【NIY】SHAZNA 始めに
1990年代に大きな人気を博したビジュアル系バンド「SHAZNA」のベーシストNIYは、独特のサウンドスタイルで知られています。SHAZNAのサウンドにおいて重要な土台を支えるNIYのベースは、メロディアスなフレーズと力強いピッキングが特徴的です。特にイントロやAメロでの印象的なベースラインは、彼の持ち味と言えるでしょう。
楽曲においてNIYは、ボーカルIZAMの個性的な声質と絶妙にマッチした音作りを展開します。代表曲「Melty Love」や「LOVE」などでは、ロックンロールの要素を取り入れながらもポップな雰囲気を損なわないベースラインが印象的です。また「White Silent Night」のような感傷的な楽曲では、繊細なフレージングで楽曲の世界観を広げています。
NIYのプレイスタイルの特徴は、正確なリズムキープと同時に、時にはメロディックなフレーズを挿入する技術の高さにあります。SHAZNAの音楽性であるグラムロックとビジュアル系を融合させたサウンドを支える上で、彼のベースワークは欠かせない要素となっています。ライブパフォーマンスでも、バンドの雰囲気を盛り上げるパワフルなプレイが魅力です。
2015年に復活したSHAZNAでは、NIYは変わらぬ実力でベースを担当し、現在も精力的に活動を続けています。彼の奏でるベースラインは、時代を超えてファンの心に響き続けるSHAZNAサウンドの重要な一部となっています。ベースという楽器の特性を最大限に活かしながら、バンドの個性を引き立てる音作りは、多くの後続ベーシストにも影響を与えていると言えるでしょう。
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使用アンプ一覧と特徴【SHAZNA・NIY】
SHAZNAのベーシストNIYは、主にAmpeで知られるSVTシリーズをライブ活動で愛用しています。80年代の重厚なロックサウンドを彷彿とさせる太いベース音が特徴で、特にSVT-4 PROヘッドアンプとAmpeg 8×10キャビネットの組み合わせでパワフルな低音を実現しています。
レコーディングではMarkbass Little Mark Tubeも使用し、真空管の温かみのあるサウンドを取り入れることもあります。NIYのプレイスタイルは力強いピッキングと相まって、バンドのサウンド基盤を支える重厚な低音を生み出しています。
近年のライブではコンパクトなMarkbassアンプも活用し、機動力と音質のバランスを重視していると見られます。NIYのベースサウンドは中低域がしっかりと出ており、SHAZNAの楽曲において欠かせない存在感を放っています。
使用アンプ機材表【SHAZNA・NIY】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| SVT-4PRO | AMPEG | SHAZNA | NIY | メインで使用するベースアンプヘッド | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| SVT-810E | AMPEG | SHAZNA | NIY | 8×10インチのキャビネット | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| ASHDOWN ABM-500 EVO III | ASHDOWN | SHAZNA | NIY | 初期の頃に使用していたアンプヘッド | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| D.I.PRE | AMT | SHAZNA | NIY | ベース用プリアンプ兼DI | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| SANSAMP BASS DRIVER DI | TECH21 | SHAZNA | NIY | 定番ベースプリアンプとして使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| SWR | SWR | SHAZNA | NIY | 90年代に使用していたアンプ | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用ベースの種類と特徴【SHAZNA・NIY】
SHAZNA(シャズナ)のベーシストNIYは、フェンダー・プレシジョンベースをメインに使用していることが確認できます。特に黒色のPベースを愛用しており、そのクリアで力強い低音が彼のプレイスタイルを支えています。
NIYのベースは、中域の張りを活かしたパンチの効いたサウンドが特徴で、SHAZNAの楽曲において重要な役割を果たしています。サブ機としてジャズベースタイプも使用していることがあり、曲調に合わせて使い分けていると見られます。
ピックアップはスタンダードなシングルコイル構成を採用し、バンドサウンドに溶け込みながらも芯のある音色を生み出しています。SHAZNAの視覚的にも音楽的にも華やかなパフォーマンスの中で、NIYのベースは安定した低域の土台を提供し、バンドのグルーヴを支えています。
使用ベース機材表【SHAZNA・NIY】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | ベースの種類 | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ATB-4 | Atelier Z | SHAZNA | NIY | JBタイプ | ライブでよく使用されるメイン機材 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| SR5 | ESP | SHAZNA | NIY | 5弦ベース | 過去のライブ映像で使用確認 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| VP Custom | Bacchus | SHAZNA | NIY | プレシジョンベースタイプ | ライブやレコーディングで使用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| SW700 | Fernandes | SHAZNA | NIY | Pベースタイプ | 初期に使用していた機材 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| ATB-5 | Atelier Z | SHAZNA | NIY | 5弦JBタイプ | 5弦ベースとして愛用 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
使用エフェクターとボード構成【SHAZNA・NIY】
SHAZNAのベーシストNIYは、独特なダークサウンドを生み出すため厳選されたエフェクターを活用しています。80年代UKゴスロックからの影響を受けたサウンドメイクが特徴で、ディストーションとコーラスを組み合わせて艶やかでありながら芯の強い音作りを実現。近年のSHAZNAの活動再開後も、ヴィジュアル系の黎明期から継承される彼独自の世界観を表現するサウンドを追求しています。エフェクトボードではBOSS製品を中心に、オーバードライブとディレイを効果的に配置し、楽曲の世界観に合わせた音色の変化を可能にしています。NIYの音作りは、SHAZNAの楽曲における独自の存在感と深みを支える重要な要素となっています。
使用エフェクター機材表【SHAZNA・NIY】
| 機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | エフェクターの種類 | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| BASS SYNTHESIZER | BOSS | SHAZNA | NIY | プリアンプ | SYB-3 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| DUAL OCTAVER | BOSS | SHAZNA | NIY | モジュレーション系 | OC-2 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| HY-WATT | ELECTRO-HARMONIX | SHAZNA | NIY | ディストーション | グリーン色 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| CHORUS | BOSS | SHAZNA | NIY | コーラス | CE-2 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| GEB-7 BASS EQUALIZER | BOSS | SHAZNA | NIY | イコライザー | グラフィックイコライザー | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| HYPERFUZZ | BOSS | SHAZNA | NIY | ファズ | FZ-2 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【SHAZNA・NIY】
NIYのベース音作りは低域の存在感と中域の抜けの良さが特徴的です。
基本的なEQ設定では80Hz付近を+3dB程度ブーストして重厚な低域を確保しつつ、
500Hz付近を-2dB程度カットすることで音の濁りを抑えています。
さらに2kHz付近を+2dB持ち上げることでピック攻撃のアタック感を強調し、
SHAZNAサウンドの土台となる音像を作り上げています。
録音時にはコンプレッサーのアタックを30ms程度、リリースを300ms前後に設定して音の輪郭をクリアに整えています。
楽曲によってセッティングを変えるのもNIYの特徴です。
「MELTY LOVE」のようなミディアムナンバーでは800Hz付近を少し持ち上げ、
ミッドレンジの存在感を強めてイズミのボーカルと絡める工夫をしています。
対して「DOPPELGÄNGER」などのハードな曲では200Hz帯をブーストし、
低域の迫力を強調しつつ、コンプのスレッショルドを-4dB程度まで下げて音圧感を高めています。
ライブではさらに100Hz以下の超低域を強調し、会場全体を振動させる重低音を実現しています。
ミックス時には左右の定位にもこだわりが見られます。
基本的にはセンターよりやや左に配置することが多く、
ドラムのキックと周波数バッティングしないよう200Hz以下にはサイドチェイン処理を施しています。
リバーブは空間に溶け込みすぎない程度の短めの設定で、
歪み系エフェクトと組み合わせた際も音の輪郭がぼやけないよう計算されています。
特にアルバム「10YEARS TRACKS」では、現代的なミキシング技術を取り入れながらもSHAZNAらしい音の太さと抜けの良さを両立させています。
比較的安価に音を近づける機材【SHAZNA・NIY】
SHAZNAベーシストNIYの音作りは、ピック弾きのアタック感と太さが特徴的で、彼のサウンドはビジュアル系バンドの中でも個性的です。基本となるのはアクティブベース+歪みの組み合わせで、比較的安価に近づけるならアクティブPUを搭載したベース(Ibanez SR300Eシリーズ等)がおすすめです。この価格帯でもしっかりとした芯のある音が得られ、NIYサウンドの土台を作れます。
エフェクターについては、NIYの特徴的な歪みサウンドを再現するためにコンパクトな歪みペダルが有効です。BOSS ODB-3やMXR M85などのベース用ディストーションを中低域を残した設定で使うことで、クリアなアタック感と適度な歪みを両立できます。サウンドメイクの鍵は低域の抜けと中域のパンチ感のバランスなので、EQセクションでの調整を丁寧に行いましょう。
アンプに関しては、家庭練習用ならAmpeg BA-110やFender Rumble 40といった小型アンプでも十分近い音作りが可能です。これらのアンプは適度な低域の太さと中域の表現力があり、エフェクターと組み合わせれば求める音像に近づけられます。NIYサウンドの要となるのは歪み成分とベース本来の低域感のバランスなので、無理に歪ませすぎず、芯のある音を意識すると良いでしょう。
比較的安価に音を近づける機材表【SHAZNA・NIY】
| 種類 | 機材名 | メーカー | アーティスト | ベーシスト | 備考 | Amazon | 楽天 | Yahoo! | 石橋楽器 | サウンドハウス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| BEGIN_ROWS | undefined | undefined | SHAZNA | NIY | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | |
| ベース | Ibanez SR300Eシリーズ | Ibanez | SHAZNA | NIY | アクティブPU搭載で芯のある音、NIYサウンドの土台に最適 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| エフェクター | BOSS ODB-3 | BOSS | SHAZNA | NIY | ベース用ディストーション、クリアなアタック感と適度な歪みを両立 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| エフェクター | MXR M85 | MXR | SHAZNA | NIY | ベース用ディストーション、低域の抜けと中域のパンチ感のバランスに優れる | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| アンプ | Ampeg BA-110 | Ampeg | SHAZNA | NIY | 家庭練習用小型アンプ、適度な低域の太さと中域の表現力 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| アンプ | Fender Rumble 40 | Fender | SHAZNA | NIY | 家庭練習用小型アンプ、エフェクターと組み合わせて求める音像に近づけられる | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
| END_ROWS | undefined | undefined | SHAZNA | NIY | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 |
総括まとめ【SHAZNA・NIY】
NIYの音作りの核はダイナミックレンジの広いプレイスタイルにある。繊細なフレーズから力強いフィンガーワークまで、バンドのゴシック調サウンドを支える重厚な低音を生み出している。SHAZNA再結成後も変わらぬグルーヴ感と存在感が特徴だ。
NIYのサウンド再現のポイントは、プレイヤー自身の「タッチ」にある。フレーズのニュアンスを大切にし、繊細さと力強さのバランスを意識した演奏が重要だ。楽曲に合わせて音色や表現力を変化させる柔軟性が、彼特有のサウンド創出につながっている。
長いキャリアを通じてNIYが示しているのは、機材選びに固執しすぎない姿勢だ。特定の楽器やエフェクターに依存するのではなく、その時々の楽曲が求める音を追求する柔軟な発想を持っている。テクニックと音楽性を磨くことが、結果的に個性的なベースサウンドを生み出す最大の要素である。
本記事参照サイト【SHAZNA・NIY】
本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

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