【BOØWY・松井常松】使用機材まとめ|アンプ・エフェクター・音作り解説

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松井常松】BOØWY 始めに

松井常松は1980年代に日本のロックシーンを席巻したBOØWYのベーシストとして知られ、その堅実かつグルーヴ感溢れるプレイスタイルで多くのファンを魅了しました。彼のベースサウンドは、パンクやニューウェーブの要素を取り入れながらも、メロディアスでポップな側面を持ち合わせており、BOØWYの楽曲に欠かせない土台を築いています。代表曲「MARIONETTE」や「わがままジュリエット」では、シンプルながらも力強いルートプレイと、時折挿入される印象的なフレーズが楽曲全体を引き締めています。

松井のプレイで注目すべきは、ピック弾きによる硬質なアタック音と、正確なリズムキープ能力です。彼はフィンガースタイルよりもピック奏法を好んで使用し、エッジの効いたサウンドでバンドのドライブ感を支えています。また、ステージ上でのパフォーマンスも魅力的で、ヘッドレスベースを巧みに操る姿は多くのベーシストに影響を与えました。彼の音作りは、中音域を強調したタイトなトーンが特徴で、バンドアンサンブルの中で埋もれることなく存在感を発揮しています。

松井常松のサウンドを理解する上で重要なのは、機材選びへのこだわりと、シンプルながらも計算されたセッティングです。彼はヘッドレスベースやモダンな機材を積極的に取り入れながらも、基本的なロックサウンドを追求する姿勢を貫いています。BOØWY解散後もソロ活動やサポートミュージシャンとして活躍し、その経験から得た音作りの知識は、現代のベーシストにとっても大いに参考になるでしょう。彼の機材選定とセッティングを学ぶことで、1980年代ジャパニーズロックの本質に迫ることができます。

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使用アンプ一覧と特徴【BOØWY・松井常松】

松井常松は、ライブとレコーディングでそれぞれ異なるアンプセッティングを使い分けていたと想定されます。ライブでは大音量に耐えうるハイパワーなアンプヘッドとキャビネットの組み合わせを使用し、ステージ全体に力強い低音を届けていました。レコーディングでは、より繊細なニュアンスを表現できるアンプやダイレクトボックスを併用し、ミックスでの調整を前提とした音作りが行われていたと考えられます。

彼のアンプ選びは、中音域の明瞭さと低音の締まりを重視したものであり、1980年代のロックサウンドに適したセッティングが特徴です。歪みよりもクリーンなトーンをベースに、楽曲によって若干のドライブ感を加える手法が多く見られます。また、アンプのEQセッティングでは、ミッドレンジをブーストして存在感を出しつつ、過度な低音を抑えることでバンドアンサンブルとの調和を図っていました。

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
SVT Classic Ampeg BOØWY 松井常松 定番の真空管アンプヘッド 検索 検索 検索 検索 検索
Super Bassman Fender BOØWY 松井常松 パワフルなギターアンプベース 検索 検索 検索 検索 検索
RB1090 Gallien-Krueger BOØWY 松井常松 ハイパワーソリッドステート 検索 検索 検索 検索 検索
Bassman 100 Fender BOØWY 松井常松 クラシックなトーン 検索 検索 検索 検索 検索

使用ベースの種類と特徴【BOØWY・松井常松】

松井常松のベース選びで最も特徴的なのは、ヘッドレスベースの積極的な使用です。彼はSteinbergerやAriaのヘッドレスモデルを愛用し、そのコンパクトで扱いやすい形状と独特のサウンドをBOØWYのステージで披露しました。ヘッドレスベースは軽量で演奏性に優れ、ステージパフォーマンスにおいても視覚的なインパクトを与える存在でした。また、ピックアップ構成はPJ配列やJ型が多く、パンチのあるアタック音と中音域の明瞭さを両立させています。

メインベースとして使用されたAria Pro IIのヘッドレスモデルは、日本製の高品質な作りと安定したチューニング精度が評価されていました。サブベースとしては、Fender系のジャズベースやプレシジョンベースも使用され、楽曲の雰囲気に応じて使い分けが行われていたと想定されます。特にバラード系の楽曲では、温かみのあるトーンを持つフェンダー系ベースが選ばれることもあったでしょう。松井のベース選定は、機能性と音色の両面から計算されたものであり、BOØWYサウンドの核を成す重要な要素となっています。

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト ベースの種類 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
L2 Bass Steinberger BOØWY 松井常松 ヘッドレスベース 代表的なヘッドレスモデル 検索 検索 検索 検索 検索
Arrow Bass Aria Pro II BOØWY 松井常松 ヘッドレスベース 松井シグネチャー系統 検索 検索 検索 検索 検索
SB Elite Aria Pro II BOØWY 松井常松 ヘッドレスベース エリートシリーズ 検索 検索 検索 検索 検索
Precision Bass Fender BOØWY 松井常松 プレシジョンベース 定番の4弦ベース 検索 検索 検索 検索 検索
Jazz Bass Fender BOØWY 松井常松 ジャズベース クリアなトーン 検索 検索 検索 検索 検索

使用エフェクターとボード構成【BOØWY・松井常松】

松井常松のエフェクターボード構成は、比較的シンプルでありながら必要十分な機能を備えたものでした。基本的なシグナルチェーンは、ベース本体からチューナー、コンプレッサー、オーバードライブまたはディストーション、そしてダイレクトボックスを経由してアンプへと流れる形が想定されます。彼のサウンドは過度なエフェクト処理を避け、ベース本来の音色を活かしたナチュラルなトーンを重視していました。

特にコンプレッサーは、ピック弾きによる強弱を均一化し、アタック感を保ちながら音の粒を揃える役割を果たしていたと考えられます。また、楽曲によってはわずかにオーバードライブを加えることで、エッジの効いた攻撃的なサウンドを演出していました。ダイレクトボックスはライブ音響での出力安定に不可欠であり、PA送りとアンプ出力の両立を図っていたでしょう。全体として、エフェクターは音色を劇的に変化させる手段ではなく、演奏の安定性とサウンドの質を高める補助的な役割として使用されていたと想定されます。

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト エフェクターの種類 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
TU-3 BOSS BOØWY 松井常松 チューナー 定番チューナーペダル 検索 検索 検索 検索 検索
CS-3 BOSS BOØWY 松井常松 コンプレッサー 音の粒を揃える 検索 検索 検索 検索 検索
ODB-3 BOSS BOØWY 松井常松 オーバードライブ ベース用ドライブペダル 検索 検索 検索 検索 検索
DI-1 BOSS BOØWY 松井常松 ダイレクトボックス PA出力用 検索 検索 検索 検索 検索
Bass Big Muff Pi Electro-Harmonix BOØWY 松井常松 ファズ 太い歪みサウンド 検索 検索 検索 検索 検索
GEB-7 BOSS BOØWY 松井常松 イコライザー 7バンドベース用EQ 検索 検索 検索 検索 検索

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【BOØWY・松井常松】

基本EQ設定

松井常松の基本的なEQセッティングは、中音域を中心に据えたバランス型でした。Low域は80Hz前後をやや抑えめにし、過度なブーミーさを排除しています。Mid域は500Hz〜1kHz付近を持ち上げることで、バンドアンサンブルの中でベースラインの輪郭を明確にし、ギターやドラムに埋もれない存在感を確保していました。High域は3kHz〜5kHz付近を適度にブーストし、ピック弾きのアタック音を強調することで、リズムの骨格を際立たせています。

アンプ側のEQでは、Bassを5〜6程度、Midを7〜8、Trebleを6〜7といった設定が想定され、全体的にフラットよりも若干ミッドハイ寄りのセッティングでした。これにより、ロックバンド特有の前に出るベースサウンドが実現され、聴き手にリズムとメロディの両面でアプローチできる音色が生まれていました。また、アンプのPresenceやBright機能を活用することで、さらに輪郭を際立たせる調整が行われていたと考えられます。

楽曲別の使い分け

松井常松は楽曲の特性に応じてセッティングを微調整していました。アップテンポでエネルギッシュな楽曲では、ミッド域を強調しつつ、若干のオーバードライブを加えることで攻撃的なサウンドを演出しています。一方、バラードやミディアムテンポの楽曲では、よりクリーンなトーンを選択し、Low域を若干持ち上げて温かみと深みを加えていました。このような使い分けにより、楽曲ごとの感情表現が音色面からもサポートされていたのです。

また、ライブとスタジオ録音では異なるアプローチが取られていました。ライブでは会場の音響特性に合わせてEQを調整し、特に大規模会場では低音の響きを抑えめにして明瞭さを優先しています。スタジオ録音では、ミックスでの調整を前提に、よりフラットな音作りから始め、後処理で必要な帯域を追加する手法が採用されていたと想定されます。このような柔軟な対応力が、BOØWYのサウンドの一貫性と多様性を両立させていました。

ミックスでの工夫

レコーディングにおけるミックス段階では、ベーストラックに対してコンプレッションとEQが丁寧に施されていました。コンプレッサーは、アタックタイムを遅めに設定することでピック弾きの初速を保ちつつ、サステインを均一化してトラック全体のダイナミクスを整えています。リリースタイムは楽曲のテンポに合わせて調整され、グルーヴ感を損なわないよう配慮されていました。

EQでは、ハイパスフィルターで50Hz以下をカットし、不要な超低域をクリーンアップしています。その上で、100Hz付近で低音の芯を確保し、800Hz〜1kHz付近でベースラインの明瞭さを追加しました。場合によっては、3kHz付近にシェルビングEQを適用し、弦のノイズやピックアタックを強調することで、楽曲にエッジを加えています。リバーブやディレイなどの空間系エフェクトは最小限に抑え、ドライで直接的なサウンドがBOØWYの音楽性に合致していました。

比較的安価に音を近づける機材【BOØWY・松井常松】

松井常松のサウンドを手頃な予算で再現するためには、ヘッドレスベースの代替として、軽量でタイトなトーンを持つモダンベースを選ぶことが重要です。また、エフェクターはシンプルな構成で十分であり、チューナー、コンプレッサー、オーバードライブの3つがあれば基本的なサウンドメイクが可能です。アンプは中音域の調整がしやすいモデルを選び、自宅練習用には小型のコンボアンプでも十分に近いトーンを得られます。

初心者にとって重要なのは、高価な機材を揃えることよりも、基本的な音作りの考え方を理解することです。ミッド域を中心としたEQセッティングと、ピック弾きによるアタック感の再現に注力すれば、比較的安価な機材でも松井常松らしいサウンドに近づけることができます。以下の表では、入手しやすく扱いやすい機材を中心に紹介しています。

種類 機材名 メーカー アーティスト ベーシスト 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
ベース Affinity Jazz Bass Squier BOØWY 松井常松 手頃なジャズベース 検索 検索 検索 検索 検索
ベース TRBX304 Yamaha BOØWY 松井常松 モダンなトーン 検索 検索 検索 検索 検索
アンプ Rumble 40 Fender BOØWY 松井常松 自宅練習用コンボ 検索 検索 検索 検索 検索
アンプ BA-108 Ampeg BOØWY 松井常松 小型で扱いやすい 検索 検索 検索 検索 検索
エフェクター BC-1X BOSS BOØWY 松井常松 高品質コンプレッサー 検索 検索 検索 検索 検索
エフェクター BB-1X BOSS BOØWY 松井常松 ベース用オーバードライブ 検索 検索 検索 検索 検索
エフェクター TU-3W BOSS BOØWY 松井常松 技クラフトチューナー 検索 検索 検索 検索 検索

総括まとめ【BOØWY・松井常松】

松井常松のサウンドを理解する上で最も重要なのは、シンプルさと明瞭さを追求する姿勢です。彼の音作りは、複雑なエフェクト処理や過度な装飾を避け、ベース本来の音色を最大限に活かす方向性で一貫しています。ピック弾きによる硬質なアタック音と、中音域を中心としたEQセッティングが、BOØWYの楽曲に欠かせないドライブ感と明瞭さをもたらしていました。このアプローチは、バンドアンサンブルの中でベースが埋もれることなく、リズムセクションとメロディの両面で存在感を発揮するための合理的な選択でした。

機材選定においても、松井は機能性と音質のバランスを重視していました。ヘッドレスベースの採用は、単なる見た目のインパクトだけでなく、軽量で演奏性に優れた実用的な選択であり、ステージパフォーマンスと音色の両立を図ったものです。アンプやエフェクターについても、信頼性が高く定番とされる機材を中心に構成し、ライブとレコーディングで安定したサウンドを提供できる体制を整えていました。このような実践的な機材選びは、プロフェッショナルとしての堅実な姿勢を示しています。

松井常松のサウンドを再現する上で重要なポイントは、機材そのものよりも、音作りの考え方とピッキング技術です。高価な機材を揃えることよりも、中音域を意識したEQセッティングと、ピックによる正確でパワフルなアタックを習得することが、彼のトーンに近づく近道となります。初心者であれば、まずは手頃なジャズベースタイプの楽器と、シンプルなコンプレッサー、オーバードライブを揃え、基本的な音作りの原則を学ぶことから始めるとよいでしょう。

最終的に、松井常松の音作りから学べるのは、過度な装飾に頼らず、基本に忠実であることの大切さです。ロックベーシストとして必要な要素は、グルーヴ感、正確なリズム、そしてバンド全体を支える低音の力強さであり、これらは高価な機材がなくても十分に磨くことができます。彼のプレイを参考にしながら、自分自身のサウンドを探求することで、単なる模倣を超えた独自の表現力を獲得できるはずです。機材に頼りすぎることなく、演奏技術と音楽性を磨くことこそが、優れたベーシストへの道であることを、松井常松のキャリアは示しています。

本記事参照サイト【BOØWY・松井常松】

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