポイント使い。電源はVA-08 Mk-IIでデジタル/アナログ両対応の安定供給。

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト エフェクターの種類 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
Multi Comp EBS Mary’s Blood RIO コンプレッサー 常時薄く 検索 検索 検索 検索 検索
Super OverDrive SD-1 BOSS Mary’s Blood RIO オーバードライブ 前段でエッジ付与 検索 検索 検索 検索 検索
Bass Chorus CEB-3 BOSS Mary’s Blood RIO コーラス 広がり付与 検索 検索 検索 検索 検索
Vintage Deluxe Darkglass Electronics Mary’s Blood RIO オーバードライブ 後段プリ/厚み付与 検索 検索 検索 検索 検索
Encounter VAPS-4 Vital Audio Mary’s Blood RIO スイッチングシステム プログラマブル 検索 検索 検索 検索 検索
DT-10 KORG Mary’s Blood RIO その他(チューナー) ボード内常設 検索 検索 検索 検索 検索
VA-08 Mk-II Vital Audio Mary’s Blood RIO パワーサプライ アイソレーテッド出力 検索 検索 検索 検索 検索

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Mary’s Blood・RIO】

基本EQ設定

土台のロー(80~120 Hz)はキャビで確保、アンプのBASSは過多にせずタイト寄り。MIDは800 Hz~1.2 kHzを中心に+2~+4 dB相当、TREBLEはピッキングノイズが気になる帯域(3~5 kHz)を曲によって微調整。AvalonのDIはフラット~スライトブーストで、PA側のEQに余白を残す設計が安定します。

楽曲別の使い分け

スラッシュ/高速曲:SD-1でミッドを押し出し、Vintage DeluxeはMIXを控えめにして基音重視。メロスピ/歌モノ:コンプのレシオを緩め、CEB-3を薄く、プレゼンスを少し上げて広がりを演出。バラード:指弾きに切替え、1 kHz付近を落としてウッディさを強調。5弦使用曲はローBの暴れを抑えるためHPF(80 Hz付近)をPAで設定してもらうと輪郭が出ます。

ミックスでの工夫

ライン(DI)とマイキングの二系統を時間差5~10 msで軽くズラし、被りを回避。DI側は基音とトランジェント、マイク側はキャビの空気感を担当させます。ベース歪みはギターの下に潜らせる意識で、2~3 kHzの競合帯はギター優先、1 kHz前後はベース優先で住み分け。バスコンプのニードルを常時1~2 dB以内に収めると疾走感が損なわれません。

比較的安価に音を近づける機材【Mary’s Blood・RIO】

「速いのに太い」「歪んでいてもクリア」を簡便に再現する観点で、扱いやすさ重視のモデルをピックアップ。小会場/配信でも実用的なラインナップです。

種類 機材名 メーカー アーティスト ベーシスト 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
アンプ Crush Bass 50 Orange Mary’s Blood RIO 自宅~小規模でOrange系の質感 検索 検索 検索 検索 検索
プリアンプ/DI SansAmp Bass Driver DI V2 Tech 21 Mary’s Blood RIO ライン並走の要を手軽に再現 検索 検索 検索 検索 検索
オーバードライブ OD-3 Bass Drive活用 BOSS Mary’s Blood RIO SD-1同系統の扱いやすい歪み 検索 検索 検索 検索 検索
コンプレッサー BC-1X BOSS Mary’s Blood RIO 高レスポンスで常時ON向き 検索 検索 検索 検索 検索
マルチ GT-1B BOSS Mary’s Blood RIO クリーン/コーラス/軽歪みを一台で 検索 検索 検索 検索 検索

総括まとめ【Mary’s Blood・RIO】

RIOの核は「芯のある中低域」と「速い運指に追従する立ち上がり」。ベース自体の素直な発音と、過不足ないコンプ、ミッドを押し出すライトなドライブが三位一体で効いています。歪みは味付けであり、基音のクリアさが常に主役です。

再現のポイントは、①指/ピックの当て角を浅くしアタックを均一化、②800 Hz~1.2 kHzを意識して抜けを設計、③歪みを二段構えにして粒と厚みを分担。アンプBASSを上げすぎず、キャビ依存でローを作ると混濁しません。ライブではライン+マイクの二系統をPAと共有して役割分担を明確化しましょう。

機材は重要ですが、最終的な説得力は「フィンガリングと右手のダイナミクス管理」。練習ではクリックに対し前寄り/後ろ寄りのポケットを意識して弾き分け、同じ機材でもグルーヴの重心を動かせるように体得すると、RIO的な推進力に近づきます。

本記事参照サイト【Mary’s Blood・RIO】

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