【The Faces・Ronnie Lane】風サウンドの作り方+ベース使用機材セッティングのまとめ|アンプ・エフェクター・音作り解説

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【The Faces・Ronnie Lane】風サウンドの作り方+ベース使用機材セッティングのまとめ|アンプ・エフェクター・音作り解説

【Ronnie Lane】The Faces 始めに

1960年代にスモール・フェイセズで活躍し、ロッド・スチュワートらとThe Facesを結成したロニー・レーン。彼のベースプレイは装飾的な技巧よりも、バンドのグルーヴを支える強固なファンデーションに徹していた。フェンダー・プレシジョンベースを愛用し、後にはゼマイティスの特注ベースも使用。The Facesでの「Stay With Me」「Ooh La La」などでは、シンプルながら曲の骨格を形成する力強いプレイを聴かせた。その演奏スタイルはブルージーでロックンロールの真髄を捉え、バンドの酒場ロックとも言える自由奔放で泥臭い音楽性を下支えした。フロントマンとしての才能も持ち合わせ、後に多発性硬化症と診断されるも音楽への情熱は衰えることはなかった。英国ロックの礎を築いたベーシストとして、その存在は大きい。

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使用アンプ一覧と特徴【The Faces・Ronnie Lane】

A bass guitar reflected in blue light.
Photo by Alex Kolundzija on Unsplash

ロニー・レーンはThe Facesで主にAmpeg製アンプを愛用していました。特にAmpeg SVT(Supper Valve Technology)を好んで使用し、その温かみのあるチューブサウンドと力強い低音が彼のプレイスタイルを支えていました。レコーディングではより繊細なトーンを求めてAmpeg B-15やPortaflexシリーズも使用。これらは中域が豊かで、バンドサウンドの中で埋もれないベース音を生み出すのに適していました。 ライブでは大音量が必要な場面でMarshallベースアンプも使用したことがあり、より攻撃的な音色を求める時に活用していました。また後期には自身のZemaitis製ベースの持ち味を活かすため、Acoustic社のアンプも使用。これはヴィンテージ感のある柔らかい音質が特徴で、よりルーツ志向の音作りに寄与していました。 レーンのアンプ選択は、バンドのルーズで温かみのあるサウンドにマッチするよう、中低域を豊かに出せるものを基本としながら、状況に応じて使い分けていました。

使用アンプ機材表【The Faces・Ronnie Lane】

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
1959 Supro Thunderbolt Supro The Faces Ronnie Lane 初期のThe Facesで使用したチューブアンプ 検索 検索 検索 検索 検索
Ampeg B-15 Ampeg The Faces Ronnie Lane 1960年代から使用した定番アンプ 検索 検索 検索 検索 検索
Marshall Bass 50 Marshall The Faces Ronnie Lane The Faces時代に使用 検索 検索 検索 検索 検索
Hiwatt Custom 100 Hiwatt The Faces Ronnie Lane ライブ演奏で使用 検索 検索 検索 検索 検索
Acoustic 360 Acoustic The Faces Ronnie Lane 1970年代初期に使用したこともある 検索 検索 検索 検索 検索

使用ベースの種類と特徴【The Faces・Ronnie Lane】

Ronnie Laneは主にFender Precision Bass(通称P-Bass)をメインに使用していました。彼のP-Bassは1962年製のものが多く、ロック/ブルージーなサウンドの基本として活躍しました。特徴的な中域の厚みとパンチのある音色で、The Facesのグルーヴ感ある演奏を支えていました。 サブ機としてはZemaitis製カスタムベースを愛用。このモデルは1972年に製作された希少価値の高いもので、3ピースのメイプルネックと特徴的な装飾を持ちます。音色は明るく抜けの良いトーンが特徴で、シングルコイルPUによる繊細なニュアンスを表現できました。 また晩年にはアリアプロII RSBシリーズなど日本製ベースも使用し、P-Bassよりもスムーズな音色傾向のものも取り入れていました。彼のベース群はロックからフォークまで幅広いジャンルをカバーする音作りに貢献しました。

使用ベース機材表【The Faces・Ronnie Lane】

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト ベースの種類 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
Precision Bass Fender The Faces Ronnie Lane PBタイプ 初期の主要機材。Small Facesやフェイセズ初期に使用 検索 検索 検索 検索 検索
Zemaitis Thunder Bass Zemaitis The Faces Ronnie Lane オリジナル トニー・ゼマティス製。Facesで使用。パーフレーンド・イーグルの装飾 検索 検索 検索 検索 検索
SG Standard Bass Gibson The Faces Ronnie Lane SGタイプ Facesで使用。初期のSG Bassの可能性あり 検索 検索 検索 検索 検索
Ampeg Dan Armstrong Ampeg The Faces Ronnie Lane 透明ボディ アクリル素材の透明ボディ。Facesでも使用 検索 検索 検索 検索 検索
Mustang Bass Fender The Faces Ronnie Lane ショートスケール Facesでの使用が確認されている 検索 検索 検索 検索 検索
Thunderbird Gibson The Faces Ronnie Lane サンダーバード Facesでの使用写真あり。ロニーの愛用機材の一つ 検索 検索 検索 検索 検索
Ramport Bass Ramport The Faces Ronnie Lane ハンドメイド Zematisに似た装飾。ロニーの後期の活動で使用 検索 検索 検索 検索 検索

使用エフェクターとボード構成【The Faces・Ronnie Lane】

white electric bass guitar
Photo by Balázs Horváth on Unsplash

ロニー・レーンはThe Facesで主に彼の象徴的なフレットレスZemaitis製ベースを使用していましたが、エフェクターに関しては比較的シンプルな構成を好みました。彼のサウンドはナチュラルで温かみのある音色が特徴で、エフェクターよりもプレイスタイルや楽器自体の特性を活かす方針でした。時折軽いディストーションを取り入れることもありましたが、基本的には楽器本来の音を大切にしていました。The Facesの「Ooh La La」や「Stay With Me」などの曲では、彼の特徴的なグルーヴ感とメロディアスなベースラインが際立っており、シンプルながらも存在感のあるサウンドを追求していました。後のソロ作品では実験的なアプローチも見られましたが、The Faces時代は比較的ストレートなセッティングを維持していました。

使用エフェクター機材表【The Faces・Ronnie Lane】

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト エフェクターの種類 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
Zemaitis Superior Plus Bass Zemaitis The Faces Ronnie Lane プリアンプ カスタムメイドのベース、後にアンソニー・ジャクソンが所有 検索 検索 検索 検索 検索
Danelectro Longhorn Bass Danelectro The Faces Ronnie Lane プリアンプ The Facesでよく使用した特徴的な形状のベース 検索 検索 検索 検索 検索
Ampeg B-15 Ampeg The Faces Ronnie Lane プリアンプ Small Facesからの愛用アンプ 検索 検索 検索 検索 検索
Fender Jazz Bass Fender The Faces Ronnie Lane プリアンプ 初期のSmall Faces時代に使用 検索 検索 検索 検索 検索
Gibson EB-3 Gibson The Faces Ronnie Lane プリアンプ The Faces時代に使用していたモデル 検索 検索 検索 検索 検索

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【The Faces・Ronnie Lane】

ロニー・レーンは1960年代後半から1970年代初頭、The Facesでの演奏において独特の温かみのあるトーンを確立していました。
彼の主な使用ベースはフェンダー・プレシジョンベースで、フラットワウンド弦を使用し丸みを帯びた音色を作り出していました。
EQ設定では低域を適度に持ち上げ(100Hz付近+3dB程度)、中域(800Hz付近)をわずかにカットすることで、ドラムとの周波数干渉を避けつつも存在感のあるサウンドを実現していました。
ゲインは控えめに設定し、ダイナミクスを損なわないアプローチを好んでいました。

スタジオ録音では、ザマイティス製カスタムベースも愛用し、その際はアンプからの直接音とDIの両方を録り、ミキシング時に絶妙なバランスで両者を合わせていました。
「Ooh La La」などの楽曲では、ミッドレンジ(500Hz付近)を少し強調し、ロッド・スチュワートのボーカルと絡み合う音作りをしていたといわれています。
コンプレッサーは控えめな設定(2:1程度のレシオ、アタック15ms、リリース100ms前後)で使用し、音の輪郭を整える程度に留めていました。
バンド全体のサウンドを支えるため、3kHz以上の高域は控えめにカットし、ギターとの周波数バッティングを避けていました。

ライブパフォーマンスでは、アンプはアミペグB-15やマーシャルを使用し、ステージ上の定位を確保するためにベース音を少し右寄りに配置することもありました。
「Stay With Me」のような攻撃的な曲では、ピックを使い中域(1kHz付近)を少し持ち上げることでカッティング感を出していました。
一方「Debris」のようなバラード曲では指弾きに切り替え、低域の存在感を増すためにEQの200Hz帯域を強調していたとされています。
彼の演奏スタイルは、音量よりも音色とグルーヴを重視する姿勢が特徴的で、今日のミックスエンジニアにも影響を与えています。

比較的安価に音を近づける機材【The Faces・Ronnie Lane】

The Facesのロニー・レーンサウンドを手頃な価格で再現するには、ミディアムスケールのベースとフラットワウンド弦が基本です。彼の特徴的なスモーキーなトーンは、Gibson EB-3風の短いスケールベースが理想ですが、Epiphone EB-3や安価なSquier Broncoでも近づけます。フェンダーのミディアムスケールベースに、D’Addario Chromes ECB81などのフラットワウンド弦を装着するのも良い選択肢です。

アンプについては、オールチューブアンプが理想ですが、予算を考慮するならSWRやAmpeg BAシリーズなどの小型ソリッドステートアンプでも十分です。特にヴィンテージ風のEQで、中音域を少し抑えて低域と高域を上げることでロニーらしい音作りができます。また、安価なコンプレッサーペダルを導入すると、彼の丸みを帯びたサウンドに近づきます。

演奏面ではピック弾きをメインにして、強めに弾くことで彼の力強いアタックを表現しましょう。ロニーはシンプルなフレーズで曲を支えるスタイルなので、複雑なテクニックより基本に忠実な演奏が重要です。バンド内でのミックス時には低音域を適度に残しつつ、中高域の存在感を出すことで、The Facesらしいグルーヴィーなベースラインを再現できます。

比較的安価に音を近づける機材表【The Faces・Ronnie Lane】

種類 機材名 メーカー アーティスト ベーシスト 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
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ベース Epiphone EB-3 Epiphone The Faces Ronnie Lane Gibson EB-3の安価な代替、ショートスケールベース 検索 検索 検索 検索 検索
ベース Squier Bronco Fender The Faces Ronnie Lane 安価なショートスケールベース 検索 検索 検索 検索 検索
D’Addario Chromes ECB81 D’Addario The Faces Ronnie Lane フラットワウンド弦 検索 検索 検索 検索 検索
アンプ BA シリーズ Ampeg The Faces Ronnie Lane 小型ソリッドステートアンプ、コスパ良好 検索 検索 検索 検索 検索
アンプ SWR シリーズ SWR The Faces Ronnie Lane 小型ソリッドステートアンプ、ヴィンテージ風EQ調整可能 検索 検索 検索 検索 検索
エフェクト コンプレッサーペダル 各社 The Faces Ronnie Lane 丸みを帯びたサウンド作りに有効 検索 検索 検索 検索 検索
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総括まとめ【The Faces・Ronnie Lane】

ロニー・レーンのベーススタイルは、華美なテクニックに頼らない実に理想的なグルーヴが特徴だった。The Facesでは、ロックの枠を超えて、フォーク、カントリーなどの要素を取り入れた独自のミュージシャンシップを展開。彼のバックボーンとなったブルースとR&Bの要素を巧みに融合させ、シンプルでありながらも曲の骨格を支える強固なリズムラインを生み出していた。特にドラマーのケニー・ジョーンズとの息の合ったリズムセクションは、バンドの土台として機能しつつも、曲のダイナミクスを調整する役割を果たしていた。それは過度に前面に出ることなく、必要なときに必要な音を鳴らすという彼の哲学の表れだった。

ロニー・レーンのサウンドを再現する上で重要なのは、シンプルかつ力強いフィンガリングと、バンドとの絶妙な距離感だ。彼特有のウォーキングベースは音数を抑えつつも楽曲全体を動かす推進力を持ち、ミディアムテンポの曲での「スキップ」するようなリズムパターンは特に注目に値する。また、フレット上の音の選び方も特徴的で、ルートとフィフスを基本としながらも、ときおりスケールの外の音を用いてフレーズに彩りを加えていた。音色としては、ウッディで温かみのある中域が豊かな音作りが基本となるが、それ以上に曲のフィーリングに合わせた音量のコントロールと、他の楽器とのバランスを整える感覚が重要である。

ロニー・レーンの真髄は、最終的には機材ではなく演奏者の感性にあった。彼は「ベースはバンドの中で最も重要なポジションだが、目立ちすぎてはいけない」という哲学を持っていたとされる。この姿勢は機材選びにも反映され、高価な機材に頼ることなく、自分の感覚を最大限に表現できる道具を選んでいた。彼にとって重要だったのは、楽器から出る音よりも、バンド全体のグルーヴをいかに高めるかという視点だった。この謙虚さと職人気質が、彼の演奏を特別なものにしていたのであり、機材の知識以上に、音楽に対する姿勢と感性を学ぶことが、ロニー・レーンのスピリットを受け継ぐ近道だと言えるだろう。

本記事参照サイト【The Faces・Ronnie Lane】

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