【back number・小島和也】使用機材まとめ|アンプ・エフェクター・音作り解説

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【小島和也】back number 始めに

back numberのベーシスト小島和也は、群馬県伊勢崎市出身の1984年5月16日生まれです。小学2年生の頃に幼なじみの先輩からLUNA SEAの「ROSIER」を聴かせてもらったことがきっかけで、小学4年生からベースを始めました。高校時代にはNOTHINGというバンドで活動し、CDを出して1万枚以上を売り上げる人気を博しました。2005年10月に初代ベーシストの脱退に伴い、back numberのメンバーとして正式加入を果たしています。

小島和也のベースサウンドは、クリアで輪郭のはっきりした音色が特徴です。ビンテージ機材を多く使用し、温かみと存在感を両立させたトーンを追求しています。Fender Jazz BassやProvisionの国産カスタムベースを使い分け、楽曲に応じた最適なサウンドを選択する柔軟性も持ち合わせています。エフェクターではDarkglass ElectronicsのB7Kを活用し、攻撃的な歪みとクリアな低音を実現しています。

アンプはAmpegのV-4BやB-15N、Fender Bassmanなどのビンテージモデルを中心に選択しています。これらのアンプは1960年代から70年代のクラシックなベースサウンドを生み出し、back numberの楽曲に深みと厚みをもたらしています。ライブでは存在感のある低音とミドルレンジを強調し、バンドサウンド全体を支える役割を果たしています。レコーディングでは曲調に合わせて機材を変更し、繊細なニュアンスから力強いグルーヴまで幅広い表現を行っています。

代表曲である「クリスマスソング」「高嶺の花子さん」「ヒロイン」などでは、メロディアスなベースラインと安定したリズムキープが光ります。小島和也のプレイは派手さよりも楽曲への貢献を重視し、ボーカルの清水依与吏を支えるソリッドなアプローチが際立っています。コーラスも担当し、ハーモニーの厚みを加える多才なミュージシャンです。機材選びにおいても楽曲第一の姿勢が貫かれており、サウンドメイクの参考になるベーシストと言えるでしょう。

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使用アンプ一覧と特徴【back number・小島和也】

小島和也はライブとレコーディングで複数のアンプを使い分けています。ライブではAmpeg V-4Bを主に使用し、パワフルで存在感のある低音域を確保しています。このアンプはチューブ仕様で温かみのあるサウンドが特徴で、大規模な会場でも音の輪郭を保ちながら豊かな響きを届けることができます。レコーディングではAmpeg B-15Nを選ぶことも多く、モータウン期のベーシストが愛用したこのアンプは輪郭のくっきりとしたビンテージサウンドを生み出します。

Fender Bassmanも使用しており、シンプルな構造ながらブルージーで太いトーンを持つこのアンプはギタリストにも愛用されています。小島和也は楽曲の雰囲気に応じてこれらのアンプを選択し、back numberのサウンドに深みと多様性をもたらしています。クリーンなトーンから歪みを加えた攻撃的なサウンドまで、アンプとエフェクターの組み合わせで幅広い表現を実現しています。

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
V-4B Ampeg back number 小島和也 オールチューブ100Wヘッドアンプ 検索 検索 検索 検索 検索
B-15N Heritage Ampeg back number 小島和也 ビンテージ再現コンボアンプ 検索 検索 検索 検索 検索
Bassman Fender back number 小島和也 クラシックベースアンプ 検索 検索 検索 検索 検索
SVT-CL Ampeg back number 小島和也 定番オールチューブヘッド 検索 検索 検索 検索 検索

使用ベースの種類と特徴【back number・小島和也】

小島和也のメインベースはFender Jazz Bassです。1960年から販売されているこのモデルはシングルコイルピックアップを2基搭載し、ブライトで抜けの良いサウンドが特徴です。ネック側とブリッジ側のピックアップバランスを調整することで幅広い音色変化が可能で、バラードからロックナンバーまであらゆる楽曲に対応できます。小島和也はJazz Bassの持つクリアなミッドレンジと明瞭な高音域を活かし、ボーカルや他の楽器と調和するベースラインを構築しています。

サブベースとしてProvision GuitarのVJB-Pro-Kojimaシグネチャーモデルを使用しています。このベースは山口県のハンドメイドブランドProvisionが小島和也のために製作したモデルで、ハカランダなど高級木材を使用した豪華な仕様となっています。日本の気候に合わせた耐久性の高いネック設計が特徴で、長時間の演奏でも安定したコンディションを保ちます。Jazz Bassタイプの形状を持ちながら、国産ならではの精密な作り込みとProvision独自のサウンド特性を持ち合わせています。

Fender Precision Bassも使用しており、太く男らしいサウンドが必要な楽曲で選択されます。スプリットコイルピックアップを搭載したこのモデルは、パワフルな低音域とパンチの効いたアタックが特徴で、ロック色の強い楽曲に適しています。さらにGibson Les Paul Signature Bassも所有しており、ローインピーダンス仕様のピックアップによるウォームなサウンドは、レコーディングでの直接ライン録音に向いています。楽曲やパートによってこれらのベースを使い分けることで、back numberの多彩なサウンドを実現しています。

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト ベースの種類 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
Jazz Bass Fender back number 小島和也 ジャズベース メインベース 検索 検索 検索 検索 検索
VJB-Pro-Kojima Provision Guitar back number 小島和也 ジャズベース シグネチャーモデル 検索 検索 検索 検索 検索
Precision Bass Fender back number 小島和也 プレシジョンベース サブベース 検索 検索 検索 検索 検索
Les Paul Signature Bass Gibson back number 小島和也 その他 ローインピーダンス仕様 検索 検索 検索 検索 検索
American Professional II Jazz Bass Fender back number 小島和也 ジャズベース 現行モデル 検索 検索 検索 検索 検索

使用エフェクターとボード構成【back number・小島和也】

小島和也のエフェクターボードは、シンプルながら実用的な構成となっています。シグナルチェーンは、ベース本体からDarkglass Electronics B7K、Way Huge Pork & Pickle、Empress Effects ParaEQ、1995fx sandy driveと続き、最終的にアンプへと接続されます。このシンプルな構成により、音質の劣化を最小限に抑えながら必要なサウンドバリエーションを確保しています。

中核となるDarkglass Electronics B7Kは、フィンランド製のベース用アナログプリアンプ兼オーバードライブです。攻撃的な歪みサウンドとクリアな低音域を両立させており、ロックナンバーでの存在感のあるベースサウンドを実現します。4バンドイコライザーを搭載し、低音域から高音域までの細かいトーン調整が可能です。クリーンブーストとしても使用でき、楽曲に応じた多彩な音作りをサポートしています。

Way Huge Pork & Pickleは、オーバードライブとファズを切り替えられるユニークなペダルです。Pork Loinのオーバードライブサウンドと、Russian Pickleのファズサウンドを1台に統合しており、楽曲の展開に合わせて素早く音色を変更できます。Empress Effects ParaEQは、3バンドパラメトリックイコライザーにブースター機能を搭載したペダルで、レコーディング機器並みの音質を誇ります。1995fx sandy driveは札幌のハンドメイドブランドのオーバードライブで、温かみのある低音域と煌びやかなプレゼンスが特徴です。

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト エフェクターの種類 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
Microtubes B7K Darkglass Electronics back number 小島和也 プリアンプ/アンプシミュレーター プリアンプ兼オーバードライブ 検索 検索 検索 検索 検索
Pork & Pickle Way Huge back number 小島和也 オーバードライブ オーバードライブ/ファズ切替 検索 検索 検索 検索 検索
ParaEQ Empress Effects back number 小島和也 イコライザー パラメトリックEQ+ブースター 検索 検索 検索 検索 検索
sandy drive 1995fx back number 小島和也 オーバードライブ 札幌ハンドメイド 検索 検索 検索 検索 検索
Alpha Omega Darkglass Electronics back number 小島和也 プリアンプ/アンプシミュレーター 2系統ディストーション 検索 検索 検索 検索 検索

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【back number・小島和也】

基本EQ設定

小島和也の基本的なEQ設定は、低音域を適度に強調しながらも、ミッドレンジの存在感を重視したバランスとなっています。Darkglass B7Kの4バンドEQを活用し、80Hz付近の超低音域は控えめにして音の輪郭を明確に保ちます。200Hz〜500Hz付近のローミッドはやや持ち上げ、ベースの芯となる太さを確保します。1kHz〜3kHz付近のミッドレンジは楽曲に応じて調整しますが、基本的には適度に持ち上げてボーカルとの棲み分けを図っています。

高音域は5kHz以上を軽くブーストし、ピッキングのアタック感と弦のニュアンスを引き出します。アンプ側のEQはフラットに近い設定から始め、会場の音響特性に応じて微調整を行います。Ampeg V-4BのULTRA HIスイッチを使用することで、必要に応じて高音域の輝きを追加できます。全体的には中域を中心とした音作りで、バンドサウンドの中で埋もれない存在感と、他の楽器を邪魔しない絶妙なバランスを実現しています。

楽曲別の使い分け

バラード楽曲では、クリーンなトーンを基本としてEmpress ParaEQで繊細なEQ調整を行います。高音域を控えめにして温かみのある音色を作り、ボーカルを支える役割に徹します。ミッドテンポの楽曲では、Darkglass B7Kのクリーンチャンネルを使用し、適度なコンプレッション感と抜けの良さを両立させます。ピッキングの強弱が表現できる設定にすることで、楽曲のダイナミクスを豊かにしています。

ロックナンバーやアップテンポの楽曲では、B7Kのオーバードライブ機能やWay Huge Pork & Pickleを活用して歪みを加えます。歪ませすぎると低音域が不明瞭になるため、Blendノブで原音とエフェクト音のバランスを調整します。イントロやブリッジ部分など楽曲の展開に合わせて、1995fx sandy driveを追加してさらに厚みのあるサウンドを作ることもあります。各エフェクターの特性を理解し、楽曲ごとに最適な組み合わせを選択しています。

ミックスでの工夫

レコーディングミックスにおいては、ベースの低音域とキックドラムの棲み分けを重視しています。80Hz以下の超低音域はキックドラムに譲り、ベースは100Hz〜200Hz付近を中心とした音作りを行います。これにより両者が干渉せず、それぞれの楽器が明瞭に聴こえるミックスを実現しています。ギターとの兼ね合いでは、ギターが占める2kHz〜4kHz帯域を避け、ベースは500Hz〜1kHz付近のミッドローと、5kHz以上の高音域でアタック感を出すことで、周波数帯域を効果的に分散させています。

DI録音とアンプ録音の両方を行い、後のミックスで2つの音源をブレンドする手法も採用しています。DI音はクリアで輪郭のはっきりした音色を提供し、アンプ音は温かみと空気感を加えます。楽曲によってブレンド比率を変更し、最適なベーストーンを構築しています。コンプレッサーは軽めにかけ、ピッキングのダイナミクスを残しながら音量のばらつきを抑えています。リミッターで最終的なピークを管理し、他の楽器とのバランスを保っています。

比較的安価に音を近づける機材【back number・小島和也】

小島和也のサウンドに近づくには、高価な機材を揃える必要はありません。Jazz Bassタイプのベースであれば、Fender PlayerシリーズやSquierのVintage Modifiedシリーズでも十分に近いサウンドが得られます。重要なのはピックアップバランスと演奏技術であり、中価格帯のベースでも適切なセッティングを行えば、プロのサウンドに迫ることができます。

エフェクターでは、Darkglass B7Kの代替としてTech 21 SansAmp Bass Driver DIやAmpeg SCR-DIが有効です。これらは比較的入手しやすい価格帯でありながら、プリアンプ機能とオーバードライブ機能を併せ持ち、幅広いベーストーンを作り出せます。アンプは練習用であればFender Rumbleシリーズが優れたコストパフォーマンスを発揮します。小型ながらしっかりとした低音域と、使いやすいEQ設定が可能です。

種類 機材名 メーカー アーティスト ベーシスト 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
ベース Player Jazz Bass Fender back number 小島和也 コストパフォーマンス良好 検索 検索 検索 検索 検索
ベース Vintage Modified Jazz Bass Squier back number 小島和也 初心者向け 検索 検索 検索 検索 検索
エフェクター SansAmp Bass Driver DI Tech 21 back number 小島和也 定番プリアンプ 検索 検索 検索 検索 検索
エフェクター SCR-DI Ampeg back number 小島和也 プリアンプ+オーバードライブ 検索 検索 検索 検索 検索
アンプ Rumble 40 Fender back number 小島和也 練習用コンボアンプ 検索 検索 検索 検索 検索
アンプ BA-108 V2 Ampeg back number 小島和也 小型練習用アンプ 検索 検索 検索 検索 検索
エフェクター Vintage Ultra V2 Darkglass Electronics back number 小島和也 ビンテージトーン志向 検索 検索 検索 検索 検索

総括まとめ【back number・小島和也】

小島和也の音作りの本質は、楽曲への貢献を最優先にしたシンプルで実用的なアプローチにあります。高価なビンテージ機材を使用していますが、それは機材コレクションのためではなく、楽曲に最適なサウンドを追求した結果です。Fender Jazz Bassの明瞭な音色とAmpegアンプの温かみのある低音域を組み合わせ、back numberのサウンドに不可欠な存在感と安定感を提供しています。

再現のポイントは、まず基本的な演奏技術とリズムキープ能力を磨くことです。小島和也のベースラインは複雑ではありませんが、正確なタイミングと適切な音の長さによって楽曲全体を支えています。ピッキングの強弱をコントロールし、曲の展開に応じたダイナミクスを表現できるようになることが重要です。機材面では、Jazz Bassタイプのベースとプリアンプ機能を持つエフェクター1台があれば、基本的なサウンドは十分に再現できます。

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