【明希】シド 始めに
明希(あき)は、2003年に結成されたヴィジュアル系ロックバンド「シド(SID)」のベーシストとして、その独自性の高い演奏スタイルとサウンドで知られています。彼のプレイは、重厚感のあるピック弾きを基本としながらも、時にフィンガーを使い分け、シドの楽曲に欠かせない力強いグルーヴと精密なリズムキープを担っています。
特徴的なのは、シドのエモーショナルなメロディラインを支えながら、単なる下支えに留まらない、フレーズの隙間を埋める響きのある音色と絶妙なフィル。メロディアスなベースラインは、バンドサウンドに厚みを加え、ヴォーカル・マオの伸びやかな歌声との相性も抜群です。
シドの代表曲「嘘」や「モノクロのキス」などでは、ロック的なアグレッシブさとポップなキャッチーさを両立させる明希のベースワークが楽曲の骨格を形成しています。ESPとのシグネチュアモデル「S-AH 〜霞〜」に代表される彼の機材選びからも、深みのあるミドルレンジを重視した音作りへのこだわりが伺えます。
2023年にはソロプロジェクト「AKi」としても活動を開始し、ベーシストとしての技術だけでなくソングライティング能力も発揮。ヴィジュアル系シーンの枠を超え、ロック・ポップス・メタルを融合させた独自の音楽性を追求し続けています。シドの音楽的多様性と進化において、明希の存在は不可欠な要素となっています。
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使用アンプ一覧と特徴【シド・明希】
シドのベーシスト明希は主にAmpeg SVTシリーズをメインに使用しています。パワフルかつ太い低音を得意とするSVT-4 PROヘッドアンプと810Eキャビネットの組み合わせがライブでの定番セットアップです。音の方向性としては、低域の芯の強さと中域の存在感が特徴的で、バンドサウンドの土台を支える重厚感のある音作りを実現しています。
スタジオレコーディングでは、より繊細なニュアンスを表現するために機材を使い分けることもあり、楽曲によってはAmpeg以外の機材も併用しているようです。特に重厚なロックサウンドを求める場面ではSVTのドライブ感を強調し、繊細なフレーズではクリーンな音作りを心がけています。
明希のベース音は、シドの楽曲において低域から中低域にかけての存在感が特徴的で、ギターとドラムの間を埋める絶妙なバランス感覚が光ります。近年ではより表現の幅を広げるため、さまざまなエフェクターとの組み合わせも積極的に取り入れています。
使用アンプ機材表【シド・明希】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| SVT-4PRO | AMPEG | シド | 明希 | ライブで使用するヘッドアンプ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| SVT-810E | AMPEG | シド | 明希 | 8×10インチキャビネット | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| SANSAMP BASS DRIVER DI | TECH 21 | シド | 明希 | 定番のプリアンプ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| HD-500 | LINE 6 | シド | 明希 | マルチエフェクター | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| AG 700 | EDEN | シド | 明希 | ヘッドアンプ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| 810XLT | EDEN | シド | 明希 | キャビネット | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| GEB-7 | BOSS | シド | 明希 | ベース用イコライザー | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用ベースの種類と特徴【シド・明希】
シドのベーシスト明希が主に使用しているのは、ESP製のシグネチュアモデル「S-AH」シリーズです。このモデルは、彼の演奏スタイルに合わせて設計された5弦ベースが中心で、多様な音楽性に対応できる汎用性を持っています。
PU構成はEMG-DCやEMG-HZといったアクティブピックアップを採用し、クリアで力強い音色を実現しています。特に「S-AH 〜霞〜」などの限定モデルでは、中域の張りと適度な低域の量感を両立させています。
また、シド以外のソロワークや特定の楽曲では、ESP AMAZE-ALや他のモデルも使い分けており、楽曲に応じた音色コントロールを重視しています。明希の奏でるベースラインの特徴である芯のある音色と歪みを効かせたアグレッシブなサウンドを支えています。
使用ベース機材表【シド・明希】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | ベースの種類 | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| AKi Signature Bass | ESP | シド | 明希 | JB | 明希シグネチャーモデル | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| BanG Dream! 牛込りみ モデル | ESP | シド | 明希 | JBタイプ | BanG Dream!コラボモデル | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| IKEBE 45th Anniversary KOHKIN AKi MODEL | ESP | シド | 明希 | JB | IKEBE限定モデル | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| S-AH~霞~ | ESP | シド | 明希 | JB | シグネチャーモデル | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| D-5 VIPER | ESP | シド | 明希 | 5弦 | ライブでも使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| EDWARDS E-AM-135B | ESP | シド | 明希 | JB | EDWARDSブランドのJBタイプ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Hofner 500/1 | Hofner | シド | 明希 | ヴァイオリンベース | ビートルズのポール・マッカートニー使用と同型 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用エフェクターとボード構成【シド・明希】
シドのベーシスト明希は、ESP製のシグネチュアベース「S-AH 〜霞〜」の音色を基盤に、ロックバンドの低音部を支える重厚な音作りを行っています。エフェクターボードでは、Darkglassのプリアンプ/オーバードライブを中心に、楽曲に合わせた歪み加減を調整しています。
サウンドハウスとのコラボによるシグネチュアモデルのLECTORS LECTORSをドライブ音作りに活用し、独特のミッドレンジを強調したアグレッシブなベースサウンドを形成しています。ライブではAglilent Antique Factory製のペダルボードを使用し、機能性と見た目の美しさを両立させています。
歪み系エフェクターに加え、空間系エフェクトも効果的に取り入れており、楽曲のダイナミクスに合わせたコントラストのある音作りが特徴です。ベース本来の太い低音を保ちながらも、バンドサウンドの中で存在感を発揮する音作りを追求しています。
使用エフェクター機材表【シド・明希】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | エフェクターの種類 | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| BASS PRE BASS DRIVER DI | Sansamp | シド | 明希 | プリアンプ | 様々な楽曲で使用している | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| ULTRA METAL | BOSS | シド | 明希 | ディストーション | 音作りに欠かせないエフェクター | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| LS-2 | BOSS | シド | 明希 | スイッチングシステム | エフェクターの切り替えに使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Bass Compressor | MXR | シド | 明希 | コンプレッサー | ライブやスタジオでの録音時に使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Q-Tron | Electro-Harmonix | シド | 明希 | エンベロープフィルター | フィルターエフェクト | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| Big Muff Pi | Electro-Harmonix | シド | 明希 | ファズ | 重厚なサウンド作りに使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【シド・明希】
明希の基本EQセッティングは、低域を中心に据えた太いトーンが特徴的です。
ESPシグネチャーモデル「S-AH 〜霞〜」使用時は、ベース側でミッドを少し削り(400Hz付近)、低域(80Hz付近)と高域(5kHz付近)をやや持ち上げるスマイルカーブを基本としています。
ライブでは楽曲の雰囲気によって、明るいロックナンバーでは高域を+2dB程度ブーストし、重厚なバラードでは低域を厚くするため200Hz付近を強調します。
録音スタジオでは、コンプレッサーの設定にこだわりを持ち、アタックを15〜20ms、リリースを300〜400msに設定して音のサステインを確保しています。
「紅蓮」のような激しい曲では、ハードにピッキングしても音割れしないよう比較的高めのスレッショルド(-10dB前後)で抑えめの圧縮をかけます。
対照的に「嘘」のようなミディアムテンポの曲では、フィンガリングの細かなニュアンスを活かすため、やや強めの圧縮比(4:1程度)でダイナミクスをコントロールします。
ミックス段階では、ドラムとの定位バランスを重視し、バスドラムの80Hz帯とベースの衝突を避けるEQ処理を行います。
シド特有のサウンドを作るため、明希のベースは左右の定位を中央よりやや左に設定し、ギターとの分離を明確にします。
リバーブは控えめに使用し(ミックス比10%程度)、代わりにベース音の粒立ちを保ちながら空間的な厚みを出すため、軽いコーラスエフェクト(深さ15%程度)を加えることもあります。
比較的安価に音を近づける機材【シド・明希】
シド明希のベースサウンドを安価に再現するなら、ESP製のAKiモデルに似たPJピックアップ搭載のベースを選ぶのがポイントです。具体的には、ESP LTD AP-4やStingRayタイプのベースがコスパ良く、音色の方向性が近いでしょう。弦はステンレス製の.045〜.105を使うことで、明希特有の艶やかさと力強さを持つ音に近づけられます。
アンプやエフェクターについては、Darkglassのプリアンプペダルが特徴的な歪みを再現するのに効果的です。B3KやVintage MicrotubesなどのペダルとEQで中域を持ち上げることで、明希サウンドの骨格を形成できます。予算に余裕があれば、TC Electronicのコンプレッサーを加えると、さらにサウンドが引き締まるでしょう。
演奏テクニックとしては、ピックの使い方が重要で、中〜厚めのピックを使って弦を強めに弾くことで明希のアグレッシブな音作りに近づけます。また、ブリッジ付近で弾くことでアタック感を強調し、フレーズによってはスラップ奏法も取り入れると表現の幅が広がるでしょう。初心者でも音色設定とピッキングを意識するだけで、かなり雰囲気を掴むことができます。
比較的安価に音を近づける機材表【シド・明希】
| 種類 | 機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| BEGIN_ROWS | undefined | undefined | シド | 明希 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | |
| ベース | ESP LTD AP-4 | ESP | シド | 明希 | PJピックアップ搭載モデル | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| ベース | StingRayタイプ | 各社 | シド | 明希 | 音色の方向性が近い | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| 弦 | ステンレス製.045〜.105 | 各社 | シド | 明希 | 明希特有の艶やかさと力強さを再現 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| エフェクター | B3K | Darkglass | シド | 明希 | 特徴的な歪みを再現 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| エフェクター | Vintage Microtubes | Darkglass | シド | 明希 | 特徴的な歪みを再現 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| エフェクター | コンプレッサー | TC Electronic | シド | 明希 | サウンドが引き締まる | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| ピック | 中〜厚めのピック | 各社 | シド | 明希 | アグレッシブな音作りに必要 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| END_ROWS | undefined | undefined | シド | 明希 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
総括まとめ【シド・明希】
明希の音作りの核はハイミッドを削ったドンシャリサウンドと抜けの良いアタック感にある。シドのサウンドを支える重厚なローエンドと、ソロ活動で見せる様々な表情を持つベースプレイは、彼の独自性を象徴している。
サウンド再現の鍵は、ESP製シグネチュアモデルのような太いネックと、アンプのEQで300〜500Hz帯域を削ること。ピック弾きのパワフルさとフィンガーの繊細さを使い分ける技術も重要で、曲の世界観に合わせた音作りを意識すべきだ。
明希自身が語るように「機材は道具」という姿勢を持ち、技術向上と音楽性を追求することが本質。高価な機材に頼るよりも自分の感性と表現力を磨き、ベーシストとしての個性を確立することが彼の音楽哲学から学べる重要な点である。
本記事参照サイト【シド・明希】
本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。


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