【THE BAND APART・原昌和】使用機材まとめ|アンプ・エフェクター・音作り解説

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【原昌和】THE BAND APART 始めに

原昌和は、指弾き主体で16分のゴーストノートやポリリズムを自然に織り交ぜる知的なグルーヴを軸に、メロディックなフレーズで曲の情緒を引き上げるタイプのベーシスト。低域はタイト、アタックは丸く、芯は中域(ミドル)で押し出すのが基本設計で、密度の高いアンサンブルでも埋もれない。代表曲「Eric.W」「photograph」「The Ninja」「夏休みはもう終わりかい」などでは、リズム隊のドライヴ感とAOR/ポストパンク的な色彩を両立させるベーストーンが聴ける。

メインはESP AMAZEカスタムで、アクティブ3バンドEQのミドルを積極的に使い、チューブ/ハイブリッドのOrangeアンプを軽くクリップさせて”ナチュラルコンプ”を得るワークフローが核。ライブではDIを併用し、FOHでの解像度とステージ上の押し出しを二軸で確保するのが特徴だ。ライン/マイクのブレンドで倍音の立ち上がりをコントロールするのもポイント。全体として「抜けるが騒がない」洗練を志向する。

ベースラインは固定しすぎず”譜割りの余白”を残す設計で、フレーズの可変域をパート毎に設ける。そのため機材側も”可動域に応える素直な道具”が選ばれている。以下ではライブ実機材を中心に、関連モデルを網羅しながら音作りの要点を整理する。

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使用アンプ一覧と特徴【THE BAND APART・原昌和】

a close-up of a key chain
Photo by Nicolas Lochon on Unsplash

ライブではチューブの厚みを持つOrange AD200B MkIIIを母艦に、15インチのOBC115で豊かなローミッドを押し出す構成が中核。曲や会場規模に応じてハイブリッドのTerror Bassをサブ/バックアップとして用意し、よりクリーンなヘッドルームや機動力を確保する運用が見られる。AD200Bは入力段をあえて軽くクリップさせ、ESP AMAZE側のミドルを上げた信号を受けることで”自然なコンプレッション感”と倍音の滑らかな立ち上がりを作る。レコーディングではキャビネットのマイキングにDIをブレンドして、アタックと胴鳴りの最適点を探る方針が基本だ。

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
AD200B MkIII Orange THE BAND APART 原昌和 メインのオールチューブヘッド 検索 検索 検索 検索 検索
OBC115 Orange THE BAND APART 原昌和 15インチ/ローミッドの厚み 検索 検索 検索 検索 検索
Terror Bass Orange THE BAND APART 原昌和 サブ/バックアップのハイブリッドヘッド 検索 検索 検索 検索 検索

使用ベースの種類と特徴【THE BAND APART・原昌和】

person playing guitar in grayscale photography
Photo by Katarina Bubenikova on Unsplash

メインはESP AMAZEカスタム(通称「朽果て1号」)。PJ配列のESP Custom Labピックアップと3バンドEQ(CI-R-03)で、楽曲に応じてバランサーとミドルを機敏に追従させる。サブは同系統のAMAZE量産仕様やカスタム仕様が中心と想定されます。骨格はジャズベース系の明瞭さだが、アクティブEQで中域の質感を押し出し、指のニュアンスを前面に出す設計。アコースティック寄りの編成やタイトなBPMではPJのブレンドを前寄りに、歌伴や広い会場ではブリッジPU比重とミドルを上げて”輪郭ある太さ”を形成する。

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト ベースの種類 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
AMAZE 朽果て1号(カスタム) ESP THE BAND APART 原昌和 PJ/アクティブ レリック外観・3バンドEQ内蔵 検索 検索 検索 検索 検索
AMAZE(量産モデル各種) ESP THE BAND APART 原昌和 PJ/アクティブ ライブ/レコーディング双方で実戦向き 検索 検索 検索 検索 検索
AMAZE-CTM ESP THE BAND APART 原昌和 PJ/アクティブ トップ材/配線違いなどの選択肢 検索 検索 検索 検索 検索
G-AMAZE GrassRoots THE BAND APART 原昌和 PJ/アクティブ 入門〜中級向けのAMAZE系統モデル 検索 検索 検索 検索 検索

使用エフェクターとボード構成【THE BAND APART・原昌和】

A musical instrument and a drum set on a bed
Photo by Doris cao on Unsplash

概略:ESP AMAZE(ミドル主体のアクティブEQ)→ DI(会場に応じて常時 or 並走)→ Orangeヘッド → OBC115 → FOH。歪み/空間系は最小限で、手元のダイナミクスとアンプの軽いクリップでコンプ感を得る設計。チューナー等のユーティリティは割愛し、音色決定に寄与する機材のみを記載。

機材名 メーカー アーティスト ベーシスト エフェクターの種類 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
RNDI Rupert Neve Designs THE BAND APART 原昌和 ダイレクトボックス ラインの解像度確保・FOH送出に 検索 検索 検索 検索 検索
CI-R-03(AMAZE内蔵プリアンプ) ESP THE BAND APART 原昌和 プリアンプ/アンプシミュレーター 3バンドEQ/バランサーで即応調整 検索 検索 検索 検索 検索
Terror Bass(DI活用) Orange THE BAND APART 原昌和 プリアンプ/アンプシミュレーター ヘッドのDIを並走用として活用 検索 検索 検索 検索 検索

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【THE BAND APART・原昌和】

基本EQ設定

ベース本体のミドルを中心に可変、ベース/トレブルは控えめ。アンプ側はベースを12時前後、ミドルを1時付近、トレブルは12時−1時で、ピッキングの硬さに応じて微調整。入力ゲインは軽くクリップする手前まで上げ、演奏強度で”かかり具合”をコントロールする設計がフィットする。

楽曲別の使い分け

AOR/歌モノではフロント寄りのブレンドで丸みを、ポストパンク/ビート重視の曲ではリア寄り+ミドル強調で輪郭を出す。テンポ速めの16分ゴーストが多い曲ではローカットをわずかに強め、ローエンドをタイトに保つ。ブレイク前は手元ボリュームで小さく引き、サビで押し込む”演奏ボリューム・オートメーション”も有効。

ミックスでの工夫

DI(RNDI等)とキャビマイキングをブレンド。1.5〜2.5 kHzのアタック帯を薄く持ち上げ、120〜180 Hzの基音帯を曲に合わせて整える。200〜400 Hzの濁りはアンサンブル次第で軽く整理。コンプはスローアタック/ファーストリリースの軽め(GR 3 dB前後)で、演奏ニュアンスを殺さないのが鍵。キックとぶつかる帯域はサイドチェインや小さなノッチで”譲り合い”を作る。

比較的安価に音を近づける機材【THE BAND APART・原昌和】

再現のキモは「ミドルの品位」「軽いコンプレッション感」「15インチ系のローミッド」。以下は導入しやすい代替/下位モデルの例。

種類 機材名 メーカー アーティスト ベーシスト 備考 Amazon 楽天 Yahoo! 石橋楽器 サウンドハウス
ベース G-AMAZE GrassRoots THE BAND APART 原昌和 AMAZE系統の入門モデル 検索 検索 検索 検索 検索
ベース E-II AMAZE E-II THE BAND APART 原昌和 ESP直系の実戦仕様。上位の設計思想を踏襲 検索 検索 検索 検索 検索
アンプヘッド Terror Bass Orange THE BAND APART 原昌和 小型/高出力。クリーン〜軽いドライブが作りやすい 検索 検索 検索 検索 検索
キャビネット OBC112 Orange THE BAND APART 原昌和 小型1×12。自宅/小規模での練習・持ち運び向き 検索 検索 検索 検索 検索
イコライザー GEB-7 BOSS THE BAND APART 原昌和 手元での帯域微調整用に有効と想定されます 検索 検索 検索 検索 検索
コンプレッサー LMB-3 BOSS THE BAND APART 原昌和 ピーク抑制用の入門定番と想定されます 検索 検索 検索 検索 検索

総括まとめ【THE BAND APART・原昌和】

原昌和の核は「手の情報量を減らさない道具選び」。ESP AMAZEのアクティブEQで中域の質感を作り、Orangeの入力段を軽く押して”楽器とアンプで完結するコンプ感”を得る。エフェクトに頼らず、演奏強度と右手の位置でダイナミクスを描くのが肝だ。

再現の最短距離は、PJ配列のアクティブ・ベース+15インチ系キャビ+高品位DIという三点セット。ミドルの帯域設計(1 kHz前後と400〜600 Hzの塩梅)を丁寧に詰め、ローは出し過ぎず、必要なときだけ足す。ハイは”抜けではなく質感”として扱うと近づく。

ミックスはDIとマイクのブレンド比で輪郭と胴鳴りのバランスを決め、演奏によるボリューム・オートメーションを優先。機材はあくまで土台であり、最終的な推進力は「タイトなタイム」と「譜割りの余白」にある。ここを外さなければ、構成が簡素でも十分に”バンアパの低音”は成立する。

本記事参照サイト【THE BAND APART・原昌和】

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