【Aooo・YOASOBI・やまもとひかる】風サウンドの作り方+ベース使用機材セッティングのまとめ|アンプ・エフェクター・音作り解説

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【やまもとひかる】Aooo・YOASOBI 始めに

やまもとひかるは、1999年生まれの若手ベーシストとして、新世代を代表するベース・アイコンの一人です。14歳でベースを始め、2018年にYouTubeへ投稿した演奏動画が国内外で注目を集めたことがプロへの道を開きました。2019年にキタニタツヤ書き下ろし楽曲「DOGMA」でベース・ヴォーカリストとしてソロデビューを果たし、その後YOASOBIのサポート・ベーシストとして紅白歌合戦や武道館公演、さらにはCoachella等の海外大型フェスでも演奏を披露しています。

サウンドの特徴は、太く力強い低音と高い演奏技術を融合させた現代的なベースサウンドです。スラップからフィンガー、ピック弾きまで多彩な奏法を駆使し、楽曲に応じて繊細さと力強さを使い分けます。2023年8月には石野理子、すりぃ、ツミキと共に4人組ロックバンドAoooを結成し、プレイヤーに徹したバンドマンとしての活動も本格化しました。2024年10月にリリースされた1stアルバム『Aooo』では、各メンバーの個性が融合した圧巻のベースワークを披露しています。

使用機材の特徴としては、ATELIER Z製のベースを中心に据え、Markbassのアンプヘッド、Line 6のHelixシリーズをシステムの核としています。特に35インチスケールの5弦ベース「アオリエ」は彼女の代名詞とも言える機材で、父親が所有していた実機をベースにしたシグネイチャーモデルも展開されています。エフェクターはMXR M80 BASS D.I.やLimetone Audio Focusを常時オンで使用し、楽曲やプレイスタイルに応じた細やかな音色変化を実現しています。ピンク髪がトレードマークで、ステージ映えする機材選びにも美意識が光ります。

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使用アンプ一覧と特徴【Aooo・やまもとひかる】

grayscale photography of person carrying guitar
Photo by David Rangel on Unsplash

やまもとひかるのアンプセッティングは、ライブでもレコーディングでもMarkbass製のヘッドアンプを中心に構築されています。彼女は約8年にわたりMarkbass Bass MULTIAMPを愛用しており、ラインアウト時にもDIを介さず、ヘッドから直接PA卓へ送るシステムを採用しています。この方法により、ベースアンプ本来の音色を損なうことなく、クリアで力強いサウンドをPA側へ供給できます。

キャビネットにはOrange OBC410を使用しており、8発系の縦長キャビネットよりも4発のキャビネットが自身のサウンドに合うと語っています。トラブル対策として同じアンプヘッドを2台用意するなど、プロフェッショナルとしての備えも万全です。Markbassのアンプは音の立ち上がりが速く、ライブステージでの抜けの良さに定評があります。特にATELIER Z製ベースとの相性が良く、低音の輪郭を保ったまま高域の艶やかさも失わないバランスに優れたサウンドを生み出します。

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
Bass MULTIAMP Markbass Aooo・YOASOBI やまもとひかる 約8年愛用のメインヘッド 検索 検索 検索 検索 検索
Little Mark IV Markbass Aooo・YOASOBI やまもとひかる 音の立ち上がり重視 検索 検索 検索 検索 検索
OBC410 Orange Aooo・YOASOBI やまもとひかる 4発キャビネット 検索 検索 検索 検索 検索

使用ベースの種類と特徴【Aooo・やまもとひかる】

grayscale photography of person carrying guitar
Photo by David Rangel on Unsplash

やまもとひかるの使用ベースは、ATELIER Z製を中心としたラインナップとなっています。メイン機材として知られるのが、35インチスケールの5弦ベース「MZ Custom 5 Flame Maple Top Transparent Blue」、通称「アオリエ」です。このベースは父親の雄一氏が所有していた実機「AOLIER~gogen」を長年使い続けたもので、現在では同スペックのシグネイチャーモデルも販売されています。35インチという長いスケールは低音の迫力と音の明瞭さを両立させ、Aoooの楽曲でもYOASOBIのサポートでも中核を担います。

サブ機材としては、「M#265 17P CTM Flame Maple Top Transparent Orange」通称「オレンジ」や「アカリエ」といった別カラーのATELIER Zベースを使用しています。これらはショールーム用に特別製作された限定モデルで、マッチングヘッド仕様や経年変化したボディカラーなど、見た目の美しさにもこだわりが感じられます。楽曲によってはSpector Legend 5 Custom、ATELIER Z製のPJタイプやアップライトベースURB-Rも使い分けており、サウンドの幅を広げています。YOASOBI楽曲「夜に駆ける」では4弦ベースを使用するなど、曲のイメージに応じた柔軟な選択が特徴です。

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト ベースの種類 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
MZ Custom 5 Flame Maple Top Transparent Blue (アオリエ) ATELIER Z Aooo・YOASOBI やまもとひかる 5弦ベース メイン機、35インチスケール 検索 検索 検索 検索 検索
M#265 17P CTM Flame Maple Top Transparent Orange (オレンジ) ATELIER Z Aooo・YOASOBI やまもとひかる 4弦ベース ショールーム限定モデル 検索 検索 検索 検索 検索
やまもとひかるシグネイチャーモデル 5弦 35インチスケール ATELIER Z Aooo・YOASOBI やまもとひかる 5弦ベース メイプルネック、エボニー指板 検索 検索 検索 検索 検索
やまもとひかるシグネイチャーモデル 5弦 34インチスケール ATELIER Z Aooo・YOASOBI やまもとひかる 5弦ベース MCT-375プリアンプ搭載 検索 検索 検索 検索 検索
やまもとひかるシグネイチャーモデル 4弦 34インチスケール ATELIER Z Aooo・YOASOBI やまもとひかる 4弦ベース エボニー指板、20フレット 検索 検索 検索 検索 検索
Legend 5 Custom Spector Aooo・YOASOBI やまもとひかる 5弦ベース Black Cherry仕様 検索 検索 検索 検索 検索
VM#4 PJ-CTM ATELIER Z Aooo・YOASOBI やまもとひかる 4弦ベース(PJタイプ) Aguilarピックアップ搭載 検索 検索 検索 検索 検索
URB-R ATELIER Z Aooo・YOASOBI やまもとひかる アップライトベース TP-RDカラー 検索 検索 検索 検索 検索

使用エフェクターとボード構成【Aooo・やまもとひかる】

a man standing next to a keyboard and a guitar
Photo by DAVID NIETO on Unsplash

やまもとひかるのエフェクターボードは、サポート活動の多様性に対応した複雑かつ実用的なシステムです。シグナルチェーンの核となるのはLine 6 Helix Floorで、ベースを持ち替える際の入力切り替えやエフェクトルーティング、アンプへの出力とDIへの分岐などをすべてコントロールしています。エレキベースはGUITAR INに、シンセベースはリターン1に接続し、センド3から外部エフェクターボードへ送り、リターン3で戻すという構成です。

常時オンで使用するエフェクターとして、Limetone Audio Focusコンプレッサーを約5年以上愛用しており、音の粒立ちを整えています。MXR M80 BASS D.I.はプリアンプ兼歪みとして常時オンで、ピック弾きの際はDistortionをオン、指弾きではオフと使い分けています。その他、MXR M108S 10 BAND EQやBOSS BB-1Xなどを活用し、楽曲に応じた音色調整を行います。ボリュームペダルにはLimetone Audio LTV-30L Version2を使用し、ハンドワイアリングによる高音質を保ちます。ワイヤレスシステムはSHURE GLXD16を使用しており、ステージ上での自由なパフォーマンスを実現しています。

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト エフェクターの種類 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
Helix Floor Line 6 Aooo・YOASOBI やまもとひかる プリアンプ/アンプシミュレーター システムの核、87種類アンプ搭載 検索 検索 検索 検索 検索
POD Go Wireless Line 6 Aooo・YOASOBI やまもとひかる プリアンプ/アンプシミュレーター ワイヤレス機能搭載 検索 検索 検索 検索 検索
Focus Limetone Audio Aooo・YOASOBI やまもとひかる コンプレッサー 常時オン、5年以上使用 検索 検索 検索 検索 検索
M80 BASS D.I.+ MXR Aooo・YOASOBI やまもとひかる プリアンプ/アンプシミュレーター 常時オン、歪み機能付き 検索 検索 検索 検索 検索
M108S 10 BAND EQ MXR Aooo・YOASOBI やまもとひかる イコライザー 10バンドEQ 検索 検索 検索 検索 検索
BB-1X BOSS Aooo・YOASOBI やまもとひかる ディストーション ベース専用歪み 検索 検索 検索 検索 検索
LS-2 BOSS Aooo・YOASOBI やまもとひかる スイッチングシステム ライン切替 検索 検索 検索 検索 検索
LTV-30L Version2 Limetone Audio Aooo・YOASOBI やまもとひかる ボリュームペダル ハンドワイアリング仕様 検索 検索 検索 検索 検索
Pitchblack Advance PB-AD KORG Aooo・YOASOBI やまもとひかる パワーサプライ ペダルチューナー 検索 検索 検索 検索 検索
VA-08 MkⅡ VITAL AUDIO Aooo・YOASOBI やまもとひかる パワーサプライ 電源供給 検索 検索 検索 検索 検索
GLXD16 SHURE Aooo・YOASOBI やまもとひかる スイッチングシステム ワイヤレスシステム 検索 検索 検索 検索 検索

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Aooo・やまもとひかる】

基本EQ設定

やまもとひかるの音作りは、低音の存在感を保ちながらも高域の明瞭さを失わないバランスを重視しています。MXR M108S 10バンドEQを使用した細かい周波数調整により、楽曲ごとに必要な帯域を強調します。低域は80Hz前後をやや強めにブーストし、ベースラインの土台をしっかりと構築します。中域は400Hz付近をわずかにカットして抜けを良くし、2kHz前後をブーストすることで指の動きやピッキングのアタック感を明確にしています。

ATELIER Zベースに搭載されたアクティブプリアンプも積極的に活用しており、トレブルとベースのコントロールでベース本体側でも大まかな音色調整を行います。特にシグネイチャーモデルに搭載されたBARTOLINI XTCTプリアンプとSpectrumboostの組み合わせは、幅広い音色変化に対応可能です。Limetone Audio Focusコンプレッサーを常時オンにすることで、音の粒を揃え、ダイナミクスをコントロールしています。これにより、スラップ時の激しいアタックも指弾き時の柔らかさも、均一なレベルで出力されます。

楽曲別の使い分け

YOASOBIのサポートでは、楽曲のテンポやアレンジに応じてベースやエフェクト設定を細かく変更しています。例えば「夜に駆ける」では4弦ベースを使用し、シンプルでストレートなベースラインに適したセッティングを選択します。一方、シンセベースが必要な楽曲では、Helix Floorのリターン経由でシンセベースを入力し、エフェクトを追加してPAへ送ります。ピック弾きの際はMXR M80のDistortionをオンにして攻撃的なサウンドを出し、指弾きではオフにして温かみのあるトーンを強調します。

Aoooでの楽曲制作では、バンドサウンド全体とのバランスを考慮し、ギターやドラムの音域と重ならないようEQを調整しています。石野理子のヴォーカルが強い存在感を持つため、ベースは低域を支えつつも主張しすぎない音色を目指します。楽曲「アパシー」や「イエロートイ」では、ツミキが作る複雑なドラムパターンと絡み合うベースラインを明瞭に聴かせるため、中高域の抜けを意識したセッティングを採用しています。ライブでは打ち込み音源を使わず、生楽器だけで完結するサウンドを追求しています。

ミックスでの工夫

レコーディングやライブミックスにおいては、ベースアンプからの直接出力とDI経由のライン音をブレンドする手法を取り入れています。Markbass Bass MULTIAMPからPA卓へ直接送ることで、アンプの温かみを含んだ音をそのまま利用し、DIの乾いた音と混ぜることなく一貫性のあるサウンドを届けます。この方法により、エンジニア側でも扱いやすい信号が供給され、ミックス時のEQ調整が最小限で済みます。

Helix Floorを使用したシステムでは、アンプアウト端子からベースアンプへ送る信号と、XLR出力からPAへ送る信号を分離しています。これにより、ステージ上のモニター音とフロントオブハウス(客席側)の音を個別に最適化できます。エフェクトループを活用してコンパクトエフェクターを組み込むことで、デジタルとアナログの良さを融合させた音作りが可能です。ライブ会場の音響特性に応じて、現場でHelix内のパラメータを素早く調整できる柔軟性も、サポート活動において重要な要素となっています。

比較的安価に音を近づける機材【Aooo・やまもとひかる】

やまもとひかるのサウンドを比較的手頃な予算で再現するには、まずアクティブ回路を搭載したジャズベースタイプのベースを選ぶことが重要です。ATELIER Zは高価ですが、Bacchus、Fender Player Series、Sire Marcus Millerシリーズなどは同様のアクティブEQ搭載モデルを展開しており、低音の厚みと高域の抜けを両立できます。5弦ベースにこだわらなければ、4弦モデルでコストを抑えつつ十分に近いトーンが得られます。

エフェクターでは、MXR M80 BASS D.I.が比較的入手しやすく、プリアンプと歪みを一台でカバーできるため初心者にも扱いやすい選択肢です。コンプレッサーはBOSS BC-1XやMXR Bass Compressorなど、定番モデルで音の粒を揃えることができます。マルチエフェクターとしては、Line 6 POD Go WirelessやZoom B6がHelixの代替として有効で、幅広いアンプシミュレーションとエフェクトを活用できます。アンプはFender Rumbleシリーズ、Ampeg BA seriesなど、コストパフォーマンスに優れたモデルで十分に力強いサウンドが作れます。

種類 機材名 メーカー アーティスト ベーシスト 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
ベース Bacchus Universe Series BJB-5 Bacchus Aooo・YOASOBI やまもとひかる アクティブ5弦、国産 検索 検索 検索 検索 検索
ベース Sire Marcus Miller V7 Vintage 5st Sire Aooo・YOASOBI やまもとひかる アクティブ5弦、高コスパ 検索 検索 検索 検索 検索
ベース Fender Player Jazz Bass V Fender Aooo・YOASOBI やまもとひかる 定番5弦ジャズベース 検索 検索 検索 検索 検索
エフェクター M80 BASS D.I.+ MXR Aooo・YOASOBI やまもとひかる プリアンプ兼歪み 検索 検索 検索 検索 検索
エフェクター BC-1X Bass Comp BOSS Aooo・YOASOBI やまもとひかる 定番コンプレッサー 検索 検索 検索 検索 検索
エフェクター Bass Compressor M87 MXR Aooo・YOASOBI やまもとひかる スタジオ品質コンプ 検索 検索 検索 検索 検索
マルチエフェクター POD Go Wireless Line 6 Aooo・YOASOBI やまもとひかる ワイヤレス内蔵マルチ 検索 検索 検索 検索 検索
マルチエフェクター B6 Bass Multi-Effects Processor Zoom Aooo・YOASOBI やまもとひかる コスパ重視マルチ 検索 検索 検索 検索 検索
アンプ Rumble 500 Combo Fender Aooo・YOASOBI やまもとひかる 軽量500Wコンボ 検索 検索 検索 検索 検索
アンプ BA-210v2 Ampeg Aooo・YOASOBI やまもとひかる 定番コンボアンプ 検索 検索 検索 検索 検索

総括まとめ【Aooo・やまもとひかる】

やまもとひかるの音作りの本質は、楽器本来の鳴りを最大限に活かしながら、エフェクターやアンプで必要最小限の味付けを加えるという哲学にあります。彼女が長年愛用するATELIER Zベースは、素材の選定からプリアンプの回路設計まで、すべてがナチュラルで力強い音色を生み出すために最適化されています。35インチスケールの「アオリエ」が象徴するように、低音の存在感と明瞭さを両立させるための物理的なアプローチも重視しており、機材選びにおいて妥協しない姿勢が伺えます。

サウンドを再現する際のポイントは、まずベース本体のポテンシャルを引き出すことです。アクティブプリアンプを搭載したベースであれば、本体側でトーンの大枠を作り、外部エフェクターで微調整するという順序が効果的です。コンプレッサーは音の粒を揃えるために必須で、常時オンで使うことでダイナミクスを安定させます。プリアンプやDIは、アンプへ送る前段階で音色の基礎を固める役割を果たし、特にMXR M80のように歪みも兼ねた機材は汎用性が高く実用的です。

YOASOBIやAoooでの活動を通じて、やまもとひかるは楽曲ごとに異なるアプローチを取っています。サポートベーシストとしては、楽曲のアレンジに忠実でありながらも、自身のグルーヴ感を加える柔軟性が求められます。Aoooではバンドの一員として、他のメンバーの音と調和しながらも低音の土台をしっかりと支える役割を担います。こうした多様な現場での経験が、彼女の音作りに深みと実践的な知恵を与えています。

機材に頼りすぎないという姿勢も重要です。高価な機材を揃えることがゴールではなく、自分の手癖やタッチ、ピッキングの強弱といった演奏技術そのものが音色の核を成します。やまもとひかるのプレイ動画を見ると、右手のタッチの繊細さや左手のミュート技術が音の輪郭を決定づけていることがわかります。エフェクターやアンプはその演奏を増幅し、色付けする道具に過ぎず、最終的には演奏者自身の表現力が音楽の質を左右します。

初心者や中級者がやまもとひかるのサウンドに近づくためには、まず基本的な運指とリズム感を磨き、コンプレッサーとプリアンプの使い方を理解することから始めるべきです。マルチエフェクターを活用すれば、様々な音色を試しながら自分に合ったセッティングを探ることができます。そして何より、彼女の演奏動画やライブ映像を繰り返し見て、フレージングのニュアンスや音の立ち上がり方を耳で覚えることが、機材選び以上に重要なプロセスとなるでしょう。

本記事参照サイト【Aooo・やまもとひかる】

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