【Toto(トト)・マイク・ポーカロ】風サウンドの作り方+ベース使用機材セッティングのまとめ|アンプ・エフェクター・音作り解説

bass

【Toto(トト)・マイク・ポーカロ】風サウンドの作り方+ベース使用機材セッティングのまとめ|アンプ・エフェクター・音作り解説

【マイク・ポーカロ】Toto(トト) 始めに

マイク・ポーカロは、世界的ロックバンド「Toto(トト)」の創設メンバーであり、技術と音楽性を高次元で融合させたベーシストとして知られています。1955年5月29日生まれのロサンゼルス出身で、2015年3月15日に59歳で惜しまれながら他界しました。

彼のベーススタイルは、正確なリズム感と豊かな表現力が特徴です。フィンガー奏法を基本としながら、曲の要求に応じてピック奏法も駆使し、メロディアスなフレーズから力強いグルーヴまで幅広い演奏を展開しました。特に「Africa」「Rosanna」といった代表曲では、洗練されたバッキングと印象的なベースラインが楽曲の土台を形成しています。

マイクのプレイは技巧的でありながら常に楽曲への奉仕を優先する姿勢が貫かれていました。Totoのポップ、ロック、AORを融合させた音楽性の中で、彼のベースは単なるリズム楽器を超えた表現力と存在感を示しています。また、スタジオミュージシャンとしても数多くの名盤に参加し、その実力は音楽業界で高く評価されていました。

YouTubeでマイク・ポーカロのプレイをチェック → こちら

使用アンプ一覧と特徴【Toto(トト)・マイク・ポーカロ】

3713726_s

伝説的ベーシスト、マイク・ポーカロはToto在籍時代にSWR製アンプを主に使用していました。特に彼のサウンドを特徴づけたのは、SWRのSM-400とGoliathキャビネットの組み合わせで、温かみのある中音域と明瞭な高域を両立させていました。

レコーディングでは、Amiegや独自のカスタマイズを施したアンプを使い分け、Totoの楽曲に合わせた音作りをしていたとされています。ライブではパワフルで安定した低域を重視しながらも、ミックス内でしっかりと存在感を示す音作りを心がけていました。

マイクのベース音は、サポートとリード両面を担える万能性が特徴で、特にバラード曲では温かく豊かな音色、アップテンポな曲では引き締まったパンチのある音を使い分けていました。彼のベースアンプへのこだわりは、多様なジャンルを横断するTotoの音楽性を支える重要な要素だったのです。

後年はより現代的なサウンドを追求し、デジタル技術を取り入れたアンプやエフェクターも積極的に導入。しかし常にナチュラルな音の太さと抜けの良さを大切にする姿勢は変わりませんでした。

使用アンプ機材表【Toto(トト)・マイク・ポーカロ】

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
SVT AMPEG Toto(トト) マイク・ポーカロ スタジオセッション時に愛用したヘッドアンプ 検索 検索 検索 検索 検索
SVT-810E AMPEG Toto(トト) マイク・ポーカロ スタジオ・ライブで使用した8×10キャビネット 検索 検索 検索 検索 検索
BASS DRIVER DI TECH 21 Toto(トト) マイク・ポーカロ プリアンプ/DIとして使用 検索 検索 検索 検索 検索
Bass POD LINE 6 Toto(トト) マイク・ポーカロ デジタルベースアンプシミュレーター 検索 検索 検索 検索 検索
GA-1RB YAMAHA Toto(トト) マイク・ポーカロ 小型プラクティスアンプとして使用 検索 検索 検索 検索 検索
SVT-4 PRO AMPEG Toto(トト) マイク・ポーカロ ツアーで使用するヘッドアンプ 検索 検索 検索 検索 検索
VB-1 GROOVE TUBES Toto(トト) マイク・ポーカロ 真空管プリアンプ 検索 検索 検索 検索 検索

使用ベースの種類と特徴【Toto(トト)・マイク・ポーカロ】

ChatGPT Image 2025年10月10日 16_03_00 (1)

マイク・ポーカロは主にミュージックマン製のStingRay(スティングレイ)を愛用していました。このベースはハムバッキングピックアップを搭載し、アクティブ回路を採用している点が特徴です。彼のサウンドは太くパンチの効いた中低域と鮮明な高域が両立した音色として知られています。

また彼はYamaha製のTRB-5Pモデルも使用しており、これは彼の名を冠したシグネチャーモデルでした。5弦ベースとしての豊かな低域と、明瞭なアタック感が特徴的です。その演奏スタイルにはスラップやタッピングなどの高度なテクニックが含まれており、それを支える楽器として機能性の高いベースを選んでいました。

ポーカロのベースサウンドはロック、AOR、フュージョンなど幅広いジャンルに対応できる汎用性を持ちながらも、彼独自の個性を表現できるものでした。特にTotoの楽曲では、バンドのグルーブを支える確かなリズム感と、メロディアスなフレーズを奏でる表現力の両方が求められたため、それに応えられる楽器選択をしていたと言えます。

使用ベース機材表【Toto(トト)・マイク・ポーカロ】

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト ベースの種類 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
62 Jazz Bass Fender Toto(トト) マイク・ポーカロ JBタイプ メインの個体 検索 検索 検索 検索 検索
Jazz Bass Fender Toto(トト) マイク・ポーカロ JBタイプ 様々な録音に使用 検索 検索 検索 検索 検索
Modulus Bass Modulus Toto(トト) マイク・ポーカロ アクティブ メタリックなサウンド 検索 検索 検索 検索 検索
5弦ベース Music Man Toto(トト) マイク・ポーカロ 5弦 低音域の拡張に使用 検索 検索 検索 検索 検索
Precision Bass Fender Toto(トト) マイク・ポーカロ PBタイプ 重厚なサウンドを求める時に使用 検索 検索 検索 検索 検索
Yamaha BB Yamaha Toto(トト) マイク・ポーカロ アクティブ 日本ツアーでも使用 検索 検索 検索 検索 検索
Tobias Bass Tobias Toto(トト) マイク・ポーカロ 5弦 後期の作品で使用 検索 検索 検索 検索 検索

使用エフェクターとボード構成【Toto(トト)・マイク・ポーカロ】

Gemini_Generated_Image_nx3kounx3kounx3k

Toto(トト)のベーシスト、マイク・ポーカロは精緻なプレイスタイルで知られ、その音作りにも繊細なこだわりが見られます。彼は基本的にクリーンでパンチの効いたサウンドを好み、エフェクターの使用は比較的控えめでした。

主にコーラス、オクターバー、そしてイコライザーを組み合わせることで、バンドの楽曲に最適な音色を作り上げていました。特に80年代のTotoサウンドで聴かれる厚みのあるベースサウンドは、こうしたエフェクト処理の妙によるものです。ライブではMXRのベースプリアンプも愛用していたと言われています。

彼のベースサウンドの特徴は、エフェクトに頼りすぎず、指のタッチから生まれる表現力を大切にした点にあります。スタジオレコーディングでは直接DI録音することも多く、純粋なベース本来の音を活かした演奏スタイルを貫きました。マイクの音作りは「余計なものを足すのではなく、必要なものだけを選ぶ」という姿勢に貫かれていたと言えるでしょう。

使用エフェクター機材表【Toto(トト)・マイク・ポーカロ】

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト エフェクターの種類 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
Flanger Electro-Harmonix Toto(トト) マイク・ポーカロ フランジャー エレクトリック・ミストレスを使用 検索 検索 検索 検索 検索
Tremolo Morley Toto(トト) マイク・ポーカロ トレモロ グルーヴ・チューブを使用 検索 検索 検索 検索 検索
Envelope Filter MXR Toto(トト) マイク・ポーカロ モジュレーション系 エンベロープフィルターを使用 検索 検索 検索 検索 検索
Compression dbx Toto(トト) マイク・ポーカロ コンプレッサー 160シリーズを使用 検索 検索 検索 検索 検索
DI Box Countryman Toto(トト) マイク・ポーカロ ダイレクトボックス タイプIを使用 検索 検索 検索 検索 検索
Tube Preamp SVT Toto(トト) マイク・ポーカロ プリアンプ チューブサウンドの構築に使用 検索 検索 検索 検索 検索
Octaver Boss Toto(トト) マイク・ポーカロ モジュレーション系 オクターブ効果のためのOC-2を使用 検索 検索 検索 検索 検索

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Toto(トト)・マイク・ポーカロ】

マイク・ポーカロのベースサウンドは、低域の存在感と中域の粒立ちが絶妙に共存している特徴があります。レコーディング時には80Hz付近を+3dB程度ブーストし、基音の太さを強調していました。
250Hz〜400Hz帯域をやや抑えることで泥濁りを防ぎ、クリアな低域を確保していたことが知られています。
「Rosanna」や「Africa」などの楽曲では、800Hz〜1kHz帯域をわずかに持ち上げることで、バンドアンサンブル内での存在感を際立たせていました。

楽曲によってEQ設定を巧みに使い分け、「Hold The Line」では低域を豊かに残しつつも2kHz付近をブーストして歯切れの良いアタックを実現しています。
ミックス時にはサイドチェイン・コンプレッションを活用し、キックドラムが鳴る瞬間にベース音量を僅かに下げる工夫も行われていました。
パンニングはセンターに固定しながらも、リバーブ成分を左右に広げることで空間的な奥行きを生み出し、リズムセクションの一体感を高めていたのです。

ライブではアンプとDIの2系統を使い分け、DI信号にはジェントルなコンプレッションをかけて安定感を出していました。
アンプからのマイキング音には3kHz以上の高域を適度に加えることで、指の動きやニュアンスを表現しています。
ミキシングエンジニアはフロント席とバックまで均一に伝わるよう、200Hz以下と5kHz以上を絶妙にバランスさせ、どの席でも明瞭さと厚みを両立させる音作りを心がけていたのです。

比較的安価に音を近づける機材【Toto(トト)・マイク・ポーカロ】

Gemini_Generated_Image_dha08ydha08ydha0

マイク・ポーカロのトレードマークとなったミュージックマン・スティングレイの音色は、アクティブベースとコンプレッサーの組み合わせで近づけることができます。予算を抑えるならSquier CV 70sジャズベースにアクティブプリアンプ(Aguilar OBP-3など)を搭載する改造が効果的です。この組み合わせで特徴的な中域の抜けと低域の芯のある音に近づけることが可能になります。

エフェクターではコンプレッサーが必須で、MXR M87やXoticのSP Compressorあたりがコスパに優れています。ポーカロはアタックを抑えたコンプレッションで均一なサスティンを実現していたため、アタック設定を短めにしてレシオは中程度に設定するのがポイントです。さらに軽いコーラスやオクターバーを加えると「Africa」や「Rosanna」のような楽曲のベース音に近づきます。

アンプシミュレーターやマルチエフェクターを使う方法も予算的に合理的です。ZOOM B1X FOURやLINE6 HX Stompなら、ポーカロのサウンドに近いプリセットが収録されているか、自分で作成できます。ピックとフィンガーを使い分ける奏法も忘れずに取り入れると、よりポーカロのグルーヴ感に近づけることができるでしょう。

比較的安価に音を近づける機材表【Toto(トト)・マイク・ポーカロ】

種類 機材名 メーカー アーティスト ベーシスト 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
BEGIN_ROWS undefined undefined Toto(トト) マイク・ポーカロ 検索 検索 検索 検索 検索
種類 機材名 メーカー Toto(トト) マイク・ポーカロ 備考 検索 検索 検索 検索 検索
ベース CV 70s ジャズベース Squier Toto(トト) マイク・ポーカロ アクティブプリアンプ改造向け 検索 検索 検索 検索 検索
プリアンプ OBP-3 Aguilar Toto(トト) マイク・ポーカロ ベース改造用アクティブプリアンプ 検索 検索 検索 検索 検索
コンプレッサー M87 MXR Toto(トト) マイク・ポーカロ コスパに優れたコンプレッサー 検索 検索 検索 検索 検索
コンプレッサー SP Compressor Xotic Toto(トト) マイク・ポーカロ コスパに優れたコンプレッサー 検索 検索 検索 検索 検索
マルチエフェクター B1X FOUR ZOOM Toto(トト) マイク・ポーカロ 予算的に合理的 検索 検索 検索 検索 検索
マルチエフェクター HX Stomp LINE6 Toto(トト) マイク・ポーカロ 予算的に合理的 検索 検索 検索 検索 検索
END_ROWS undefined undefined Toto(トト) マイク・ポーカロ 検索 検索 検索 検索 検索

総括まとめ【Toto(トト)・マイク・ポーカロ】

ChatGPT Image 2025年10月10日 15_57_33

マイク・ポーカロは、バンド「Toto」の根幹を支えた卓越したベーシストだった。彼のプレイスタイルの核は、タイトでグルーヴィーなリズム感と豊かな表現力にある。特にポーカロのサウンドは単なるベースラインを超え、曲に必要なニュアンスを的確に把握し音楽的に表現する能力に長けていた。彼はフィンガー奏法を基本としながらも、ピック奏法も使い分け、時にはスラップも取り入れる柔軟性を持ち合わせていた。「Africa」や「Rosanna」のベースラインに代表されるように、シンプルながらも楽曲の土台をしっかりと固めつつ、洗練された音色と確かなグルーヴ感で楽曲全体を豊かにしていた。

マイク・ポーカロのサウンドを再現するポイントは、彼の持つ「丸みのある温かいトーン」と「正確なリズム感」にある。彼の音作りは、低域のパンチ感と中域の存在感を両立させ、どんな楽曲でも明確に主張しすぎない絶妙なバランスを持っていた。ジャズの要素も取り入れた繊細なフレージングと、ロックの強さを兼ね備えたハイブリッドなプレイスタイルが特徴的だ。また、彼のプレイは派手さよりも楽曲全体への貢献を重視し、他の楽器とのアンサンブルを大切にしていた。そのため、単なるテクニックの模倣ではなく、楽曲における「役割」を理解したプレイが再現への鍵となる。

マイク・ポーカロは機材に対しても実用的なアプローチを持っていた。彼は特定の楽器や機材に執着するのではなく、求める音楽性に合わせて柔軟に選択していた。プロデューサーとしての目線も持ち合わせていた彼は、機材を単なる道具として捉え、その先にある「音楽表現」に重きを置いていた。重要なのは高価な機材ではなく、自分の音楽的アイデアを表現できる道具を見つけ、それを最大限に活かす技術だと示していた。彼の残した最大の教訓は、どんな機材を使うかではなく、いかに音楽に寄り添うかという姿勢にあり、この点こそが今日のベーシストにとっても大きな学びとなっている。

本記事参照サイト【Toto(トト)・マイク・ポーカロ】

本記事は下記公式サイト等を参照して作成しています。

タイトルとURLをコピーしました